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【斜めに建ったビーチハウス】寝室からのパノラマビュー



このお宅、かなり良い感じです。

こちら、スウェーデン ストックホルムのバルト海沿岸に建つサマービーチハウスなんですが、自然や風景を存分に楽しんでやろうという意気込みがヒシヒシと伝わってくるような建物です。
土地の中に菱形を書いたような位置関係で建物が建てられていて、菱形の外側、余白部分がウッドデッキになっています。
こうすることで、外枠のそれぞれのウッドデッキ部がつながって、家の周囲のウッドデッキを裸足でぐるりと廻ることが出来るようになっているんだそうで(この建て方の理由はそれだけじゃ無くて、色々なことを考えて上でこの建て方になっているんだそうですが)。
こんな風に土地に対して斜めに家を建てると土地の利用効率が著しく悪化しそうな気がしたんですが、実際にはそうでも無いですかね。
(多分ですが)土地と建物の関係は、四角形とそれを対角線で分けた三角形の関係にほぼ等しくなると思うので、建物自体は土地の50%のエリアに建っていることになるはずです。
つまり、建ぺい率50%の土地に建物を建てるのであれば、こういった建て方も選択肢の一つになるのかなと。
あくまで「ある程度の余裕のある土地」という前提条件はついてしまうかもしれませんが、建物の建つ方向を自由に角度調整できるというのは結構魅力的かもしれません。
例えば、「朝日の上るバルト海の風景を存分に楽しみたい」と思ったら、その方向に角を向けて2面の壁を全面ガラス張りにしてしまえば、ベッドルームからこんなパノラマビューも楽しめるわけですから。
このレベルの景色、開放感を実現するのは相当恵まれた立地条件で無いと難しいかもしれませんが、日本の住宅地だって「こっちの景色が良いな」「こっちの視界が開けてるな」と思った方に角を向けて、こんな感じの大きめの窓を作ってみたら、思いもよらなかったその土地の魅力を一つ追加で引き出せるかも知れませんよ。
( via yatzer )

【最も楽しいパーツ】空間をつなぐ階段



こういう写真を見ると、階段というのは単なる設備じゃないんだなと思いますね。

いきなりちょっとわけの解らないことを書いてしまった感がありますが…。
階段というのは確かに上下のフロアに移動するための設備なわけですが、それだけを考えて階段を作ったら面白く無いんだな、と。
「どこにどんな階段を作るか」というのは、フロアをまたいだ建物の内部全体をレイアウトすることであり、立体的な空間のつながりをイメージしたり、生活する人の動線を考えたりすることなわけです。
これって、建物を作るときに考えるべき最も重要な部分で、そして最も楽しい部分なのでは無いかと。
別に奇抜である必要は全然無いですけれど、必要にして十分な機能を提供しつつ、そのパーツが建物にとって最大限に良い効果をもたらすエッセンスになるような、そんな階段を考えられたら、内部にいて楽しい空間を作れるような気がします。
スペースとかレイアウトとかの制約で「単に上に上がるための階段」を作らざるを得ないということは珍しいことじゃありませんが(というか、ほとんどの場合はそうなのかも知れませんが)、だからこそ、その制約の中で何ができるかということを色々と考えられたら良いなと。
( via REMODELISTA )