よほどスペースに余裕がある場合を除いて、日々人が生活する空間というのは、ある程度小分けに分けられていたほうが何かと使い勝手も良いし、雰囲気や居心地もそれなりに良い感じになるのでは無いかと個人的には思ってます。
コチラ、ロシアのあるお宅の子供部屋なんですが、そこら辺の「小分け具合」が中々良い感じかなと。
階段を敢えて壁から離した場所に配置して、その奥側をお勉強エリア(ワークスペース)的な場所にしてあります。
このお宅、子供部屋エリアとして2フロア合計33平方m≒20畳という相当贅沢な空間を割り当ててまして、各フロアに10畳ずつの区切りの無い空間を作るのもアリなトコロを、こんな感じにして使ってます。
1階の片側が上記の階段で区切られた4畳くらいのお勉強エリア。そしてその逆側には、3つのパーツに別けられる移動式の構造体が置かれています。
構造体を分解して向こう側の壁面に添って配置することで、ひとつながりの大きな空間として利用することもできますし、
手前側のエリアに配置することで、空間を更に小分けにして利用することも出来ます。
広い空間には当然開放感がありますし、広い空間なりの良さがあるのは当然ですが、実際の生活を送るにあたっては、家具や収納など必要なモノを適宜配置しながら小分けにした空間の方が何かと使い勝手が良いのかなと。
ちなみに上のフロアはこんな感じ。
フロアの大半は吹き抜けになっていて、そこにハンモックが張られてます。
ワークエリアの上もこんな感じの小さな寛ぎスペースに。
上のフロアは、他はベッドと巨大な作り付けの棚があるだけです。
2階は、ハンモックの上に寝転んで天窓から空を眺めたり、棚から本を引っ張りだしてゴロゴロしながら読書をしたりするためのスペースなんだそうで。
遊び心があって、なんとも楽しげな空間で良いですね。
大前提として日本とは建築事情が色々な面で異なるというのがあるとは思いますが、下のフロアを1つの大きな空間にせずに用途に応じて小分けできるようにしてあるからこそ、上のフロアを思い切って遊び心を発揮した作りにできるんだと思うんですよね。
2人の子供用のスペースとして20畳というと日本の都市部の感覚では結構贅沢な部類に入るような気もしますが、こうした空間の区切り方、使い方には参考にできる部分もあるかなと。
( via arch dialy )