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シックなダイニングとインテリアの計画性



こちらのダイニング、白、黒、シルバー、ダークブラウン、という非常にシックなトーンでまとまっていて、中々良い感じだな、と思ったのでご紹介させて頂きます。
この位のまとまりのある雰囲気のインテリア、というのは、やるのは結構大変だとは思いますが、ごく普通のお宅でも、この位までだったら頑張って仕上げている、という方もいらっしゃるとは思います。
そういった意味では、この位のまとまった感じ、というのが、普通のお宅での一つの目標になるのかな、と。
ただし、そこにはやはり計画性が必要になるとは思います。
まずそもそも、壁や床、という「簡単にはどうしようも無いもの」というのがこのトーンを保っている必要があるわけで、そういった意味では、家を建てたりリフォームしたり、という段階で、この雰囲気、このイメージを持てている必要があるわけです。
その上で、その内装に対してマッチする家具を持ってくる必要があります。
大物のダイニングテーブルあたりは予めしっかりと悩んでおいて、家の内装が仕上がるのを見届けて、実際の内装にマッチするものを選ぶ、という段取りが必要です。
家を建てている時でも、当然お仕事とかの日常は日々やってくるわけで、常に家のことばかりを考えているわけにはいかないわけです。
その中で、内装が仕上る→家具を入れる→引っ越す、というホンの僅かの期間に、的確に「マッチする家具」を選ぶというのは、実際にやってみると中々難しいのかな、と。
これを納得が行くように実行するためには、計画性や段取りがというのは絶対に必要になると思います。
ダイニングテーブルも良さ気な感じではありますが、それよりもポイントが高いのは、ダイニングテーブルで使っている椅子かな、と。
この椅子、さらっと置かれていますが、全体の雰囲気に与えている影響は相当大きいと思います。
アルミ素材のクールな雰囲気がこの内装と相当しっくり来ていると思いますし、角のあるカチっとしたフレームの意匠といい、背もたれ部分が格子状に抜けて軽い雰囲気になっている点といい、このダイニング全体の雰囲気に対して相当マッチ度が高いかな、と。
これが仮に、木やファブリック、皮革素材の存在感のある背もたれの椅子だったりしたら、この部屋の雰囲気全体がガラリと変わってしまったのでは無いかと思いますね。
ダイニングテーブルも相当良い感じのテーブルではありますが、このテーブルは、選ぶのはそんなに難しくないかな、と。
どちらかと言うと、数ある椅子の中から、この雰囲気の椅子をここに選んで持ってくるのは、油断していたらできないのではないかと思います。
そういった意味では、内装をデザインする段階でこの最終型のイメージがあり、内装が仕上がった段階で、しっかりと考えてダイニングテーブルと椅子を選んでくる、という段取りは必須だと思います(まあ、そこら辺のイメージがしっかりとある方に相談をしていれば、内装も家具もまとめて選んでしまえるわけではありますが)。
この椅子、欲しいです…。
※ちょっと調べてみたんですが、QUONというところのplaneta(プラネータ)という、業務用/屋外家具の椅子にとても良く似ていますね。実際にこの写真の椅子がそれなのかははっきりとはわからないんですけど…。
( via Homelife )

緑のあるリビングとキッチン



こちら、カリフォルニアの北部、サンタモニカのすぐ隣のベニスの街の海沿いに立つお宅なんですが、何と言うか、雰囲気が最高だなと思いまして…。

この雰囲気、何だかドキドキしちゃいます?
…40近いおっさんの心をもトキメかせてしまう程の素晴らしさ、ということで….。
まず、この内装全体の雰囲気がいいですよね。
明るい色の無垢の木の暖色系の柔らかい感じと緑のコントラストが、とても落ち着いた雰囲気で良いです。
少しくすんだ感じの、黄色とオレンジが混ざったような木の色合いが、レトロチックなようでもあり、でも、何だかとても新しい様な感じでもあり、という感じで、それだけでも結構不思議な雰囲気だと思うんですが、そこに結構しっかりとした緑が入ってくると、全体がものすごく落ち着いて、しかも力強い雰囲気になるのかなと。
光の入り方もいいですね。
落ち着いた雰囲気の中に、明るい光がそのまま差し込んでくるのではなく、天井のルーバーや明かり取りの窓など色々なところから少しずつ入ってくるぼんやりとした光の感じが、部屋の内装の雰囲気ととても良く有ってると思います。

家族で過ごしているときも、一人で過ごしているときも、どんな時でも同じトーンで生活を包み込んでくれそうな、そんな不思議な感じがします。
家の中に居るのに、何だか、どこか雰囲気の良い森の木陰に居る様な、そんな気持ちにさせられそうなダイニングです。
コチラは同じオタクのキッチンです。
キッチンの壁一面に作り付けられた棚が使いやすそうです。
実用的であり、且つ、お気に入りの食器類をディスプレイもして置けて、こういう作り付けの棚はいいですよね。
天井からぶら下がるペンダントランプに、緑の植物の覆いをかぶせてあるのも面白いです。
こちらも基本的な内装のトーンはダイニングと同じなんですが、やはりキッチンという「作業場所」だけあって、全体的な雰囲気は全然違う感じに仕上がっています。
内装にもしっかりとした白いカウンタートップを使ったりして、ダイニングよりももう少ししっかりとした雰囲気になっていますし、光の取り方も全然違います。
逆に言えば、そうったディテールを幾つかいじるだけでこれだけ変わってくるんだな、というところが、とても面白い気がします。
こういうのって、全体のイメージから始まって、そのイメージを木材など使う全ての素材の1つ1つにまでしっかりと落としこんで行かないと、中々出来ないんでしょうね。
( via NY TIMES )