こちらの本格的なアウトドアキッチンはどうでしょう?
どっしりとした屋外用アイランドカウンターの中央に埋め込まれた、かなりしっかりとした作りの、高級感のあるBBQグリル。左右にはシンクとコンロ。
上部にはパーゴラ的な覆いも用意されてます。
こういうの見ると、いつも、「いいないいな、欲しいな、いつか作りたいな」、みたいなこと言ってそれで終わりになっちゃんうですけれど、リアルに考えてみると、こんな屋外用のキッチン設備、既成品は日本じゃなかなか手に入らないですよね。ということは、本当に自宅の庭やテラスにこういうのをととのえたかったら、海外からの輸入品を探してくるか自分でDIYするか(またはその双方の組み合わせ)しか選択肢としてはありえないわけです。
というわけで、せっかくですから、本日はこちらのアウトドアキッチンのDIYの部分もご紹介させていただきたいと思います。
まず、キッチンカウンターを据え付ける部分の地面を平らにならして、2×4材で囲います。
そこにコンクリートを流し込み、
コンクリートには、カウンターの骨組みとなるブロックに通す鉄筋を埋め込んでおきます。
カウンター外周部分の1段目にコンクリートブロックを配置。ブロック間の目地にはモルタルを使用。
中央がBBQグリルの設置エリア。左がシンク、右がコンロになる予定。シンク側のブロックの一部は、排水用のパイプを通すための穴が開けてあります。
カウンターの向こう側に穴を掘り、排水槽となる樽状の容器を埋め込み、
カウンター左部、シンクとなる予定の部分の下から、排水槽へつながるパイプを埋設。
排水用パイプの周辺もモルタルで埋めます。
キッチンカウンターのフレームとなる2段目以降のブロックも、同様にモルタルを使いながら積み上げ。
ブロックを4段目まで積み上げたら、手前側に、カウンタートップを造作するための木枠を組みます。
このとき、カウンター左右の各中央エリア、シンクとコンロが入る部分には、あとからシンクとコンロを設置するためのスペースを木枠で作っておきます。
余って上部に飛び出ている鉄筋を、曲げてカウンタートップの中に収めます。
シンクの収まるスペースには、排水パイプを通す穴を開けておくことをお忘れなく。
木枠にコンクリートを流し込み、カウンターのトップ部分を作成。
ここで、カウンタートップ奥側に造作する予定のオーバーハング部分の「支え」を作るための型枠を作ります。
木枠をカウンタートップ奥側に取り付け、鉄筋を差し込み、コンクリートを流し込みます。
さらに周辺を木枠で覆い、固まるまでのあいだにオーバーハング部分が垂れ下がってくるのを防止するために、下からも支木を入れます。
コンクリートが固まったら、先ほどと同様、上部に余ってはみ出ている鉄筋を曲げておきます。
上からコンクリートを流し込み、平らにならし、カウンタートップのタイルを貼ります。
カウンター下部に漆喰を塗ります。
ここまでくれば完成間近。
カウンタートップにタイルを貼り終えたら、あらかじめ開ておいた、シンクとコンロのスペースに、それぞれを設置して固定。
中央にBBQグリルを据え付け。
左右のタイルがBBQグリルに干渉する場合には、タイルを削ってスペースを調整。
1からフルスクラッチで作り上げた屋外キッチンカウンター、完成です。
非常に大まかに言いますと、「下地をならしてコンクリを敷いて」「カウンターのフレームとしてブロックを積み上げ、モルタルで固めて」「木枠で型を作りつつ、鉄筋を入れてコンクリで固めてカウンターを作り」「仕上げはタイル貼り」「BBQグリルとシンクとコンロは既製品」という感じでしょうか。実際には、このあとパーゴラも作るわけですが、ちょいと長くなりすぎましたので、その部分はまたの機会ということにさせていただきたいと思います。
いや〜それにしても、アメリカの方ってすごいですね。趣味とか日曜大工というよりも、これはもう工事という言葉のほうがしっくりとくるような……。これを本当に全部を自分たちだけでやることにしたら相当大変だとは思いますけれど、いつの日か、しっかりと取り組めるようなまとまった時間が取れたら、ぜひとも一度くらいは、こんな感じの本格的なDIYもやってみたいものです。
( via THE OWNER-BUILDER NETWORK )
「屋外家具」タグアーカイブ
【大空間をシンプルに区切る】屋外空間をぐるりと囲う明るく開放的なリノベーションハウス
自宅にこんなペースがあったらいいですよね〜。
2階のベッドルームに隣接する、テラスの屋外リビングスペース。
しかもこちらのお宅、2階だけじゃなくて、1階にもこんな感じの屋外スペースが作り込んであったりして。
周囲をリビング・ダイニング・キッチンにぐるりと囲われた作りの中庭的なスペース。こういう作り、室内への採光も改善されますし、なによりも、三方向どちらからでもアクセスできるところがいいですよね。
例えばリビングに隣接するテラスやバルコニーがあったとして、そのスペースをどうやって使うかって、かなりの部分が、その家におけるリビングの使われ方、位置づけに依存してきちゃうと思うんですよ。導線的にも、「あるスペースをまたいで、その向こうにあるスペースを使う」パターンで結構無理があると思いますしね。
その点、こういう感じに複数の動線が確保されていると、使い勝手もいいですし、必然的に利用頻度も上がって、そのスペースがより有効に使えるようになるのかなと。
実はこちらのお宅、もともとガレージ兼倉庫だった建物を、元カーディーラーのヴィルジニーさんとオリビエさんご夫妻がご自分たちでリノベーションしてしまったんだそうで。
そういわれてみれば、階段も外階段みたいな感じだったりして、室内なのになぜだか屋外のような雰囲気があるなと思ってたんですが、元がガレージだったといわれれると納得がいく感じがしますよね。
大空間をシンプルに区切って作ったリノベーションハウス。こういうの、いいですよね〜。まあ、夏は上部に熱気が籠もるとか、冬は隙間風で寒いとか、実際に住むとしたら大変なことも満載なんでしょうけれど、一度くらいは住んでみたいかも。
なんだかこういう家を見るたびにいつも同じようなコメントをしている気がするんですが、限りある人生、そんなに幾つもの家に住めるわけじゃないんだから、住んでみたいんだったらとっとと実際の行動に移すべきなんでしょうけどね。
いちおう、「自宅用」のタグも付けておきたいと思います。
( via VISITE DECO )