こちらのワークスペースの雰囲気、ちょっと良い感じじゃないですか?
幅3mくらいはありそうな広々としたデスクに加えて、作業専用のワークデスクがもう1つ。
作業用デスクの壁面は、全面が有孔ボードの収納に。
工具から細かいパーツ類まで、ありとあらゆるものが、さっと手を伸ばして取れる範囲に整然と収めておけちゃいます。壁面全面が使えますので、将来的に道具が増えていっても、ちょっとやそっとでは収納スペース不足に陥ることが無さそうなのも魅力的ですね〜。
このワークスペース、単純に作業エリアとしての使い勝手が良さそうなところも当然素晴らしいんですけれど、この窓の作りがまたちょっと良いんですよ。
メインの作業デスクの正面、目線の高さに作られている、横に細長〜いスリット窓。
作業をしながら、ちょっと一息ついた瞬間に目線を上に上げるとそこに窓がある、というだけでも、気分的には相当良い感じだと思うんですけれど、それだけじゃないんです。
この窓の向こうは、実は、リビングとの間の中庭になってまして、
ワークスペースに篭って作業をしながらにして、中庭やその向こうにいる家族と、お互いの様子が何となく感じ取れてしまう、付かず離れずの絶妙な距離感。
下はリビング側からの風景。ちょっと分かりづらいですが、ワークスペースの方がスキップフロア的に4〜50cmほど低くなってまして、リビング側からは、ワークスペースを若干見下ろすような感じになっています。
同じ家の中なのにちょっと隔たれられた空間になっていて、でも、完全に隔絶されているわけでも無く、お互いに緩くつながっているこの感じ。こういうの、良いと思うんですよね〜。
ちなみに、リビングとワークスペースとの間の行き来は、中庭経由ではなくて、脇の通路から。
「一度外に出てから」というのも、別の空間に出て行く感じがして悪くないような気もしますけど、雨が降ったら困りますもんね。
中庭のあるお家を建てたいかな、とお考えの方がいらっしゃいましたら、単純に庭を作るのでは無く、中庭のあっちとこっちで、「何か」を隔てたりつなげたりすることを色々と考えてみると、面白いものを見つけることができるかも知れません。
( via Home DSGN )
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【楽しく住めそう】中庭がつなぐ2つのリノベーション棟
シカゴ西部のこちらのお宅、作りがちょっと面白いかなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
この建物、元々は下にガソリン貯蔵タンクが埋設されている倉庫だったんだそうで、それを、こちらのお宅に住むフランシスさんとジェームスさんカップルが買い取ってリノベーションしたんだそうです。
うなぎの寝床状の細長い土地の広さは約3,000スクエアフィート≒85坪弱。中心には中庭。その両端に、2つの建物が渡り廊下で接続されたような形で建っています。
片方の建物はオフィス兼作業場棟。
ゆったりと作業が出来そうな、大きなアイランドカウンター的なワークデスクが素敵です。
渡り廊下に作られた大きな作り付けの本棚も良いですね〜。
オフィス棟の上は緑化されてまして、ソーラーパネルと蓄熱パネル、雨水の回収/再利用のための水槽も設置されています。
水槽に貯められた水は蓄熱パネルの熱を使って予熱され、シャワーなどに使用することも可能。この屋上の設備に寄って、自宅で使用するエネルギーの10%〜20%をまかなっているんだそうです。
もう一方の建物へは、中庭を通ってでも、1階の渡り廊下を通ってでも、また、屋上からでも行くことが出来るようになっています。
もう一方の建物は、リビング・ダイニング・キッチン&ベッドルーム。
リビング・ダイニングの上は大きな吹き抜けになっていまして、その吹き抜けに面して、中二階的なベッドルームが作られています。
中庭に面する部分は全てガラス張り。コレはかなり開放感があって気持ち良さそうですね〜。
コンパクトながらも2棟の建物が建っていながら間取りは3LDKという不思議な作りではありますが、ともかく住んでて楽しそうな家かなと。
でも、85坪の土地に建物が2つって、日本の感覚で冷静になって考えたらかなりの贅沢な作りですよね。下手したら、都市部の狭小住宅2軒分って感じかもしれないくらいですもんね……。
( via The New York Times )