暖炉も当然素敵ですけれど、こういうストーブも良いですよね。
そろそろ汗ばむほどの陽気な日も珍しくないこの時期、ちょっと(かなり?)季節外れな感は否めませんが、発見してしまったものは仕方がないということで、ご紹介させていただきたいと思います。
こちら、イタリア製の”StackStove”という陶器製のストーブなんですが、このなんとも可愛らしい独特のデザインが素敵かなと。
円形と四角形の2種類の形状の本体と3種類の足、その上に乗せる放射孔のついた上部筐体を、お好みの色で選択して組み合わせることができるようになってます。
円形の黒いボディに普通の足の組み合わせ。
四角いボディにオーク材の足。
薪などを置いておける、サイドテーブル付きの足を選択することも出来ます。
ぱっと見、高さ5〜60cmの、オーブントースターとか電子レンジくらいの大きさなのかと思いきや、高さ1m強×幅(直径)60cm前後とのことですので、洗濯機とかそういった大物家電の類くらいの、結構な大きさのものです。
こちらは四角いタイプの上部に鉄板を配置した「クッキングスタック」というタイプ。
ストーブの上でお料理できちゃいます。
暖房能力は、四角いタイプが22坪=44畳、円形の28坪=56畳とのことですから、家の作りにもよるとは思いますが、一般的なご家庭ならばリビング・ダイニング・キッチン+αくらいのスペースまで、これ1台で十分賄えるレベルの出力かなと。
上部に「ヒートエクスチェンジャー」と呼ばれる筐体をさらにもう一段追加することで、約12.5%出力を上げることもできるようになってます。
これはちょっとおもしろいアイディアかも。陶器製のシンプルな筐体だからこそ、こういう自由な組み合わせに柔軟に対応することができるんでしょうね。
同素材の陶器製のキューブを積み重ねたものの内部にラジエターを埋め込んだ「サーモスタック」というオプションも用意されてまして、これを導入することで複数の熱源を配置することも可能です。
こちらの「サーモスタック」は、既存のセントラルヒーティングの熱交換システムとも接続可能で、このストーブを使って家全体を温めるようにすることもできるんだそうで。
「自宅で炎を楽しむ」という暖炉的な使い方ができるのはもちろんのこととして、それに加えて、暖房器具としての性能や使い勝手という面もきちんと考えられて、いろいろなものが兼ね備えられているところが素晴らしいですよね。
気になるお値段ですが、もっともシンプルな作りのクッキングスタックで90万円程度、通常のタイプで120万円〜150万円程度とのこと。
決してお安くはないですけれど、でも、普通の暖炉だって本体だけで100万円くらいはするわけですし、それをビルトインしてあーだこーだして、という施工費用まで含めたら、結果的にはこちらの方が安価に導入できるかもしれないくらいかなと。
ビルトインの暖炉と違って、設置場所を移動できるという点も結構大きなメリットだと思いますしね。
これから暑〜い夏が来るわけですが、冬に使うものを冬に用意し始めたのでは当然間に合わないわけで、冬の記憶の残る春の終わりくらいまでにイメージを膨らませ、夏に検討を重ね、秋に導入し、冬に使う、という流れで進めてみるというのはいかがでしょうかね…?
( via StackStove )