家を買った、建てた際の経験談やエピソード」カテゴリーアーカイブ

建築家の自宅オフィス



家を建てるときに、自宅にも仕事場が欲しい、とか、自分専用のスペース、書斎が欲しい、という方は多いと思います。

でも、どんな空間を造れば良いのかが、今イチ「ピン」と来ない、という方が多いのではないでしょうか。

結果的に

「ま、とりあえず、6畳とか8畳とかの空間を確保しておいて、後から色々考えれば良いか」

となってしまうのがお決まりのパターンな訳ですが・・・。

間違いなく、

家を建てるときにやってしまった方が楽です。

引っ越した後で、忙しい合間を縫って自分であれこれやる、というのも楽しいものですが、僕の周りでは「引越しの段ボール全部開けるのに半年かかったよ」的な人が圧倒的に多数でした。

つまり、

多分そんな事してる時間は無い

訳です。

と、言う訳で、前置きが長くなってしまいましたが、ちょっと良い感じの「建築家の自宅オフィス」をご紹介しておきたいと思います。


SOHO


 

こちら、Jeremy Levine Designの作った”Home Office”です。

非常にシンプルな内装ですが、広い机兼作業スペースのカウンターがあって、沢山の棚があって、光を沢山取り入れる大きな窓があって、良い感じです。

ご自宅に書斎が欲しい、という方、建築家さんとか工務店さんとかに、具体的な写真を見せて、「こういう空間が欲しいんだけど」と言っておくことをお勧めします。(別にこのサイトの写真じゃなくても良いんですけど。)

Photo ©Jeremy Levine Design

ニッチなスペースのリビング



家を建てるときに、こういった発想があれば良かったな、と思ったものの一つに、「ニッチなスペースの活用」があります。

僕自身、家のレイアウトを考えるときに、どうしても「広い開放感のあるリビング」というものを考えてしまったのですが、リビングが「落ち着いてのんびり寛ぐための空間」だとすれば、必ずしも「広くて」「開放感がある」必要は無かったのかな、と。
こちらのリビング、とっても良い感じです。
幅は2m強くらいでしょうか、奥行きはよくわかりませんが4m位と見て、5畳位の広さというところでしょう。一人掛けのソファを横に2つ並べて、大人2人(+子供1,2人)位で寛ぐには十分なスペースです。
コンパクトな空間ならではの「包まれ感」があっていいです。コーヒーでも飲みながら、ゆっくり本を読んだり、のんびり昔の映画を見たりしてみたいです。
暖房でも冷房でも、空調の効きも良いと思いますし、そういった意味では、エコでもありますね。
正直なところ、「ニッチなスペース」を使ったのかどうかは解りませんが、コンパクトなスペースを、素晴らしく「落ち着いて寛げる」空間に仕上げていると思います。
もっともっと自由な発想で、幅広く色々なものを候補としてあげて選択する「柔軟さ」があったら、「家を建ててそこで暮らす」ということをもっと楽しめたと思います(今でも十分楽しんでますが)。
Photo ©PENTAKON