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スペースの中央の壁で仕切られたダイニング・キッチン



建物の構造上の制約から、こんな感じにスペースの中央に柱や耐力壁が出てきてしまうことって珍しくないと思うんですけれど、これって決してデメリットじゃないですよね。

耐力壁でリビングと分けられたダイニング・キッチン

広々とした大空間も悪く無いですけれど、適度に小分けされた空間って、独特の雰囲気があって落ち着けますもんね。

 

壁面には、このダイニングのようにちょっとしたディスプレイ棚を掛けてみたり、絵画、オブジェなんかを飾ってみても良いですし、配線を通しておけば照明を取り付けたりコンセントを作ることもできます。

ニッチを作ってみるという手もありますかね〜。

 

壁の向こう側はこんな感じのリビング。

耐力壁の向こうのリビング1

もしもこの壁が左右どちらかに寄せてあって、中央に2m〜2.5m程度の通路が確保されたごくごく普通のレイアウトになっていたとしたら、左右どちらかの壁に沿ってダイニングテーブル、逆の壁には収納棚があって雑貨類なんかがディスプレイされて、という感じでしょうか。正直言って面白くも何とも無いですよね。

それを、こういう風に壁の左右両方を通れる通路として確保された作りにすることで、動線も循環する形にできてスペース全体が生きてくる気がします。

 

建物の構造や、柱、耐力壁のバランスなどとの兼ね合いは最も重視すべき点の1つですし、空間の中央は家具の搬出入などに必要な経路として確保しておく必要があったりもしますから、それらに対して弊害が出るようなことは絶対に避けるべきですけれど、自然な流れの中で、建物の中央にこういった壁や柱が必要になるケースがあったら、それを無理に動かしてみようとするのではなく、そのままの形で上手に使えるレイアウトを考えてみるというのも宜しいのでは無いかと。

( via onefinestay )

スライドドアと収納棚で区切られるキッチン



このキッチンの収納棚、ちょっと良い感じじゃ無いですか?

スライディングドアと収納棚で区切られたダイニングキッチン

サイズは幅1mちょい×奥行き40cm程度といったところでしょうか。幅をカウンターの奥行きとぴったり合わせつつ天井まできっちりと使い切ったこの作り、結構な収納力を発揮してくれそうです。

キッチンカウンター脇の半透明な収納棚

半透明で、内部が見えすぎない程度に薄く透けて見えるようになっているところがまた良いですよね。光を受けて透き通った棚がインテリア的にも中々良い感じなのもさることながら、何よりも、細々したものを収めておいても、どこに何があるのか常に把握しておくことが出来て実用面でも便利そうです。

 

写真奥、テラスに面したカウンターはコンロの埋め込まれた調理スペース。

テラス脇のキッチンカウンター

カウンターとテラスとの間は全開口型のスライドドア。開け放てば、屋内のキッチンを使いつつ手軽に自宅BBQが出来ちゃいます。

 

実はこのキッチン、手前の下ごしらえ&片付けスペースと、奥のテラスに面した調理スペースを、こんな感じにスライドドアで区切ることができちゃうようにもなってたりして。

スライディングドアで区切れるダイニング・キッチン

しかもこのスライドドア、窓付きなんですよね。必要に応じてスペースを区切りつつも、単純に分割してしまうのではなく、分け方/つなげ方を微妙に調節できるこういうアイディア、良いですよね。

 

キッチン1つとっても、これだけのものを作り込んで、そしてそこで毎日の生活を存分に楽しむことができるわけで、こういうお宅を拝見すると、家の作りや設備について色々と考えて検討することの面白さ、大切さを改めて感じさせられます。

 

手前のスペースにもガスかIHのコンロを用意しておくと、こちらのスペースだけでも独立したキッチンとして使用できて、使い方の幅が更に広がるかも。

( via HOME & DECOR )