自宅にこんなペースがあったらいいですよね〜。
2階のベッドルームに隣接する、テラスの屋外リビングスペース。
しかもこちらのお宅、2階だけじゃなくて、1階にもこんな感じの屋外スペースが作り込んであったりして。
周囲をリビング・ダイニング・キッチンにぐるりと囲われた作りの中庭的なスペース。こういう作り、室内への採光も改善されますし、なによりも、三方向どちらからでもアクセスできるところがいいですよね。
例えばリビングに隣接するテラスやバルコニーがあったとして、そのスペースをどうやって使うかって、かなりの部分が、その家におけるリビングの使われ方、位置づけに依存してきちゃうと思うんですよ。導線的にも、「あるスペースをまたいで、その向こうにあるスペースを使う」パターンで結構無理があると思いますしね。
その点、こういう感じに複数の動線が確保されていると、使い勝手もいいですし、必然的に利用頻度も上がって、そのスペースがより有効に使えるようになるのかなと。
実はこちらのお宅、もともとガレージ兼倉庫だった建物を、元カーディーラーのヴィルジニーさんとオリビエさんご夫妻がご自分たちでリノベーションしてしまったんだそうで。
そういわれてみれば、階段も外階段みたいな感じだったりして、室内なのになぜだか屋外のような雰囲気があるなと思ってたんですが、元がガレージだったといわれれると納得がいく感じがしますよね。
大空間をシンプルに区切って作ったリノベーションハウス。こういうの、いいですよね〜。まあ、夏は上部に熱気が籠もるとか、冬は隙間風で寒いとか、実際に住むとしたら大変なことも満載なんでしょうけれど、一度くらいは住んでみたいかも。
なんだかこういう家を見るたびにいつも同じようなコメントをしている気がするんですが、限りある人生、そんなに幾つもの家に住めるわけじゃないんだから、住んでみたいんだったらとっとと実際の行動に移すべきなんでしょうけどね。
いちおう、「自宅用」のタグも付けておきたいと思います。
( via VISITE DECO )
「ダイニング」タグアーカイブ
【内部に広がるレイアウト】中庭とロフトのある細長い狭小住宅
こちらのお宅、オーストラリア第2の都市メルボルンを拠点に活動するデザイン事務所 “Austin Maynard Architects”が手掛けた物件なんですが、作りがちょっといいなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
入り口は、道路に面した無骨な鉄製の3枚引き戸。
接道幅5〜6mといったところでしょうか。この狭い道路付け、どことなく日本の狭小住宅を思わせる部分もあるような気がします。
そして、引き戸の向こう側には、いきなり一段下がった作りのダイニングスペースが。
60〜70cm掘り下げてある感じでしょうか。
ちなみに、このダイニングの右側はバイク用の駐車場。
こちらは下がってません。
バイクに乗らずとも、自宅にこういうスペースがあったら、駐輪場兼スポーツ系各種用具のクローゼットとして重宝しそうです。日曜大工とか、サーフボードやスノーボードなんかのメンテナンスをするための多目的ワークスペース的な使い方もできそうで便利かも。
ダイニング側に入って内部に進みますと、
ダイニングエリアの向こうは、全開口のドアで中庭とつながる、開放感のあるキッチンエリアになってます。
自宅のキッチンがこんな作りになってたら良くないですか?
道路から一段下がった場所に潜り込むように入ってきて、奥に行くほど逆に開けていく意外性のあるこの感じ、穴蔵的な作りの隠れ家とか秘密基地みたいでちょっとおもしろいですよね。
そして、ダイニング・キッチンの頭上には、ロフト的なスペースまで作りこんでありまして、
こちらの梯子を上りますと、
そこには、勾配天井の下にカウンターデスクを造作して作り込んだ、ロフトのワークスペースが。
頭上にたくさんの天窓の埋め込まれた、明るく開放的な作業スペース。ここでだったら、あまり気の乗らない自宅での休日持ち帰り作業なんかも、ちょっとくらいなら頑張れそうです。
階下のスペースと緩くつながるこの感じ、結構好きなんです。上下でそれぞれが別のスペースに居ながらにして、なんとなくお互いの状態が伝わってくる、その気になれば会話だってできる、こういうの、いいと思うんですよね〜。
それにしてもこちらのお宅、見れば見るほど、いつかどこかで見かけたことがあるような感じがしてきません?
短めの接道に、一段掘り下げた作りと細長く奥行きのあるレイアウト、ロフトにはワークスペース、勾配天井には天窓を埋め込んで。これって、どれもこれも、日本の住宅、それも狭小住宅系でよく見かける作りなのではないかと…。まあ、そうはいいましても、こちらの物件は設計もロケーションもオーストラリアですから、各種住宅事情や建築基準法などの諸法令に対応することで出来上がってきた日本の狭小住宅とは根っことなる部分が(恐らく)異なるわけで、それをそのまま真似したりするといろいろと困ったことも出てきそうな気はしますけどね…。でも、パーツパーツやアイディアレベルでは、参考にしたり応用したりできる部分は当然あると思いますし、いいなと思う部分を、日本の各種事情にあわせた形で上手に応用することができたら、そういうところから、またおもしろいものができたりすることもあるのかなと。
( via Austin Maynard Architects )