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【レイアウトマジック】包まれ感と開放感のあるリビング



このリビング、ちょっと良くないですか?

相当コンパクトですよね。
見た感じ、6畳ちょいというくらいでしょうか。
8畳は絶対無さそうです。
で、このシンプルな雰囲気もなかなか良いなと思うんですが、何よりも良いなと思ったのが、ソファの配置ですね。
このソファ、外を向いてますけれど、この向きにソファを向けたことでこのリビングは相当良い感じになっているのでは無いかと。
仮にこのソファを、この写真を撮影しているカメラの方向に向けて配置したら、何だかよく分からない「中途半端な窪みエリア」みたいになっちゃいますよね。
で、じゃ逆に、ソファをこのエリアの手前側に向こう向きで設置したらどうなるかと言いますと、「妙に圧迫感のある小部屋」みたいになっちゃうわけじゃ無いですか。
この写真と同じ向きでも、手前側にある暖炉の炎が見えるように少し手前にずらしちゃったりしたら、ソファに座ったときの視界や雰囲気も全然変わっちゃうと思いますし。
絶妙な包まれ感があって、だけど視界が抜けて圧迫感が全く無く、居心地の良さそうなこのコンパクトなリビングは、この配置にソファを置いたからこそ出来たのかなと。
そうやって考えると、この配置がものすごく自然な配置のように思えますけれど、でも、何もない状態で、いきなりココにこの向きでソファを置いて、ココをリビングにしちゃうという発想はなかなか出てこないと思うんですよね。
だって、このソファ、座ったら外しか見えないですから。
普通は室内の何処かに向けて置いちゃうと思うんですよ。
または、そもそもこのスペースにソファを置くのは諦めて、別のスペースにしちゃうとかね。
そういう意味で、このソファの配置は素晴らしいと思いますし、このリビングはなかなか面白いなと。

床下の窪みに包み込まれるリビング



新年早々、妄想続きですいません…。

リビングの中央にこんなスペースが有ったら面白いんだろうなと。
こちら、エーロ・サーリネンがインディアナ州コロンバスに建てた、J・アーウィン・ミラーの邸宅「ミラー・ハウス」のリビングなんですが、リビングの一画に”Lounge Pit”という「窪み」が掘ってありまして、周囲より一段低い空間で皆でくつろげるようになってるんです。
地面よりも下に沈み込む感じ、これは独特な包まれ感があって相当落ち着くのでは無いかと。
周囲に配された一体化したソファも含めて、完全にビルトインな感じで作られていますので、一般のオタクにコレを作るのには相当な思い切りが必要かなと。
ここまで大きいなスペースを専有していると、流石に日本の一般住宅としては現実味が無くなってしまう気もしますが、サイズを2/3くらいにして、一昔前の日本の家屋によくあった「掘りごたつ」的な作りをアレンジしたら、普通のご家庭でも作れちゃうかも知れませんね。
それこそ、本当の掘りごたつ的なものを中央に作ってみても面白いかも知れませんし、普段は普通のテーブルなどを置いておいて、そのテーブルを、気分にあわせて焚き火台などに置き換えて使ってみたりするのも楽しそうです。
あ、でも焚き火台を作るからには、上に排煙設備が必要ですね。
いっそのこと、囲炉裏にしちゃえばいいのか?