【棚板で踏板で読書スペース】階段脇の作り付けの本棚



この組み合わせ、コレまでにも何度もご紹介したことがあるんですけれど、もしかして階段と本棚って…やっぱ似てる…?
階段脇の本棚、スペースも有効活用できますし、使い勝手も良さそうで良いですよね〜。
この階段と本棚、下から見るとこんな感じでして、なんだかものすごく一体感があるかなと。
どこまでが本棚でどこからが階段なのか、ぱっと見分から無い…という程では無いですが…。
でも、踏板がそのまま棚板やカウンターの天板になってたりして、デザイン的にもかなり面白さはありますよね。
しかもこの階段、踏板の右側が一段抜かしで短くなってるんです。
で、そこに座って本を読むことが出来てしまうという…。
コレ、一見単なる思いつきかのようにも思えてしまうんですが、結構色々と考えられたアイディアなのかなと。
階段の蹴上の高さって、踏み面の巾にもよるとは思うんですけれど、だいたい15cm〜20cmの間くらいだと思うんですよね。
で、踏み面巾が20cm〜25cm程度だとすると、そこに座ることは十分可能にせよ、狭すぎて「腰を落ち着けてしばらく本を読む」という感じには到底ならないかなと。
それが、この階段のように一段毎に抜いておくことで、かなりゆったりとした座りやすいスペースになってくれるわけです。
しかも、本棚として考えた時にも、高さが15cm前後だとすると文庫がギリギリ収まるサイズなわけですが、その倍の30cm強の高さにしておけば、ハードカバーやムックなども含めて幅広い種類の本が収納できるようになりますから。
そういう意味では、あくまで階段としての機能を損なわないままに、ちょっとした読書スペースを作り出しつつ本棚としての使い勝手も確保しているという、なかなかのナイスアイディアなわけです。
収納効率を考えた場合には文庫専用の棚というのも欲しい様な気もしますので、場合によっては「15cm程度の高さの棚を基本として、何箇所かを抜いて30cm高の棚も作って、そこに読書スペースを作る」というやり方もアリかも知れません。
「大きな本棚が欲しいけれど、作り付けるスペースが無い」というそこのお父様、いかがでしょうか?
ホントにこんな感じの階段兼本棚をお作りになる場合には、棚板を抜いたトコロから転落したりしないように、ネットなどの転落防止措置を設けるのをくれぐれもお忘れなく…。
※そういえば、階段脇の本棚と言えばこんなのもありましたね〜。よく見るとコチラも一段抜かしになってます。
( via designrulz )

【計画性の産物】キッチンの柱周りの作り付け棚



コチラのキッチンの柱の周りに作り付けられた棚、何だか妙に印象に残ったのでちょっとご紹介しておこうかなと。

それほど奥行きは無いですけれど、一辺40cmはあろうかという柱の周囲をぐるっと取り囲んで、しかも4段も作っちゃってますので、実際の収納力としてはなかなかのものなのでは無いかと。
何でこの棚がそんなに印象に残ったかと言いますと、実は僕のウチのキッチンにある棚とちょっと似ているからなんです。
と言っても、僕のウチのキッチンには柱は無くて、代わりに耐力壁がありまして、その壁に「ちょっと棚でも作っておいたら便利かな」ということで、こんな感じの幅60cm、奥行き30cmくらいの棚を取り付けてあります。
今のところ、使用頻度の高いグラス類とコーヒーメーカーを置くためのスペースとして利用してるんですが、コレがなかなかどうして、作る前に想像してたよりも遥かに便利で重宝してまして…。
で、今でもたまに考えさせられてしまうのが、「だったら、家を建てる段階で、もっときっちりした3段くらいの棚を作り付けておいたら、さぞや便利だっただろうな…」ということなんです。
幅も位置も高さも、この場所での使い勝手が最大限に良くなること目指して計算して、棚板の材質や色、厚みとかそういったことも徹底的に検討した棚…。
中年オヤジが思いつきでDIYした棚でさえコレほどまでに使い勝手が良いわけですから、そんな風にきっちりと計画して大工さんに作り付け棚を造作しておいてもらったら、使い勝手も見た目もまさに別次元だったのでは無いかと。
想像するだけでも興奮を禁じえませんな…。
コチラのお宅のキッチンの棚を見てたら、そんなコトを思い出させられてしまったんですよ…。
便利さとか見た目の良さとか、結局のトコロ全てはきっちりとした計画性がもたらしてくれる成果なんですよね〜。