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【ミニマルで解放的】1LDK+ロフトのサマーハウス



コチラ、北海とバルト海の間の多くの海峡に囲まれた地域、デンマーク フュン島北部のオーデンセの海沿いに建つサマーハウスなんですが、個人的にはかなりツボな感じです。

何と建築面積42平方mということで、坪換算にしてわずか12.7坪。
日本の狭小住宅もびっくりなサイズなんですが、コンパクトながらも必要最小限の設備を一通り備えている、中々完成度の高いおウチなのでは無いかなと。
確かに小さなオタクなんですが、何というか、作りにあまり無理が無いんです。
そもそもが休暇を過ごすためのシンプルなサマーハウスとして設計されているというのもあるんですが、夫婦+3人の子供と犬が快適に過ごすために必要にして充分な空間が整えられています。
皆で過ごす共用空間として、家屋の半分程度のスペースを充当したリビング・ダイニング。
ダイニングの一画にはさり気なく暖炉があったりもします。
炎のある生活。良いですよね。
そして、リビング・ダイニングエリアの上にはロフトが。
ココが子供たちのためのスペースですね。
夫婦が使用する寝室は、独立した部屋として一室を確保。
13坪弱の狭小住宅ビーチハウスの寝室.jpg

6畳程度といったところでしょうか。確かに広々とした空間とは言いがたいですが、コンパクトながらも居心地の良さそうな雰囲気に仕上がっています。
後はキッチンとトイレ・バスルームがあるだけで、一軒家にして1LDK+ロフトというスーパーミニマルな作りなわけですが、このお宅に足りないものって何かありますでしょうか?
子供たちが大きくなってきたら少し考えなければいけないこともあるかも知れませんけれど、仮にコレがビーチハウスで無かったとしても、コレはコレでアリなのでは無いかと。
しかも、表に出るとこんなですから。
家の周りはウッドデッキを張り巡らせたテラスになってまして、ダイニングを出たすぐ脇にはこんな感じのデイベッド風のベンチが。
天気が良い日に、子供たちの騒ぐ声を遠くに聞きながら、ココでうたた寝とかしてみたいですね。
更にその隣には、こんな感じの屋外ダイニングも設けられちゃってます。
このロケーション、素晴らしすぎません?
毎日3食全部ここで食べたいくらいですよね。
細かい情報が無かったのでよく分からないんですが、このテラスのエリアに全体で10坪弱くらいは使ってるのかも知れません。
そういう意味では敷地面積的には恐らく20坪くらいのスペースになるわけですが、土地の使い方の配分を思い切ってこんな感じにしてみるというのも潔くて良いかなと。
このお宅は海沿いの別荘ですけれど、街中に20坪の土地を買って、思い切ってこんなスペース配分のお宅を建ててみるというのも面白いかも知れません。
2階建てにしてお部屋をあと2つ3つ追加すれば、3LDK+ロフトの普通の(?)狭小住宅的な作りにもできますので、かなり現実味も出てきますし。
このお宅的な「面白さ」を目指すのであれば、景色が良いとか周辺環境に恵まれているとか、何らかロケーション的な「特別さ」は必須になってくるとは思いますけれどね。

【使い勝手と機能性】リビングダイニングの巨大壁面収納



こういうのも良いですね。

家には一定量の収納スペースが必ず必要なワケで、問題はソレを「どこに」「どんな風に」作るか、というところなわけです。
小さな空きスペースを使ってコツコツと収納スペースを稼いだり、カウンターの上下スペースを収納にしてみたりと、アイディアには色々なものがありますけれど、リビング・ダイニングエリアの一壁面を全部収納にしてしまうという手もアリです。
冷蔵庫のスペースとトイレエリアを除いて、幅5〜6m×高さ2.4mくらいのエリアが全て収納になってます。
長期保管をするもの用のストックエリアではなく、毎日の日常生活で使用するものの収納スペースは、やはり日常的に一番頻繁に出入りする場所に作るのが便利ですよね。
これくらいのサイズがあれば、家族4人くらいの日用品なら結構余裕を持ってしっかりと収納しておけそうですし。
ウォークインクローゼット的に「隠す」収納もそれはそれで色々と使い勝手が良いですけれど、こういう作りにしておけば別に隠さなくても居室エリアの雰囲気をそれほど損なうことも無く、スペースとしての利用効率も良くなりますし、何よりも使い勝手が格段に向上しますよね。

見た目になんか全然こだわっていないそっけない合板そのままでも、機能的で収納力抜群なら充分魅力的に見えてしまうものなんだなと。