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湖の畔のマイクロハウス



コチラ、スウェーデンの某湖の畔に建つ小さな小さなおウチなんですが、造りもロケーションも、色々と妄想するための題材が溢れている感じがしまして、ちょっとネタにさせていただこうかな、と。

細かい事情はよくわからないんですが、フィンランドの建築基準法的なものでは、小さな建物(地域によって若干異なる様ですが、面積96平方ft.から128平方ft.以下)は、”be built without the need of a permit”、つまり、許可無しで建てることが可能なんだそうです。
で、このお方、「こんな家があったら良いな」という妄想をし始めて、それからわずか1年くらいで実際にこの家を建ててしまったんだそうで。
建物について大まかに説明しておきますと、
1)躯体概容はこんな感じで、全面にガラスを使って自然の光が取り込めるようになっています。
2)1階はダイニング・ラウンジ。
床面積96平方ft.ということですので、平方m換算で約8.6平方m。約2.6坪/約5.2畳といった広さです。外観からみるに、2.5m×3.5m程度、という感じでしょうか。
3)上にロフトがありまして、コチラが50平方ft.。平方m換算で約4.5平方m。約1.36坪/約2.7畳。
寝室とクローゼットエリアになっているそうです。
冒頭にも書きましたが、建物自体は湖の畔に建ってまして、1階からも上のロフトからも湖が望める様になっているんだそうで。
で、最初の写真の再掲になりますが、建物の横には広めのウッドデッキスペース付きです。
こちらはゆったりとした感じですね。
縦3.5m×横5m、10畳位のスペースはありそうです。
建材の多くはリサイクル品を活用していて、建物自体は10,500ドル、1ドル80円換算で84万円+人件費程度で作れてしまったんだそうな…。
建物やロケーションも魅力的ではありますが、費用の方も中々魅力的です。
でも、よくよく考えてみると、この感じだと土地自体は結構贅沢な広さの土地を確保していそうですし、湖の畔というロケーション的にも、土地代としてはそれなりにかかっていそうな気もします。
同じようなものを日本で建てるとしたら、どんな感じが良いですかね?
ちょっと条件的なものを考えて妄想に走ってみたいと思います。
別荘として活用することを考えると、出来れば自宅からドアツードアで1時間位を目指したいところですが、そうすると、どうしても高速道路のインターのすぐ近く、という事になってしまうので、この閑静な雰囲気はちょっと厳しいかも。
そうすると、自宅からドアツードアで2時間位の場所ということになりますかね。
僕の場合で言うと、東京の世田谷から2時間、都内で30分、高速で1時間前後かかると想定すると、関東近県で高速のインターから30分位の場所ということになります。
この位の距離であれば、金曜の夜21時位に自宅を出発しても、23時くらいには到着できますので、週末に家族で向かって、金夜から日曜の昼くらいまでをのんびりと過ごして、日曜の夜に帰ってくる、という感じで頻繁に行けそうです。
海の近くというのも魅力的ではありますが、この静かな雰囲気を求めるならば、やはり山の方が良いですかね。
同じように湖が近くにあったりするといいですが、ま、山、丘、川、なんでもそれなりに良い感じな気がします。
周囲の雰囲気まで考えると、200坪位の土地は欲しいです。
建物は軽量鉄骨とかのシンプルなものに断熱材を上手く組み合わせて、夏は涼しく、冬は暖かい、耐久性があって、省エネな感じの家にしてみるのが良さそうです。
春と秋はエアコンいらずで、窓を全開に開け放って自然を心ゆくまで楽しめるような家が良いですね。
というあたりの条件で考えていくと、栃木あたりがいいんですかね。
北関東ですので、夏は暑すぎず、冬も東京よりは寒いと思いますが、そこまで寒さが厳しくなく、山や川などの自然がまだまだ沢山残っているイメージがあります。
東北道で1時間弱、都内と高速を降りてからで各30分で、合計2時間位で十分到着できそうです。
栃木の土地の相場というがイマイチわからないんで、200坪の土地がどのくらいの価格なのかははっきりとわからないんですが、ネットで軽く調べてみたところ、坪単価10万円は切る位で買えそうな感じです。
(恐らくですが)この価格は、それなりに交通の便が良くて、それなりに周囲が発展しているような場所での相場だと思いますが、今回そういったものは求めていないので、もっと安くいけそうな気もします。
色々とみていくと、100坪で500万円から600万円程度の土地も結構ありますし、中には600坪で300万円という様な土地もありましたので(これは色々事情がありそうな気もしますが)、恐らく1,000万円を切る位で200坪程度の土地が探せそうです。
ということは、時間をかけてじっくりと検討して、自分でDIYすることまで考えれば、コミコミ1,000万円位で、こういった家(別荘)を建てることも夢ではなさそうな気が。
でも、1,000万円って結構大金ですよね…。
宝くじでもあたったら、本当にやってみたいものです。
( Photo via Tiny House listings )

家の中の「ソファを置く場所」



何だか変なタイトルになっちゃったんですが、ソファを置く場所について改めて考えさせられる様な、「良い」写真を2点ほど見かけたので、そちらのご紹介をしたいと思いまして。

写真を紹介する前に、「そもそもソファって、どこに置くものなのかな」、という話について、少し考えてみたいと思います。
僕の家の場合、ソファが3つあります。
1つ目はリビングで、こちらは3.5人掛け位の大き目のものです(当然安物ですが)。
2つ目はダイニングで、こちらは1.5人掛け位の小さ目のもの(安物です…)。
3つ目は寝室に置いてありまして、こちらは2人掛けの、やはり小さ目のものです(安物です!)。
どの部屋も、「ソファに座って寛ぎたい」というシンプルな目的を達成するために置いてあるだけで、置き場所自体にはそれほどこだわっていません。
というか、まあ、ソファを置ける場所を選べるほど、僕の家にはスペース的な余裕が無いというのが正直なところなんですが。
こうやって具体的に改めて考えてみると、僕自身、「ダイニングでもソファで寛ぎたいな」という程度の、大雑把なイメージしか持てていなくて、そのままの状態で家具を配置していたんだな、と思ってまして。
ちょっと前置きが長くなりすぎました。すいません。
で、本題の写真なんですが、まずこちらが1点目です。
階段の踊り場に、一人掛けのソファが置かれています。
上から見るとこんな感じです。
かなり余裕の感じられる踊り場の広さから考えても、決して、「置き場が無いから」ここに置かれている、という様な理由では無いことが想像できます。
しかも、ここはリビングでもダイニングでも無いわけで、このソファに座りたかったら、部屋を出て、わざわざ階段を登るか降りるかしてこないといけないわけです。
それでも、この階段にソファを置いて、一人ゆっくりとこの窓から外を眺めながら、というのが、「寛ぐ」時間の過ごし方として宜しかろう、という検討の結果、ここにソファが置かれたんだろうな、と。
色々なことについてよーく考えてからでないと、こういったアイディアを思いついて、それを実際に実行するところまではたどり着けないかな、と思います。
ちなみにこのお家の持ち主の方は、このソファを置いた踊り場を、「インテリアについての視点と照明について教えてくれるファンキーなスペース」と呼んでいるそうです(翻訳力に若干難ありですが、ま、多分こんな感じのことを言っている、というので合っていると思います)。
続きまして、2点目はこちらです。
かなり広々としたロフトなのに、置かれている家具は少なくて、その中で恐らく最も大きなメインの家具であるソファが、部屋の中心に向かってではなく、外に向かって配置されています。
家の中は「捨て」なわけです。それでも良い、という位の何かが、外にはあるんでしょう。
そして、このソファに座ると、窓からはこんな風景が目に入ってくるわけです。
何というか、非常に抽象的な話になってしまうんですが、上の2つのソファをレイアウトした方たちは、ただ単に「寛ぎたい」と漠然と考えただけでは無いんだろうな、と。
「こうやって寛ぎたい」、「こうやっても寛ぎたい」、「こんなふうにもしたい」と、寛ぎ方のイメージを、いくつもいくつも具体的に考えてアイディアを出している様な気がします。
ソファって、家の中で「寛ぐ」という素晴らしい時間を過ごす場所であって、僕なんかが考えているよりも、ずっとずっと魅力的な家具なんだと思います。
なので、その置き場についても、もう少し時間を割いて、しっかりとよーく考えてみることが必要なんではないかな、と激しく思わさせられた次第でございます…。
Photo #1-2©JoeInSouthernCA , #3-4©bert_m_b