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【内外をつなぐガラスの開口部】勾配天井に埋め込まれたスライディングドアとその向こうのルーフバルコニー



自宅にこんな感じの屋外スペースがあるの、最高じゃないですか?

ドイツ Sunshine Wintergarten社の勾配天井用観音開きスライドドアを屋上テラスの屋外ダイニングから

ウッドデッキのルーフバルコニーそのものも当然素敵ですけれど、屋内との出入り口に使われてる大振りなガラスのスライディングドアがまたいいですよね。

こちら、ドイツ北西部、オランダとの国境にほど近い街・シュタットローンを拠点として天窓や勾配天井向けのスライディングドア、サンルーム周りの建材などの設計・製造・販売を手がけるSunshine Wintergartenという会社の製品なんですが、勾配天井の屋根がそのまま屋上テラスへの出入り口として使えちゃうこういう製品って、日本だとちょっと見かけることないですかね。

 

内側はこんな感じ。

ドイツ Sunshine Wintergarten社の勾配天井用観音開きスライドドアを屋内側から

閉じればサンルーム、開け放てば、ここも屋外リビング・ダイニングの一部という感じでしょうか。

オーニングもついてます。

ドイツ Sunshine Wintergarten社の勾配天井用観音開きスライドドアにオーニングをかけたところ

天窓(というか、この場合はドアというべきかもしれませんが)って普通の窓よりもはるかに採光が良いので、明るすぎ/暑すぎ問題につながることが珍しくないわけですけれど、これだけしっかりとしたオーニングが装備されていればそこら辺も大丈夫かなと。

 

こちらは、同じくSunshine Wintergarten社の製品で、上げ下げタイプのものなんですけれど、これはこれでいいですね〜。

ドイツ Sunshine Wintergarten社の勾配天井用上げ下げ的型ドアを屋上テラスから

窓のヘリ部分が、そのまま屋外ダイニング的なスペースとして使えるようになってます。これだったら、ルーフバルコニーやテラスを作るスペースの余裕がないお宅でも大丈夫そう。

 

日本で家を建てる際にこういったのが欲しかったらどうしたら良いのか、ちょっと調べてみたんですけれど、日本で一般的に出回っている製品だと、例えばLIXILやYKK APなど、メジャーどころのメーカの天窓や建具関係の製品をざっと確認した限りでは、ここまで思い切った感じの製品というのはやはりちょっとないのかなと(というか、勾配天井に使える製品でスライディングや上げ下げタイプのものというの自体が、現在のラインナップでは存在していないように思います)。現実的な選択肢としては個人輸入ということになるんでしょうかね。

実際の各種手続きや施工のことまで考えた場合、非常用進入口としての機能を考慮する場合には、開口部が大きくて開閉もしやすそうなこの作りは却って都合が良いくらいで問題ないでしょうけれど、防火地域/準防火地域であれば、延焼防止の目的から防火戸としての性能が求められますし、そういった面では、本当にこちらの製品を導入する場合には、難燃・不燃・防火的な面の性能については確認しておいたほうがいいと思います。

いろいろ具体的に考えると結構ハードルは高そうな気もしますけど、そういったもろもろを補って余りあるだけの魅力もあるのではないかと。これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、自宅に素敵な屋外空間が欲しいなとお考えの方がいらっしゃいましたら、こんな感じのスライディングドア、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

( via Sunshine Wintergarten )

【1年を通じて楽しめる2つの半屋外スペース】ベランダの屋外ダイニングと隣接するサンルーム的多目的スペース



こういうダイニング・キッチンはいかがでしょう。

ブラインド越しに大量の光の降り注ぐ明るく開放的なダイニング・キッチン

 

正面の大きな窓からブラインド越しに大量の光が差し込む、明るく開放的なスペース。

ブラインド越しに大量の光の降り注ぐ明るく開放的なダイニング・キッチン 正面から

ほぼ正方形のスペースの二辺に壁付けのカウンター、中心にはダイニングテーブル。こういうレイアウト、スペースの利用効率もいいですし、何よりも、配膳や片付けがラクチンなところがいいですよね。

 

こちらのお宅、素敵なのはダイニング・キッチンだけじゃないんです。

ペニンシュラ型に突き出たサイドカウンターの向こうはリビング。

ブラインド越しに大量の光の降り注ぐ明るく開放的なダイニング・キッチンからリビングとその向こうのベランダを望む

 

そして、リビングのさらに向こう、ベランダには屋外ダイニング的なスペースが。

リビングに隣接する白いタイル貼りのベランダの屋外ダイニングスペース

 

そのベランダの隣には、サンルーム的な雰囲気の多目的スペースまで作り込んであったりして。

リビングに隣接する白いタイル貼りのベランダの屋外ダイニングスペースとその隣のサンルーム的な多目的スペース ワークスペース

こういうスペースで、お気に入りの音楽でもかけながらコーヒー片手にのんびり読書とか、何をするでもなくぼーっと日向ぼっことか、いいですよね〜。

 

このベランダも隣のスペースも、どちらも幅1.5m×奥行き4〜5m程度、2スペース合計でざっくり8〜9畳といったところ。イメージ的には、フロア全体の一番奥側を1.5m幅で確保して、そこに屋内的な屋外スペースと屋外的な屋内スペースの両方を作ってあるという感じでしょうか。

ベランダの半屋外ダイニングは、季節の良い時期、春、秋やなんかには当然いいでしょうし、真夏の朝夕や、冬でも暖かい日の昼間ならそれなりな感じで、なんだかんだで1年を通じてかなりのシチュエーションで使える使い勝手の良いスペースなのではないかなと。それに加えて屋内側のスペースもありますから、真夏や真冬の暑さ寒さが厳しい時間帯になんかには、ここを必要に応じてエアコンを組み合わせて使えばいいわけで、この2スペースで春夏秋冬24時間365日、いつでも開放感あふれる半屋外的なスペースのある暮らしを楽しめちゃうわけです。うちの自宅にもこんなスペース欲しいです。

まあ実際のところ、9畳分というと結構な広さなわけで、日本の都市部の住宅事情なんかから考えるとちょっと贅沢なスペースの使い方かなとは思いますけれどね。でも、「正直、そこまでスペースに余裕がないよ」というお宅でも、屋内側を、いろいろ使える多目的スペース兼各種道具類の収納スペース、みたいな感じでちゃんと使えるように作っておければ、実質的には9畳の半分、4.5畳分は実用的なスペースとして使えるわけですから、グッと現実的なプランになってくるかなと。

子どもが小さいうちは子ども部屋兼用の多目的スペースとして使っておいて、大きくなったら専有の子ども部屋や子供用の勉強用スペース、もっと大きくなったら、子ども部屋を別に移してここをまた多目的スペースに、みたいな感じで、いろいろ転用しながら使うというのもありかも。

このポストを御覧いただいているかたのなかで、これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のあるかたがいらっしゃいましたら、こんな感じの半屋外スペースのある明るく開放的なお宅、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

( via RUST )