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【日ざしを存分に楽しむデッキ付き】明るく開放的なベッドルーム



この寝室、かなり良い感じですね。

「日ざしを楽しむ寝室」という感じでしょうか。
全開口のガラスドアからそのまま出ていくことができる広いデッキがあったりして、こんなところでコーヒーでも飲みながらのんびりしてみたい感じです。
ロケーションはカナダ西部 ブリティッシュコロンビア州でして、バンクーバーの北西のサンシャインコースト地域にあるギブソンズという港町のリゾート地なんだそうです。
このサンシャインコーストという地域、ジョージア海峡に面しているんですが、別に離島とかそういうわけでも無いのに他の地域から入ってくるための道路がないんだそうで…。
なので、この地域に行くための交通手段は船か飛行機しか無くて、バンクーバーの人たちもフェリーで遊びに行くらしいです。
何だかちょっと素敵な感じがしますが、よくよく考えてみるとちょっと不便な気もしますね…。
ま、バンクーバーからフェリーで40分くらいでついてしまうそうなので、実際にはかなり気軽に行き来できる身近なリゾートという感じなんでしょうか。
で、デッキ付きの寝室に話を戻してちょっと考えてみたいと思います。
あの寝室を日本に作ったらどうなのかな、という話なんですが、そのまんま同じようなデッキ付きの寝室をつくったら、夏場は正直言ってちょっと暑かったりするかも知れませんね。
そこら辺のことを考えてみるにあたって、先ずブリティッシュコロンビア州の気候を調べてみました。
まず、この地域は夏と冬で昼の長さがかなり変動します。
夏は朝5:30ころから明るくなって、日没は22:30ころ(夏至)、実際に暗くなるのは23時ころという感じで、明るい時間は実に17時間。
で、逆に冬はかなり日が短く、7時ころに明るくなって、夕方16時ころにはもう暗くなってしまって、明るい時間は9時間程度ということになります。
気温はどんな感じかなのかというと、夏は最高気温が30度前後まで上がりますが、湿度が低いためカラリとしてまして、感覚的には日本の24度、25度くらいの感じなんだそうです。
そして冬はといいますと、最低気温でも4度くらいあり、最高気温は12度くらいまで上がるんだそうで、これはかなり温かい感じだと思いますね。
日本の真冬でも気温が10度を越える日というのは相当ポカポカな日という感じだと思いますので、冬の寒さはそれほど厳しくないわけです。
極端に日が長く、気温は上がるけれど湿度が低くて過ごしやすい夏と、極端に日が短いけれど、気温はそれなりに高くてそれほど厳しくない冬。
こういった環境にあのデッキを持ってくると、夏場は長い日ざしを存分に楽しんで、冬場も短い日ざしを存分に楽しめてしまうわけで、庇も何も無くても全然問題なし、非常に合理的な感じがします。
コレをふまえて日本の場合を考えてみます。
あのデッキ自体はかなりいい雰囲気なので是非真似したいところですが、日本の場合は、地域にもよりますが、夏は更に暑く、冬は更に寒い、という感じですので、自然の太陽光にそのまま降り注いでもらってはちょっと苦しい感じがしますね。
夏の南中高度の高い日ざしを遮って、冬の南中高度の低い日ざしは全部差しこむように、というあたりをしっかりと考えて、寒い地域なのか温かい地域なのかに併せて適切な庇を作れるか、季節に併せて開けたり閉めたりできるオーニングを設置すれば、日本の気候に適した「デッキ付きの寝室」に持っていけそうな気はします。
風が通るように屋内へと風が抜けるような工夫を凝らすと、夏場は更に気持ちが良い空間にできるのでは無いかと。
ちなみにこのお宅、広さは2,368スクエアフィート≒213平方m、お値段は1,395,000カナダドル≒1億1千万円(1カナダドル=80円として)だそうで…。
こちらのサイトから詳細が確認できますので、興味がある方はご覧になってみて下さい。

【建て方次第】超開放的な巨大ルーフバルコニー



このルーフバルコニー、最高です。

コチラ、オーストラリアの北東部、ケアンズの南約140kmに位置するミッションビーチというリゾートに建つ高級賃貸マンションの一部屋なんですが、写真を目にして思わず「自宅にこんなフールバルコニーが有ったら良いな」という妄想に浸ってしまいました…。
マンションのお値段がおいくら万円くらいするのかはちょっと定かでは無いんですが、サイトの説明を読む限りでは、このルーフバルコニーは90平方mくらいあるみたいです。
置かれているソファとかのサイズからして、幅6m×奥行き15mという感じでしょうか。
マンション自体はこんな巨大な建物でして、しかも、最低ワンフロアで1物件、場所によっては2フロアで1物件になってるんだそうです。
つまり、3フロアのこのデカいマンションが、わずか3戸の物件になっているという…。
で、話を日本に戻しますと、まあ、どんなマンションを建てるかを考えるのはデベロッパさんのお仕事でして、ここで僕がいくら妄想したところで、売れない物件は誰も作ってくれないだろうと思うんですが(たとえ作ってくれても買えないことも重々承知しております)、自分で建てる一軒家の自宅にだったらこういうルーフバルコニーを作ることはできるかもな、と。
さすがにこんな広々としたルーフバルコニーを作るのは、それなりに(相当に?)お金が無いと駄目かなと思いますが、ここまで行かずとも、この半分、40平方mくらいのサイズのルーフバルコニーだったら、意外と普通のお宅でも可能な範囲な気がします。
そもそもルーフバルコニーというのは屋外なわけで、面積は容積率の中には入りません。
つまり、極端な話、建物の建坪が40平方m≒12坪の建物の屋根をまるまるバルコニーにしてしまえば、そこは40平方mのルーフバルコニーなわけで、しかもこれは建ぺい率とか容積率とかの問題の外側の話になります。
単に屋根の上をルーフバルコニーにしただけでは、バルコニーに出るたびにはしごを掛けて屋根の上に登らなければいけないので現実的では無いですけれど(やり方によってはそういうのもアリかも知れませんが…)、下のフロアの屋根に上階から出ていくような普通のルーフバルコニーであっても、容積率の関係で建物を建て切れない部分をうまく使うように最初から狙っていけば、かなり広いルーフバルコニーを作ることは十分可能なのかなと。
例えば30坪の土地で、建ぺい率80%、容積率200%の土地があったとしましょう。
建ぺい率が80%なので、建坪は最大で24坪ということになります。
で、容積率200%ということは、床面積は最大で60坪、1階部分の面積24坪なので、2階以上にあと36坪分のフロアを作ることが可能なわけですが、ここのレイアウトをどうするかという話なわけです。
2階と3階に分散させるイメージでそれぞれ18坪のフロアを作った場合、1階のルーフバルコニーとして使える出っ張りエリアが6坪分ということになります(1階24坪、2階18坪、3階18坪の3階建てで、2階に6坪のルーフバルコニー)。
これを、2階を1階と同じく24坪のフロアにすると、3階は12坪分のフロアということになりますから、2階部分の屋根を使った3階のフールバルコニーは12坪≒40平方m弱というかなり大きなものになります(1階24坪、2階24坪、3階12坪の3階建てで、3階に12坪のルーフバルコニー)。
どちらのプランもそれぞれ利点があると思いますし、最終的にはどういった家に住みたいか、どういうレイアウトが便利か、という施主の考え方に関わってくる話なんですが、プラン次第で、少なくとも40平方m近い「広いルーフバルコニー」を作ることは十分に可能なのかなと。
あまり細かい検証をしながら考えたわけでは無いので、感覚的にしかわかっていないところもありますが、上記のようなプランにしたい場合、
(1)建ぺい率の高い土地の方が作りやすい(土台部分が大きく作れるから)。
(2)道路斜線や北側斜線などの影響を受けて、どうしても2階部分を削らなければならないケースもあるはずなので、土地に対して斜線制限がどうかかってくるかも一つのポイント。
というあたりを考慮すると、よりプランが立てやすいのでは無いかと思います。
また長々と妄想をしてしまいました…。