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【回廊を抜ける風】懐の深いオーニングの下のテラス



こういうの、真似して自宅に作ろうと思ってもかなり難しいんでしょうけどね…。
コチラ、つい先日もご紹介した、エーゲ海に浮かぶギリシャの島、ミコノス島の一風景なんですが、やっぱ良いですね〜。
自宅の何処かにこんなスペースがあったら最高だろうな、というコトで、無理は承知でストックに入れておこうかなと。
まずはオーニングでしょうね。
必然なのか偶然なのかわざとなのかはわかりませんが、かなりの急角度で垂れ下がっているおかげで、頭上のスペースの懐が相当深いです。
コレ、水平に近い感じのオーニングが2mちょいのアタリに延びていたら、この雰囲気にはなってこないかなと。
1階の階高が高いせいでオーニングの取り付け場所を高くせざるを得なくて、その位置からでも低めの光まで遮れるように考えたら自然とこうなったという感じでしょうか。
窓やドアがそれぞれ複数あるのも良いですね。
このスペース、よくよく考えてみると本当は単なる「道路」なわけですが、この窓とドアとオーニングのお陰で、屋内としっかりつながった「半屋外」空間に仕上がってます。
極めつけは、教会か学校アタリから持ってきたような少し小振りなアンティークのテーブルと椅子。
ま、コレは必ずしもこんな感じのセットで無くても良いのかも知れませんけれど、この可愛らしい雰囲気は真似してみたいポイントの1つかなと。
上記のポイントを踏まえますと…。
普通のお宅のテラスでこの雰囲気を再現するのは難しいですかね…。
よほど大きなテラスでないと、「窓やドアを複数」というトコロからしてちょっとハードル高そうですから。
でも、リビング・ダイニングと隣接する庭とかなら、こんな感じの雰囲気に仕上げることもできるかもしれませんね。
地面にも軽く石畳敷いちゃったりして。
小振りなアンティークの椅子だったら、いつもはダイニングの片隅にでも重ねて置いておけば邪魔にもなりませんし、天気の良い日に「表出ようかな」と思ったら、サッと持ちだすのも楽ちんですし。
ま、僕のウチには庭はありませんけどね…。

【外部を感じる空間】スーパーコンパクトなテラス



かねてより、「寛げるテラスやベランダっつーのは、ともかくそれなりの広さが必要だよね」的なコトを言ってきましたが、撤回致します。

狭いのもアリかなと。
こんな感じのトコロで、奥様/旦那様と2人でのんびりワインとか飲んじゃうというのも、大変宜しいのでは無いかと。
「だってアータ、このテラス、景色がメチャメチャ良いじゃないの」というご意見が聞こえてきそうですが、ソレが一体なんだと言うんでしょう?
確かにこのテラスの景色はサイコーですが、どんなトコロにだって、ソコの風景というモノがあるわけじゃないですか。
たまたまこのテラスの景色が究極に良いだけの話で、結局のトコロは、どんな場所、どんな風景でも一緒の話なんでは無いかと思うんですよね。
ゆったりとしたテラスやベランダは、その「内部の雰囲気の良さ」があるのは確かだと思います。
でも、その分、「外部」を楽しみづらくなっているのも確かかなと。
例えば、幅奥行きともに5mづつくらいあるテラスがあったとしましょう。
15畳くらいの広さはあるわけで、そこで寛いでるときにはあまり外部に意識が行かないんじゃ無いかと思うんですよね。
それに対して、この写真のような幅1mくらいのテラスがあったとするじゃないですか。
そうすると、そこに居ても意識は常に外に向いてることになると思うんですよ。
下が運河なら川の上にいるような気持ちになれると思いますし、水の流れを感じながら会話を楽しむことになると思うんです。
仮に下が道路ならその道を歩いている気持ちになれると思いますし、道行く人の気配を感じ、足音を聞きながらお茶を飲むことになると思うんですよ。
この写真のテラスを見ていて思ったんですが、そういうのって、内に向かっていては得られない、とても面白いものなのでは無いかと。
「それじゃ落ち着かないよね」という意見もあるかも知れませんけれど、最初からプライベートなスペースでは無くて、半ばパブリックなどこかのカフェにでも居るつもりでいれば、そんなに問題じゃ無い気もしますしね。
別に広くてゆったりとしたテラスやベランダを否定するつもりはありませんが、そういうスペース的な余裕が無くても、やり方次第で「良い感じ」な場所を作ることは充分可能だと思いますし、これって、「どちらが優れているか」という話じゃなくて、単なる「違い」の話なのかなと。
広いテラスを作るのが無理だったら、気にせず小さなテラスを作ってみてはいかがでしょう?
ウチの3階にも1つ追加で欲しいくらいです。
後からテラス作るのって、大変なんでしょうかね…?