」タグアーカイブ

【夢想はイメージ増幅の栄養】控え目な光が差し込む寛ぎの空間



これのドコが住宅なわけ?というツッコミが聞こえてきそうではありますが…。

非常に稀ではありましょうが、きっと世の中には、こんな感じのリビングを自宅内にお持ちの方もいらっしゃるとは思いますし。
ちなみにコチラはプーレイ・ベイ・リッツカールトンの一画でして、冒頭早々に自白しました通り、住宅ではありません。
が、こういう写真を見ながら色々と夢想に耽るのも、「良い感じなお家」につながるイメージを膨らませるきっかけになる部分もあるのかな、と。
差し込む光の感じなんかは、伝統的な日本家屋の、深い庇の下の縁側みたいなイメージに非常に近い感じがしますね。
「日当たり良好」みたいな雰囲気もそれはそれで好きですが、大きな屋根や庇、オーニングなんかの組み合わせで「日差しの差し込みを全体的に抑え目にしつつ、冬の低い角度からの光は取り入れる」みたいな作りを目指してみるのも悪く無いかな、とか。
この写真に縁側はありませんが、「リビングと庭の間にちょっとした縁側なんがかあったりしたら良いかも」みたいなことも連想させられる気がします。
別に屋根が無くても、シンプルな濡れ縁や落ち縁を作るだけでも、庭がよりリビングに近い空間になりそうかな、とか。
そうすると、庭にも色々と置いてみたくなったりしますね。
「中くらいの踏み石をいくつか入れたら、庭に出ていきやすくなるかな」とか、「石と言えば、緑もいいけど、庭石とかも雰囲気があって良いかな」とか。
灯籠とかも面白そうですね。
ただし、庭石って結構高いので(安いものでも最低数万円、数十万円とかは当たり前、という世界です)、迂闊に手を出すとトンデモ無いことになったりするので、くれぐれもご注意を…。
参考までに逆側の写真も乗せておきますが、ココ、実はリビングですら無く、単なるスパなんですけどね…。
暖かそうで良いですな…。

【日ざしを存分に楽しむデッキ付き】明るく開放的なベッドルーム



この寝室、かなり良い感じですね。

「日ざしを楽しむ寝室」という感じでしょうか。
全開口のガラスドアからそのまま出ていくことができる広いデッキがあったりして、こんなところでコーヒーでも飲みながらのんびりしてみたい感じです。
ロケーションはカナダ西部 ブリティッシュコロンビア州でして、バンクーバーの北西のサンシャインコースト地域にあるギブソンズという港町のリゾート地なんだそうです。
このサンシャインコーストという地域、ジョージア海峡に面しているんですが、別に離島とかそういうわけでも無いのに他の地域から入ってくるための道路がないんだそうで…。
なので、この地域に行くための交通手段は船か飛行機しか無くて、バンクーバーの人たちもフェリーで遊びに行くらしいです。
何だかちょっと素敵な感じがしますが、よくよく考えてみるとちょっと不便な気もしますね…。
ま、バンクーバーからフェリーで40分くらいでついてしまうそうなので、実際にはかなり気軽に行き来できる身近なリゾートという感じなんでしょうか。
で、デッキ付きの寝室に話を戻してちょっと考えてみたいと思います。
あの寝室を日本に作ったらどうなのかな、という話なんですが、そのまんま同じようなデッキ付きの寝室をつくったら、夏場は正直言ってちょっと暑かったりするかも知れませんね。
そこら辺のことを考えてみるにあたって、先ずブリティッシュコロンビア州の気候を調べてみました。
まず、この地域は夏と冬で昼の長さがかなり変動します。
夏は朝5:30ころから明るくなって、日没は22:30ころ(夏至)、実際に暗くなるのは23時ころという感じで、明るい時間は実に17時間。
で、逆に冬はかなり日が短く、7時ころに明るくなって、夕方16時ころにはもう暗くなってしまって、明るい時間は9時間程度ということになります。
気温はどんな感じかなのかというと、夏は最高気温が30度前後まで上がりますが、湿度が低いためカラリとしてまして、感覚的には日本の24度、25度くらいの感じなんだそうです。
そして冬はといいますと、最低気温でも4度くらいあり、最高気温は12度くらいまで上がるんだそうで、これはかなり温かい感じだと思いますね。
日本の真冬でも気温が10度を越える日というのは相当ポカポカな日という感じだと思いますので、冬の寒さはそれほど厳しくないわけです。
極端に日が長く、気温は上がるけれど湿度が低くて過ごしやすい夏と、極端に日が短いけれど、気温はそれなりに高くてそれほど厳しくない冬。
こういった環境にあのデッキを持ってくると、夏場は長い日ざしを存分に楽しんで、冬場も短い日ざしを存分に楽しめてしまうわけで、庇も何も無くても全然問題なし、非常に合理的な感じがします。
コレをふまえて日本の場合を考えてみます。
あのデッキ自体はかなりいい雰囲気なので是非真似したいところですが、日本の場合は、地域にもよりますが、夏は更に暑く、冬は更に寒い、という感じですので、自然の太陽光にそのまま降り注いでもらってはちょっと苦しい感じがしますね。
夏の南中高度の高い日ざしを遮って、冬の南中高度の低い日ざしは全部差しこむように、というあたりをしっかりと考えて、寒い地域なのか温かい地域なのかに併せて適切な庇を作れるか、季節に併せて開けたり閉めたりできるオーニングを設置すれば、日本の気候に適した「デッキ付きの寝室」に持っていけそうな気はします。
風が通るように屋内へと風が抜けるような工夫を凝らすと、夏場は更に気持ちが良い空間にできるのでは無いかと。
ちなみにこのお宅、広さは2,368スクエアフィート≒213平方m、お値段は1,395,000カナダドル≒1億1千万円(1カナダドル=80円として)だそうで…。
こちらのサイトから詳細が確認できますので、興味がある方はご覧になってみて下さい。