どういうバスルームが好みかというのも人によってそれぞれでしょうけれど、少なくとも、こういうバスルームが嫌いという方はあまりいらっしゃらないのではないかなと。
淡い茶褐色の羽目板張りのスペースに、シンプルなデザインのバスタブや洗面台を余裕を持たせて配置した明るく開放的な雰囲気のバスルーム。頭上の大きな天窓から降り注ぐ光と観葉植物の緑の組み合わせがいいですね〜。
しかもこちらのバスルーム、こんな感じに、ベッドルームに隣接した作りになってるんです。
以前にも、このポストとかこのポストとかでも書いたことがあるんですけれど、バスルームとベッドルームが近いのっていいと思うんですよね。
朝、出かける前にシャワーを浴びたり、夜、寝る前にお風呂に入ったりするのって、よくある一般的な日常生活のパターンじゃないですか。バスルームとベッドルームが隣接した作りになってると、そういった朝晩の生活動線と物理的なレイアウトが一致した形になってるわけですから、「朝起きて、そのままシャワーを浴びてから、ダイニングに行って朝食を…」とか、「夜、お風呂に入ってそのままベッドに…」という感じで自然な流れで行動ができて、何をするにもスムーズなわけで。
小さいお子さんがいらっしゃる場合なんかにも、お風呂に入れて、そのまま寝かしつけができたりして便利ですし、ご夫婦のどちらかがが不在で、1人でお子さんを見ていて目が離せないような状態でも、こういうレイアウトだったら、横目に見ながらお風呂に入ったり身支度を整えたりもできますし。
まあ、お子さんが大きくなってきたら、さすがにこのままだと困っちゃうでしょうから、そのときには何らか手をいれなきゃならないでしょうけどね。リフォームして、このベッドルーム側のスペースを、脱衣所兼ランドリーエリア兼家族共用のウォーキングクローゼット、みたいな感じにしてみるのもいいかも。
このポストをご覧になっている方の中に、これからお家を建てたりリフォームをしたりするご予定のある方がいらっしゃいましたら、こんな感じのバスルーム&ベッドルーム、候補の1つに加えて検討してみてはいかがでしょうか?
※来週前半から2週間ほど夏休みをいただきます。家族で旅行に行く予定です。お休みの間にも、時間を見つけてシンプル目に何かをポストしていくつもりでいます。どうぞ宜しくお願いします。
( via HAO Design@ArchDaily )
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【内部に広がるレイアウト】中庭とロフトのある細長い狭小住宅
こちらのお宅、オーストラリア第2の都市メルボルンを拠点に活動するデザイン事務所 “Austin Maynard Architects”が手掛けた物件なんですが、作りがちょっといいなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
入り口は、道路に面した無骨な鉄製の3枚引き戸。
接道幅5〜6mといったところでしょうか。この狭い道路付け、どことなく日本の狭小住宅を思わせる部分もあるような気がします。
そして、引き戸の向こう側には、いきなり一段下がった作りのダイニングスペースが。
60〜70cm掘り下げてある感じでしょうか。
ちなみに、このダイニングの右側はバイク用の駐車場。
こちらは下がってません。
バイクに乗らずとも、自宅にこういうスペースがあったら、駐輪場兼スポーツ系各種用具のクローゼットとして重宝しそうです。日曜大工とか、サーフボードやスノーボードなんかのメンテナンスをするための多目的ワークスペース的な使い方もできそうで便利かも。
ダイニング側に入って内部に進みますと、
ダイニングエリアの向こうは、全開口のドアで中庭とつながる、開放感のあるキッチンエリアになってます。
自宅のキッチンがこんな作りになってたら良くないですか?
道路から一段下がった場所に潜り込むように入ってきて、奥に行くほど逆に開けていく意外性のあるこの感じ、穴蔵的な作りの隠れ家とか秘密基地みたいでちょっとおもしろいですよね。
そして、ダイニング・キッチンの頭上には、ロフト的なスペースまで作りこんでありまして、
こちらの梯子を上りますと、
そこには、勾配天井の下にカウンターデスクを造作して作り込んだ、ロフトのワークスペースが。
頭上にたくさんの天窓の埋め込まれた、明るく開放的な作業スペース。ここでだったら、あまり気の乗らない自宅での休日持ち帰り作業なんかも、ちょっとくらいなら頑張れそうです。
階下のスペースと緩くつながるこの感じ、結構好きなんです。上下でそれぞれが別のスペースに居ながらにして、なんとなくお互いの状態が伝わってくる、その気になれば会話だってできる、こういうの、いいと思うんですよね〜。
それにしてもこちらのお宅、見れば見るほど、いつかどこかで見かけたことがあるような感じがしてきません?
短めの接道に、一段掘り下げた作りと細長く奥行きのあるレイアウト、ロフトにはワークスペース、勾配天井には天窓を埋め込んで。これって、どれもこれも、日本の住宅、それも狭小住宅系でよく見かける作りなのではないかと…。まあ、そうはいいましても、こちらの物件は設計もロケーションもオーストラリアですから、各種住宅事情や建築基準法などの諸法令に対応することで出来上がってきた日本の狭小住宅とは根っことなる部分が(恐らく)異なるわけで、それをそのまま真似したりするといろいろと困ったことも出てきそうな気はしますけどね…。でも、パーツパーツやアイディアレベルでは、参考にしたり応用したりできる部分は当然あると思いますし、いいなと思う部分を、日本の各種事情にあわせた形で上手に応用することができたら、そういうところから、またおもしろいものができたりすることもあるのかなと。
( via Austin Maynard Architects )