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石畳のパティオとアクセントの色



こちらのパティオの雰囲気、かなり良いですね。
パティオというのはスペイン語で、「中庭」、「テラス」、「住居に隣接する舗装された戸外の場所」という様な意味なんですが、こちらは3番目の意味になるんでしょうか。
基本的には通路の様な場所なんですが、なんとなく、通路だけではなく庭やテラスの様な雰囲気を持っているところが良いです。
家を建てる時に、こういった雰囲気を何とか取り入れたい、と思っていたんですが、まあ、僕のウチは狭いですし、庭が有るわけでも無いですし…。
写真に写っている範囲だけでざっと見ても、幅3m、奥行き10m位のスペースが必要ですので、家のどこかにこういった雰囲気のエリアを作りたいな、と思っても、実際には土地の広さの関係とかでかなり制約されてしまうのが現実という感じでしょうか。
この景色の中に入り込んでくる赤系の色がまた良いですよね。
この石畳の通路に植物の落ち着いた緑の感じの雰囲気と、花やオーニングの、くすんだ原色の感じ(くすんでいる段階で原色ではなく混色ではないか、という気もするんですが、なにせ知識が無いもので、うまいこと言えませんで…)の組み合わせ、かなり好きです。
古びた看板の醸す落ち着いた雰囲気も良いです。
全体としては、何となく西洋風でありながらアジアンチックな感じもするというか、何だか特定の国籍を感じさせない面白さがある気がします。
全然系統は違うんですが、こういった雰囲気のエントランス、というのも、どこかしら共通するような気がします。
こちら、ある親類の家のエントランスなんですが、ここの雰囲気も結構好きなんですよね。
レンガの歩道に濃い茶色の木のフェンス、躯体の白い壁。
全体的に、非常に落ち着いた雰囲気になっていて、そこに何故か陶器が無造作に置かれていいたりして。
ココに上の写真の看板やオーニングを持ってきちゃったら、やっぱりちょっと違うかな、ということで、コチラはこの組み合わせが良いんでしょうね(こんな適当なコメントを偉そうにしていることが、この家をデザインした親類本人に知れたら、怒られそうで怖いんですけど…)。
こういった感じ、土地に余裕が無いと、このまんまで作るのは難しそうですが、どこかに作り込めないもんですかね。
例えば家のリビングに、この要素を持ってくる、とか…。
壁も床もこの落ち着いた雰囲気をイメージできる様な素材や色を持って来て、基本的な内装自体はそんな感じにしておいて、そこに植物の緑、花の鮮やかさと、オーニングや看板の雰囲気を取り込んでみて、という感じで行ければ、この写真のパティオとは全然違うものではありますが、何かしら、こういった雰囲気に近いイメージに持っていけそうな気はします。
言うのは簡単ですけど、やるのは大変でしょうかね…。
Photo #1©Patrick Gage , #2©juutakudesign.com

オーニングのあるいい感じのテラス



こちらのテラス、中々良い感じです。
タイル貼りの床に、感じの良い木製のテーブルと椅子の屋外家具セット。椅子にはしっかりとクッションまで付けられていて、長い時間のんびりできそうな雰囲気があります。
かなりしっかりとしたオーニングが設置されているところも良いですね。
オーニングくらい、あっても無くても大差無い様な気もしますが、実はコレ、結構重要なポイントなのでは無いかと。
こちらの写真のお宅はスペイン バルセロナにありますので、日本の気候とはちょっと違いますが、オーニングがあれば、日差しの強い猛暑日やちょっと天気の悪い日でもテラスに出ていられます。
バルセロナは地中海性気候ですので、気候はこんな感じです。
・夏は平均最高気温28度前後、平均最低気温19度前後と、丁度よい暖かさ。
・冬も平均最高気温は13度前後あり、平均最低気温も4度前後はあるので、関東の真冬ほどは寒くない。
・降雨量は年間を通じてあまり多くなく、最も雨の多い秋でも月間90mm程度、その他の季節は月間50mm程度しか降らない(日本は極端に少ない冬の一定時期を除いてコンスタントに月間100mmから200mmは降ります)。
住みやすそうですね…。
こんな気候のバルセロナでさえオーニングがあったら随分違うと思いますが、況や夏は30度を超える日々が続き、ばんばか雨の降る日本であれば、オーニングの活躍度は更に上がろうというもの。
「日差しがあんまりにも強いからテラスに出たく無い」とか、「屋外家具やテラスに置いてある備品類を雨ざらしにしたくない」的な問題も解決してくれるわけです。
この位しっかりとしたオーニングがあれば、夏場のちょっとした小ぶりの雨だったら、テラスに出てのんびりしよう、という気にもなりそうです。
そういったことを考えると、例えばテラスを活用できる日数が週末のみ限られているとすれば、オーニングがあるか無いかでテラスの利用可能日数は格段に変わると思います。
何だかオーニングの絶賛大会みたいになってしまいました…。
テラスの逆のエリアは半屋内的な空間になってます。
せっかくコレだけ面白い感じの空間にしているのに、左手奥に見えるスチール製の棚のセンスの無さは何なんでしょうかね…。
ちなみにこちらのお宅、家の中も中々面白いです。
こんな感じのかなり立派な書斎があったリします。
この広さは相当贅沢です。
自宅にこの位広い書斎があったら良いですね。
というか、コレだけ広かったら、SOHO的に2、3人のメンバーで出来る仕事だったらここだけで出来てしまいそうです。
「書斎」というよりも「仕事場」という感じでしょうか。
この書斎、壁も中々面白い感じです。
“exposed wall”と説明されていまして、RC打ちっぱなし(exposed concrete finishとかいうんでしょうか)と似ている感じですが、素材がちょっと違いますね。
「剥き出しの壁」、「作りっぱなしの壁」という感じでしょうか。
写真には写ってないんですが、写真左手の天井は天窓になってまして、そこから自然光が取り込める様になってます。
上から降り注ぐ自然光の下で仕事が出来るというのは、気分的に中々良いのでは無いかと。
ベッドルームも、壁はやはり同じ仕上げになってます。
こちらは天窓は無いので明かりは照明だけになるんですが、この壁、照明を色々と変えてみたら、影の感じが変化して面白そうですね。
薄暗い感じの間接照明にしたら洞窟の様な感じで落ち着くベッドルームになるかもしれないですし、逆に、ものすごく明るい白系統の照明にしてみたら壁の雰囲気とのギャップが面白い感じになるかもしれません。
ベッドルームというごくプライベートな空間ですので、思い切って色々な照明を試して遊んでみるのも楽しそうです。
と、かなり取り留めの無い話になってしまいましたが、こういった「ちょっと変わったお家」というのも何かの参考になるかな、と思ってご紹介させて頂きました。
なりませんか?そーですか…。
Photo ©lucasfoxbcn