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【こういうトコロから自由に発想してみたい】本棚付きのシンプルな階段



この階段、本棚がセットになっているところが素晴らしいなと。

僕自身も結構本持ちな方なので、こういう「スペースを有効活用できる系」の本棚には、どうしても目を奪われます。
で、最初にこの写真を見たときには、ともかくこの本棚の部分が印象に残って「良いな」と思ったんですけれど、もうちょっとじっくりと見ていくと、この階段の魅力はもう少しだけ幅広い範囲に及ぶようです。
【魅力その1】デザインがシンプル:このくらいシンプルに、且つ、良い感じに仕上げてあると、リビングの一画に突然この階段が現れても許容出来るのでは無いかと。
【魅力その2】省スペース:かなり角度が急なのでお歳を召した方向けでは無いですが、そのかわりと言ってはなんですけれど、相当省スペースです。
普通の階段の角度は35度くらいから、急な階段でもせいぜい45度くらいまでですから、たとえば階高3m分を上昇するためには、設置奥行きは3mから4mくらいは必要なわけです。
それに対して、このくらい急角度な階段だと、1.5mくらいの奥行きで上のフロアに上がれてしまうわけです。
【魅力その3】本棚付き:色々考えてみると、ま、本棚はあくまでオマケかなと。よくよく見ると、大した量の本は置けないですし。ちょろっとオブジェを飾ったり、ものすごくお気に入りの本を何冊か置いておいたり、という程度で使うのが良さそうです。
で、上記の【3つの魅力】を総合しますと、この階段は「リビングやダイニングに突然作ってもOKな階段」という感じになるのでは無いかと。
シンプルだから、そこに突然登場しても気にならないですし、省スペースだから、そこにあってもそれほど邪魔じゃ無い。
そして、棚としても使えてしまうわけで、これはもう居住スペースのインテリアの一部なのかなと。
単純に省スペース目的でこういう階段を用いるのもアリかも知れませんし、こういう階段を使って上がれる「ロフトの上のセカンドリビング」的なものを考えてみるとか、そういうのも面白いかも知れません。
スペース的に余裕があるのであれば、全部の階段を普通の階段だけで作るのが良いのかも知れませんけれど、選択肢の一つとしてこういう階段を引き出しの中に持っていると、家のレイアウトの自由度が増すと思うんですよね。
家の中のレイアウト変更とか、リフォームとかのときに応用してみるのも良いかも知れません。
( via Decoralia.es )

【環境を活かす検討】森の中に建つ家の開放的なキッチン



こちらのキッチン、明るくて開放的で、雰囲気最高だと思いません?

こちら、アメリカ北西部、ワシントン州のファンデフカ海峡に浮かぶロペス島の、森の中に建つお宅のキッチンでして、設計したのはDAVID VANDARVORTさんという建築家です。
このお宅を設計するにあたっては、傾斜などを含めた森の中の地形、木々の配置、風景などの全てを計算に入れて、どこに何を作ったら採光はどうなるか、そこからどんな景色が楽しめるか、などを綿密に計算したんだそうで。
建築さんのお仕事というのは本来そういうものなんでしょうが、自然相手に色々考えた上で、しかもその自然に極力手を入れない様にした上で、これだけの雰囲気を作り出すというのは本当に素晴らしいお仕事なのでは無いかと。
このキッチンを見ていて、ちょっと意外な場所に建つお宅のダイニング・キッチンを思い出しました。
そのお宅は世田谷の住宅地の、片側1.5車線くらいの道が交差する角地に面して建っているんですが、そこのダイニング・キッチンからの景色が良いんですよね。
キッチンの正面と右側面がガラス張りになってまして、そこから家の前の通りとそれと交差する通りの双方が見えて、視界が抜けていてとても開放的なんです(写真が無くて申し訳ないですが)。
そのお宅も、やはり設計を担当した建築家の方が立地や地形を何度も現地で確認して、一日の中で家族が最も長く時間を過ごすダイニングと、家族のために毎日料理を作る奥様の仕事場を如何に快適な場所にするか、という点を強く意識してキッチンのレイアウトや内装を考えたんだそうです。
こういう写真を見てしまうと、その素晴らしさの大部分が、「大自然(環境)の素晴らしさ」みたいなものの力のみで成り立っているような気がしてしまい勝ちなんですが、実際はそれだけでは無くて、「土地や環境の持つ魅力」に加えて、「それをどう活かすか」という部分にどれだけしっかりとした検討を重ねられるか、そこにどうセンスを発揮できるか、という部分が大切なのかな、と、そんなことを改めて感じさせられました。