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【狭さも一つの選択肢】コンパクトで居心地の良い空間



こういう雰囲気のダイニングキッチン、このサイトでも何度かピックアップしたことがあるんですが、こういう写真を見る度に必ず考えることがあります。

どうでしょう、この可愛らしい雰囲気。
「大きいことは良いことだ」というのは実は某製菓会社のCMソングだったらしいですが、確かに大きいことは良いことかもしれませんが、別に大きくなくても良いんだよね、と。
4人家族くらいまでであれば、このくらいのダイニングだって十分です。
確かにこのサイズのダイニングじゃ友人を呼んで食事というのは厳しいかもしれませんし、家族だけでもクリスマスとかに豪華目のパーティとかをやったら、スペースがちょっと足りなくなり気味になる可能性もあります。
でも、その代わりに、リビングが少しゆったり気味に作れるかもしれませんし、ちょっとした趣味のスペース用の部屋をもう一部屋作れちゃうかもしれません。
そりゃ、際限なくスペースが有るというならば話は別ですが、大抵の場合、家の中のスペースにはそれなりにシビアな条件があるわけで、要は、「何を大事に考えるか」という価値観の問題であって、「広いダイニング」というのは単なる選択肢の一つに過ぎず、「コンパクトなダイニング」というのもそれと並列に並べられた選択肢の一つなのかなと。
ただ漠然とイメージしているだけだとなかなか能動的に選択できない「コンパクトなダイニング」も、こういった写真とかの具体的なものがあれば、それが自分自身の求めている条件を満たしてくれそうかどうかを、よりリアルに考えることができるのでは無いかと思います。
こういうスペースには、広いスペースには無い「可愛らしさ」「包まれ感」「落ち着き」なんかがあるのも確かですしね。
ただ漠然と「広い空間」を求めてしまうよりも、まずは全ての空間を「出来る限りコンパクトに作る」ことを目指してみると、思った以上に面白い雰囲気のある家を作れるかもしれません。
( via Alvhem )

【大空間の区切り方】採光と通風と気密性とガラスの壁



例えば家を建てるときに、結構大きな30畳くらいの部屋が作れるスペースがあったとして、その空間をどう使うかというのは、なかなか難しい問題です。

一つの空間として使えば、開放感のある、「大空間なりの素晴らしさ」のあるお部屋を作ることもできると思います。
でも、非常に現実的なことを言わせてもらえば、大空間な分、当然冷暖房の効率は良くなかったりもします。
光熱費がかさむこともさることながら、「夏はなかなか涼しくならず」「冬はいつまで経ってもどこかスースーする気が(実際に住んでみると、コレが結構効きますね…)」というあたりで、若干の後悔をしてしまうことも珍しくは無いのでは無いかと。
当然複数の部屋に分けたときと比べれば柱や壁も少なくなりますから、木造建築であれば、建物の強度、耐震性的な面でも多少の考慮が必要になるのも事実です。
だからといって、せっかくの大空間を細々と区切ってしまうというのも、ちょっともったいない気がしますよね。
冷暖房のことまで考えるならば、当然壁できっちりと区切ることになるわけで、大空間の開放感は得られないですし、場所によっては採光とかも悪くなりますしね…。
あ、でも、良い感じに上手に区切っていければ、包まれ感のある小さなエリアが沢山できて、それはそれで良いんですけどね。
で、本題です。
ある大きめの空間の使い方として、一塊に使うか区切って使うかという選択肢に加えて、こういうアイディアもあるんだなと。
こうしておけば、雰囲気的にはガラスの向こうのリビングエリアとほとんど一体な感じで、視線も抜けてますし採光もバッチリですが、部屋としてはしっかりと区切って使うことも出来るわけです。
ガラス窓のサイズを思い切って大きく/小さく変えてみたり、カーテンやブラインドなんかと組み合わせて使ったら、コレをベースにかなり幅広い応用パターンや新しいアイディアを生み出せそうかなと。
もしかすると、空間の仕切りとして全開放型のスライドガラスドアとかを入れてみても面白いかも知れませんね(単なる思いつきですので…。聞き流して頂いて結構です)。