こういうシンプルで収納力の高い大きな作り付け本棚、良いですよね〜。
本やファイル、各種資料の類から、ちょっとしたオブジェや写真立てまで、どんなものでもきっちりと収納してくれちゃいます。
しかもこちらの本棚、壁沿いに作り付けられてるんじゃ無くて、壁の中にビルトインされてるんです。
こうやって壁に埋め込んであると、ものすごくスッキリとしますし、何よりも省スペースになって良いですよね。
万が一の地震の際なんかにも、倒れてくることが無いので、地震の多い日本という国の事情を考えると、そういう点も嬉しいです(中身のモノは根こそぎ全部落ちてくるかも知れませんが……)。
こちらのお宅、先ほどのダイニングの本棚に加えて、通路の脇にももう1つ、更に大きな作り付けの本棚を入れてあったりして。
本棚だけに限らずどんな収納にも共通する話だと思うんですけれど、収納って余裕を持って使えると整理が各段にし易くなりますので、出来ることならば、収めるものの量の1.5倍くらいの容量を確保しておきたいですよね。
そういう意味では、大きな本棚を1つ作って満足するのでは無く、スペースが許すならばこんな風に2箇所で作っておけると良いですよね。
本棚脇の通路を抜けた先にはワークスペースが。
ダイニング側とワークスペース側で、収納するものを、使途/種類と動線を考慮して上手に分けられたら便利そうです。
それにしてもこちらのお宅、ちょっと変わった作りをしてると思いません?
こちら、バルセロナ北部の郊外の森のなかに建つ、casa GGというパッシブハウスでして、6種のボックス状のモジュールからなる躯体を、地形や周辺の樹木の生育状況などに合わせて組み合わせ配置することで、安価かつ短い工期でエネルギー効率の高い住宅を作ることができるんだそうです。
ガラス張りの壁面は、冬期には太陽の光を集めて室内を温室のように暖めてくれ、春と夏の時期には、モジュールの間を引き戸で仕切りつつ、光の差し込んでくる方向にあるモジュールの窓を全て開け放つことで、屋根付きのテラスや縁側のような断熱空間を作り出すことができるようになっています。
設計時に想定してるスペックを実際にどの程度まで実現できるのかというのは、地域ごとの気候や実際の環境条件によってもかなり変わってくるんだろうとは思いますけれど、こういう取り組みってちょっと良いですよね。
エコとか抜きにしても、こういう考え方や技術がもっと発展して一般化すると、ごく普通の家を建てる際なんかにも、色々と取り込めるものが出てきたりすると、さらに面白くなってくれそうな気がします。
( via Alventosa Morell )