【程よく包まれた空間】斜めの屋根を切り取ったテラス



このテラス、周囲を覆う斜めの壁が良い感じです。

切妻屋根だと家の大きさによってはちょっと奥行きが足りなくなったりする可能性もありますが、片流れの長く緩やかな屋根だったりするとちょうど良い感じになりそうですね。
こういうテラス、僕の自宅を建てるときにもアイディアとしてはあったんですよ。
僕の自宅は北側斜線の関係で3階の天井が斜めになってるんですが、どうせ天井が斜めになった部屋なんだったら、いっそのこと半分くらいテラスにしちゃって、屋上にそのまま出られるようにしたりしたら面白いかなと。
でも結局スペースの関係で取りやめにして、今ではごく普通の寝室になってるんですが、もしも作ってたらちょうどこんな感じになってたのでは無いかと思います。
壁の上部が斜めになっているトコロが良いですよね。
コレが普通の垂直/水平の四角な壁だと、「壁に囲まれている」感じになってしまってちょっと開放感が損なわれてしまうと思いますし、とは言え壁が全く無かったり、もっと低かったりすると外から丸見えなわけで、それはそれでちょっと落ち着かない感じになってしまいます。
その点、こんな感じな壁に囲われていると、開放感と包まれ感/外部からの目隠しが非常に良い感じのバランスで保てちゃうのかなと。
リビング側から見るとこんな感じになってます。
この扉をガチャリと開けると、上の写真のような屋外空間が広がっているわけです。
テラスからの眺めも良さそうですし、家の中にこういう半屋外的な空間があると毎日がちょっと楽しくなっちゃいそうですよね。
もしも本当に作るんだったら、方角もしっかりと検討して作りたいですね。
仮に北側斜線で削られる部分を使用するとすると、真北向きかどうかは建物の建っている向きにもよりますが、少なくとも北よりのいずれかの方向ということになりますよね…。
真北向きだは冬はかなり寒いですし、西日がガンガンにあたると夏の午後とかは厳しいです。
許されるならば南向きか南東向き。
それが難しければ、できるだけ東よりに向いた方面に作って、夏の西日対策まで考えておけると、1年を通じて楽しめる良い感じのテラスになってくれそうです。
( via BOLAGET )

【開け放つことのメリット】オープンな横長のワークスペース



先日のヤツに引き続き、良い感じなコンパクト目ワークスペースをもう一つご紹介。
幅2m弱×奥行き5m弱、広さにして5畳くらいといったところでしょうか。
長机を一つ置いたら後ろは人が一人通れる通路くらいのスペースしか残らないコンパクトな空間ですが、実際に何かに集中して作業を行うのって、このくらいのスペースがあれば充分なのかなと。
作業時に向かっている方向には壁しか無く、横方向には広さや窓といった「逃げ」があるこういったレイアウトというのは、適度なストレス、圧迫感があって却って作業に集中できるような気もします。
先日のワークスペースと同じく、こちらも個室になっていないオープンなワークスペースなんですが、コチラは昨日とは打って変わって、玄関脇という常に人の出入りを意識させられるような場所に作られています。
フロア全体のレイアウトでいうと、こんな感じに、玄関のドアを開けて入るといきなり左手にこのワークスペースが。
図面上で左上にある”Kontor”というのはスウェーデン語で「オフィス」「執務室」という意味の単語です。
扉も何も無し。
玄関から入ってまっすぐ行くとリビング・ダイニング・キッチン方面につながっていく廊下なんですが、その廊下が左側にも分かれていて、そこがそのままワークスペースになっているようなイメージです。
こういうワークスペースも、用途や使い方によってはアリなのかなと。
僕の自宅の書斎は6畳くらいの個室になってまして、子供たちが部屋に勝手に入って来ないとかそういったメリットはあるんですが、完全に個室になっているデメリットというのもあるんですよね。
例えば、休日にちょっと家で仕事をしているときとかに、隔離された部屋にいると、ちょっとのつもりの息抜きがいつの間にか1時間くらいになっちゃったりとか、休日に家で働いているにも関わらず、インターネットで余計なものを調べ始めちゃったりして全然仕事がはかどらなかったりとか…。
職場と異なる環境だからこそ、人によっては「タガ」が必要だったりすることもありますよね…。
ま、結局のところはあくまで本人の精神力の問題な気もしますが、常に家族の目にさらされていたら、休日の持ち帰り作業にも、もうちょっと力が入ろうものかなとか。
あと、これはサラリーマンの方なんかにはあまり関係無いだとは思いますが、もしも独立起業して、「起業当初は自宅で仕事をしよう」というようなケースだと、こういったレイアウトのワークスペースの方が他にも都合が良い面もあるような気がします。
玄関脇という配置だと第三者を呼び入れるのにも比較的抵抗が少ないと思いますし、共同作業者の方と一緒に何かをするような場合にも、狭い空間で密室だとちょっと息苦しく感じるかもしれませんが、出口に近いオープンな空間であれば、狭くてもそういった面での気遣いや圧迫感も若干は緩和されますしね。
どんなことにも共通していえることだと思うんですけれど、結局のところ、家の中の各スペースというのは、その場所の使われ方とかそういったものを考えた上で初めてレイアウト、形、大きさといった具体的な作りが決まってくるのかなと。
奥まった書斎が必要な方もいれば、こういったオープンなワークスペースの方が適している方もいるわけで。
ココまで書いてやっと分かったんですが、僕に必要なのは「オープンな方」だったみたいです…。
書斎の扉、開けてきます…。