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目の覚めるようなグリーンの寝室



このブログでは常にテキトーなことばかり書いていますし、大抵のものは肯定的/前向きに捉える様に、意識的にそうしている面もあります。

しかし敢えて言わせていただきましょう。
NGだと思います…。
大事なことだと思うので、ちょっとフォントを大きくしてもう一度書かせて頂きますと、
このベッドルームはNGだと思います。
このお部屋に住んでいる方はアーティストなんだそうで、ココは創作活動もするアトリエもかねていて、それはそれでOKなパターンなのかなとも思います。
別にそういったケースは否定しませんが、単純に1つのベッドルームとしてこのベッドルームを見た場合には「ひねり」が足り無いかなと。
ココで言う「ひねり」とは「思慮の深さ」の様な意味での「ひねり」です。
「ひねり」は必ずしも必要なものではありません。
例えばこのおウチにお住まいの方は、別に「ひねり」を必要としてないんだと思うんです。
だからこの部屋で寝泊まりしているわけですし。
別の言葉に変えて言わせていただくならば、「一般的な寝室の内装としてはあまりに汎用性が低い」と言いましょうか…。
普通の方がこういったものにチャレンジするならば、その挑戦度合に応じた相応の「何か」もセットで必要だと思うんですよね。
「コレでもオッケー!」という方も確かにいるでしょうが、「コレではダメよ…」という方もそれ以上に沢山いるのでは無いかと思います。
色の組み合わせは良いです。
目の覚めるようなグリーンの壁に、目の覚めるようなマゼンダの椅子という組み合わせ、テンションが上がって良いですよね。
でも寝室ですからね…。
何も無くご飯を食べて明日に備えて寝る火曜日の夜も、ほろ酔い気分で帰ってきた水曜日の夜も、明日からの旅行が楽しみで寝付けない金曜日の夜も、遊び過ぎでクタクタの時も、仕事でヘロヘロの時も、親しいあの人が泊まりに来た時も、どんな時でもココで寝てココで起きるわけですから、「幅広いレンジを持つアタシの状態」を海の様に広い懐で受け止めてくれる様な存在であって欲しいわけです(「寝室にそんなもの求めてねーぜ!」という方は読み飛ばしてください)。
やっぱり無難に行くなら白かなと思うんですよね。
冒険するにしても黄色系やライムグリーン程度までに留めておくか、緑、青、赤方面に冒険する際にはうすーい色とかパステル調の色を検討したほうがいいと思いますね。
僕はこんな風なのが良いと思いますよ。
この寝室に「ひねり」があるのかと聞かれれば、「ある」と答えると思います。
Photo #1©yvestown , #2©MAZZALIARMADI.IT

斜め天井のロフトのベッドルーム



こちらのロフトのベッドルーム、すごく普通な感じですが、自宅スペースの有効活用としては中々参考になる良い作りなのでは無いかと思います。

天井の高さは1.4m以上ありますので、日本の建築基準法上でのロフトということではないんですが、イマドキの日本のお宅としては、家の中にこういった斜め天井のエリアがある(北側斜線や道路斜線の関係で)というのは珍しくないと思います。
そういった場合、この斜め天井のエリアをどのように活用するか、何のためのエリアにするか、というのが、やり様によってプラスになったりマイナスになったりしますので、家を建てる祭の結構重要なポイントになってきます。
このお宅の場合は寝室にしているわけですが、やはり天井は屋根の傾斜が出て斜めになっています。
一番角度がきつい部分の斜め天井の角度は25度くらいでしょうか。
奥側は、最も高い所で2m強、最も低い所では1mちょっとという位の高さですが、通路になってる側の天井はしっかりと2m以上の高さがありますので、実際の生活においては全く問題はなさそうです。
この寝室、中途半端に広くしなかったところが良かったのかな、と。
幅3.5m程度の寝室で、天井の低いエリアにはベッドを置いて、天井の高いエリアは移動用の通路に充て、それ以外の機能はこの部屋に盛り込まない、という潔さが、良い方向に働いていると思います。
天井が斜めですので、置ける家具とかにも制約が出てきますし、ややもすると使いづらくなってしまい勝ちなエリアを、必要最低限の占有スペースで、使用上何の問題も無い寝室に仕上げている、というミニマルさが素晴らしいです。
「寝るための部屋」に特化しているところが良いと思うわけです。
これをヘタに広いエリアにして、寝室にリビング的な要素を持ってきてしまうと、この「有効活用」っぷりが損なわれてしまう気がしますね。
「この部屋に入ってきたら、無条件に寝るよ」という習慣が、最終的には「この部屋に入ってくると眠くなる」というパブロフの犬的な、「良い条件反射」を身につけさせてくれそうです。
斜め天井は包まれ感もありますので、落ち着いた雰囲気でよく眠れそうです。
こんな感じの寝室に、お好みで天窓を作ったりしても雰囲気が変わって面白いかもしれません。
Photo ©GregTheBusker