このベランダ、素敵ですね〜。
シンプルな布張りの椅子に2人で並んで座って、明るいうちからちょっとビールかワインでも、なんてのも良いですし、更にのんびりする余裕があるときは、ハンモックの中でゆらゆらしちゃったりして。
逆側にも、もう1つハンモック。そしてデイベッドまで用意されちゃってたりします。
“Pensatorium”と名付けられたこちらの建物、ブラジルの著名な芸術家であり建築家でもあるTUNGA氏の自宅兼アトリエなんです。
鬱蒼と木々の生い茂ったこの広大な熱帯雨林を高く評価した氏は、ここで、森に住むサルやオオハシ、アライグマなどの多種多様な動物たちと共に生き、そこから得られたものを自らの創作活動の中に取り込んでいくことを考えて、この家をデザインしたんだそうで。
このお宅を見ていてふと思ったんですけれど、ここまで行ってしまうと、もう、「この土地を自分が所有している」という感覚では無く、「単にそこに土地(森)があり、自らもその一部となってそこに暮らしている」という感覚だったりするのかなと。
あまり上手い説明ができないんですけれど、「自分の土地」「自分の家」といった「不動産所有」の概念って、感覚的には、ある一定のレベル以上に、整地されたり周辺道路の整備などが行われた状態のものに対してしか持て無いような気がするんですよ。
例えば、自らが所有している手付かずの自然そのものな森や山があったとして、書類上/登記上はそれは確かに自分の所有する不動産なわけですけれど、自らがコントロールし切れていない状態にあるその森や山って、実際の感覚としては、単に自然そのものがそこに広がっていて、自分も単にその一部の中で暮らしているだけ、という感じになってくるんじゃないかなと。
そういうのって、イメージとしては、穏やかそうな、何かちょっと寂れたような感じだったりもしますけれど、実際には、日々暮らしていくだけでもものすごく大変で色々とエネルギーが必要でしょうし、それと同時に、逆に自然からエネルギーを返してもらったり、別な形で与えてもらったり、都会で暮らすのとは全く別の意味で、ものすごく刺激的でエネルギッシュな生活が送れそうな気がするんですよね。
まあ、こういうのも所詮は街中でしか暮らしたことの無い人間の感覚でしか無くて、野山の近くで自然とともに先祖代々暮らして来たような方々からすると、全然そんなことは無かったり、または、全然別の感覚で受け止めるものが色々とあるのかもしれませんけれど。
もしも機会があれば、一生のうちに一度くらい、何年間かこんなところに住んでみたいですけれどね〜。
( via CASA VOGUE )
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【面白さが随所に】ミッドセンチュリーのアレ風住宅
こちらのお宅、作りも内装もとっても良い感じなんですけど。
雰囲気のある古びた板張りの玄関をくぐると、
室内はオフホワイトの羽目板張り。内壁で小分けにされた空間が面白くてちょっと良い感じです。
この回廊のようなスペースを抜けた突き当りがダイニング・キッチン。
そこから右に折れるとリビング。
リビングの壁面収納の真ん中には、こんな感じのワークスペースが作り込まれてたりします。
内装は、どこまで行ってもひたすら同じトーンのオフホワイトの板張りで統一されているにも関わらず、ワークスペースの中だけいきなり黒い板張りに変えてあったりして。こう遊び心って良いですよね。
ちなみに、この黒板張りのアクセント、ベッドルームにも、
クローゼットにも、採用されてます。
と、ここまでご覧になって頂いて、何かお感じになりましたしょうか?
そう、このお宅、何だか古い校舎とか宿舎みたいな雰囲気なんですよね。
実はこちらのお宅、アメリカのSchoolhouse Electric & Supply Co.という、家具や雑貨、照明なんかを取り扱う会社の社長さんのご自宅なんです。
社名に”Scoolhouse”とは入っているものの、別に学校設備専門のお店というわけじゃないんですけれど、自社で取り扱っているミッドセンチュリーっぽい雰囲気の商品のショウルームとして自宅を使うために、わざわざこんな家を建ててしまったんだそうで。
奇抜さのかけらも無いのに、随所がいちいち面白かったり可愛らしかったりいうというこの感じ、良いですね〜。
こんなお宅に住んでたら、コーナーに置かれた椅子に腰掛けてちょっとコーヒー飲んだりするだけでも楽しい気持ちになれちゃいそう。
いつの日か引退して、郊外にゆったりとした一軒家を建て直せるようなチャンスが訪れたら、是非ともこんな家を建ててみたいものです(まぁ、間違いなく無理だとは思いますけど)。
でも、ここまでやっちゃうと、普通の家具とか家電とかがことごとくマッチしなさ過ぎて、色々と困っちゃうこともありそうな気もしますね……。
( via Schoolhouse Electric & Supply Co. )