こちら、住宅の外階段ではなくて、飲食店のテラス席に続く階段なんですが、もしも自宅に外階段を作るとしたら、こんな感じの雰囲気の階段だったら良いな、と思ったもので。

階段そのものも、味のある曲がりくねった木をそのまま手すりに使っていたりして、なかなかいい感じの雰囲気を出していると思うんですけれど、何よりも良いな、と思うのは、この視線が抜けている感じですね。

階段を登ろうと思って斜め上を見上げると、テラスに置かれた屋外家具のパラソルが見えてくるんですけれど、その向うには空が「どーん」と広がっている、という。

何だか見ているだけで、この階段の上にあるテラスって、どんなところなんだろうか、と思わさせられてしまいます。

自宅にこんな感じの外階段を作る必要がある方、というのは中々いらっしゃらないかもしれませんが、もしも外階段を作るご予定がありましたら、こんな感じの階段を作ってみてはいかがでしょうか。

Photo ©Dystopos

幅2.5m×奥行き5mといったところでしょうか。

あまり広々とした空間で無いのは確かですが、例えばここが、狭小目の住宅のリビングだとしたら、広さなんて関係なく、お気に入りのスペースになってしまうのではないかと。

確かに広さは無いですけれど、奥のドアから庭にそのまま出られる、というレイアウトが、この空間のイメージ的な広さを何倍にも拡げている様な気がします。

天井も斜めですし、部屋の幅も狭くて、言ってみれば「多少圧迫感がある」様な空間だと思うんですが、その圧迫感によって、却って奥のドアとその向うにある庭に意識を向かわせてくれているような。

その結果、狭い空間なのに、室内にいても庭の開放感が伝わってくる空間になっている様な気がします（すんません、ホントは何もわかってません・・・）。

庭に続くドアの横に置かれた小さなワークデスクもいいですね。

日当たりの良いこの窓際に置かれたワークデスクだったら、部屋の狭さ、机の小さなんかモノともせずに作業に没頭できてしまいそうです。

でも、すぐ庭に出たくなってしまうかもしれませんけど・・・。

Photo ©craiggirling