かねてより、「寛げるテラスやベランダっつーのは、ともかくそれなりの広さが必要だよね」的なコトを言ってきましたが、撤回致します。
狭いのもアリかなと。
こんな感じのトコロで、奥様/旦那様と2人でのんびりワインとか飲んじゃうというのも、大変宜しいのでは無いかと。
「だってアータ、このテラス、景色がメチャメチャ良いじゃないの」というご意見が聞こえてきそうですが、ソレが一体なんだと言うんでしょう?
確かにこのテラスの景色はサイコーですが、どんなトコロにだって、ソコの風景というモノがあるわけじゃないですか。
たまたまこのテラスの景色が究極に良いだけの話で、結局のトコロは、どんな場所、どんな風景でも一緒の話なんでは無いかと思うんですよね。
ゆったりとしたテラスやベランダは、その「内部の雰囲気の良さ」があるのは確かだと思います。
でも、その分、「外部」を楽しみづらくなっているのも確かかなと。
例えば、幅奥行きともに5mづつくらいあるテラスがあったとしましょう。
15畳くらいの広さはあるわけで、そこで寛いでるときにはあまり外部に意識が行かないんじゃ無いかと思うんですよね。
それに対して、この写真のような幅1mくらいのテラスがあったとするじゃないですか。
そうすると、そこに居ても意識は常に外に向いてることになると思うんですよ。
下が運河なら川の上にいるような気持ちになれると思いますし、水の流れを感じながら会話を楽しむことになると思うんです。
仮に下が道路ならその道を歩いている気持ちになれると思いますし、道行く人の気配を感じ、足音を聞きながらお茶を飲むことになると思うんですよ。
この写真のテラスを見ていて思ったんですが、そういうのって、内に向かっていては得られない、とても面白いものなのでは無いかと。
「それじゃ落ち着かないよね」という意見もあるかも知れませんけれど、最初からプライベートなスペースでは無くて、半ばパブリックなどこかのカフェにでも居るつもりでいれば、そんなに問題じゃ無い気もしますしね。
別に広くてゆったりとしたテラスやベランダを否定するつもりはありませんが、そういうスペース的な余裕が無くても、やり方次第で「良い感じ」な場所を作ることは充分可能だと思いますし、これって、「どちらが優れているか」という話じゃなくて、単なる「違い」の話なのかなと。
広いテラスを作るのが無理だったら、気にせず小さなテラスを作ってみてはいかがでしょう?
ウチの3階にも1つ追加で欲しいくらいです。
後からテラス作るのって、大変なんでしょうかね…?
( via World of Architecture )