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【素敵でエコ】大きな天窓のある明るいバスルーム



こちらのバスルームの雰囲気、とっても素敵じゃないですか?

天窓のある明るく開放的なリノベーションハウスのバスルーム

ゆったりとした余裕のある空間に、2つ並んだ大きな天窓から降り注ぐ、これでもかというくらいの明るい光。

毎朝、少しだけ余裕を持って目を覚まして、このバスルームで熱いシャワーをゆっくりと浴びてから1日をスタートするようにできたら、自分を取り巻く色々なことが、良い方向に変わってきてくれそうな気がしますよね。

 

こちらのお宅、明るいのはバスルームだけじゃありません。

家全体が大きな吹き抜け状になってまして、多数設けられた天窓から降り注いだ光が、3階建ての家の1階の床まで届くようになってるんです。

天窓のある明るく開放的なリノベーションハウスの作り付け本棚のある階段

天窓のある明るく開放的なリノベーションハウスの階段下の吹き抜け

 

実はこちらのお宅、ドイツ ハンブルグの1950年代に建てられた一戸建てをリノベーションした物件なんですが、実際に人が住んでいる住居ではなく、モデルハウスなんです。

モデルハウスを作ったのは、デンマークの天窓専門メーカー”VELUX”。

このブログでも過去に何度かご紹介したことがあるメーカーなんですが、「天窓を如何に素敵に使うか」ということについて、この上なく熱心に研究されている会社でして、「今度家建てるんだけど、できれば天窓作ってみたいかな」とお考えの方は、一度サイトを覗いてみて損は無いのではないかと思います。

 

で、こちらのモデルハウスの話題に戻りますが、こちらのモデルハウス、単に天窓を見せるためだけに作られたわけでは無くて、天窓を機能的に用いたゼロ・エネルギー/カーボンニュートラル住宅を実現するプロジェクトのために作ったものなんだそうで。

 

先程も少し触れましたが、天井に多数設けられた天窓からの光が、吹き抜け状の室内を通って1階の床まで到達するように設計され、昼間は照明を使う必要が無いように設計されていたり、屋根へのソーラーパネルの設置や、屋根の上で温めた温水を床に張り巡らせた配管に流す、天然の床暖房システムなども導入されています。

天窓のある明るく開放的なリノベーションハウス2

古い建物のリノベーション物件は、最新の建物よりもより多くのエネルギー消費を必要とするケースが多いわけですが、その電力需要を、二酸化炭素の排出を伴わないエネルギーでカバーできるような仕組みの実現に取り組んでいるんだそうで。

 

こちらが、天窓を介した換気/熱交換と、ソーラーパネル、太陽熱を用いた床暖房システムのイメージ。

天窓とソーラーパネル、ソーラーラジエターを装備したエコ住宅の屋根

 

天窓とブラインドは、季節と時間帯、日照量に応じて自動で開閉し、自然の空調として機能して熱交換を行うように設計されています。

天窓を介した熱交換換気システム

 

ソーラーパネルや太陽熱床暖システムまで行ってしまうと、仕組みもかなり大掛かりですし、メンテナンスなどの手間やコストもかかってきてしまいそうな気もしますけれど、天窓とブラインドの組み合わせで自然の空調を作れるんだったら、これは十分にチャレンジしてみる価値がありそうな気がしますね〜。

ちなみにこのモデルハウス、GROHEも参加していて、キッチンとバスルームに雨水を再利用した水道/シャワーのシステムを提供しているんだそうで。

このプロジェクト自体はドイツでの話なわけですが、家を建てる際に参考にしつつ、建築家さんや工務店さんに相談してみると、長年の経験やノウハウと組み合わせて日本の住宅にマッチしたエコな仕組みを考えてくれたりするかも知れませんよね。

( via VELUX )

ガラスとスキップフロアで空間をつなげたリビング



こちら、ニュージーランド南島の北端、ピクトン湾に面して建つあるお宅のリビング・ダイニング・キッチンなんですが、作りがちょっと面白いかなということで。

柱や梁などのスケルトン以外にガラスを多用した開放的なリビングダイニング・キッチン

柱や梁などの構造躯体以外の部分には極限までガラスを多用。開放感溢れる明るい空間が作り上げられてます。

 

リビングの向こう側には、屋内と一体化した屋外ダイニング的なベランダスペース。

ゆったりとしたウッドデッキのベランダ付きのリビング

 

リビングには暖炉。

暖炉とスキップフロアの読書コーナーのあるリビング

そして、暖炉の裏側には、スキップフロア状に半フロア程度高くなったエリアに、作り付けの巨大本棚付きの読書スペースが。

リビングのスキップフロアの上の大きな作り付け本棚と読書コーナー

リビングと読書スペースの間は引き戸になってまして、この扉を開け放つことで、2つのエリアを一体のスペースとして使用することも可能です。

 

引き戸を開け放った状態での、読書スペース側からの眺め。

柱や梁などのスケルトン以外にガラスを多用した開放的なリビングとベランダ

この作り、確かにスペースはスキップフロアで分けられてはいますけれど、リビングの向こうのベランダまで含めて、空間としては一続きの意識で使うことができそうです。

屋内と屋外、外部の自然環境まで含めて、空間をどう分けて、どうつなげるか、というところに、色々なアイディアと取り組みがあって面白いかなと。

 

ニュージランドの南島北端地域は、夏場の平均気温が25度前後、冬場の平均気温が10度前後と、夏は涼しく、冬はそこまで寒くないという穏やかな気候の地域。

その気候を踏まえてのこの作りということなわけですが、日本でも、極端に厳しい気候の地域でなければ、夏場と冬場の暑さ寒さ対策に2つ3つアイディアを重ねた上で、こんな作りのお宅を建ててみるというのも十分にアリな気がします。

( via arch daily )