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【動線の拡がり】立体的に空間をつなぐ二つ目の階段



もしもスペースに多少の余裕があったら、庭やテラスに外階段を1つ追加で作ってみると色々と面白いかもしれませんよね。


外階段のある庭_[0].jpg



大抵の場合、家を建てる際のレイアウトには色々な制約があって、その中でなるべく有効にスペースを使えるように考えつつ、生活動線的にも無理が無く且つ便利なように考えて各スペース・機能を配置します。
その中で階段の果たす役割は相当重要です。
階段を介して接続された別フロア同士の空間も隣接した空間なわけで、当然のことながら、階段をどこに持ってくるかで各フロアのつながり方や建物全体の動線が変わってくるわけですから。
で、通常は模型なんかも作りつつそのあたりを色々と検討して、最も全体としてのバランスが良くなりそうなトコロに階段を作るわけですが、必須では無い2つ目の階段を敢えて作ってみたりすると、家全体の動線がより広く柔軟に選択できるようになるのかなと。
例えば、中階段1つだけの場合には単線だった動線を複線や環状線にすることが出来たり、思いもよらない空間同士を近づけたりすることができるわけです。
上の写真のオタクでいえば、外階段を追加で作ることによって、庭と2F居室/屋上という空間を直接つなげることができています。
例えば、中階段1つの場合には、2Fの寝室から庭へは「2F寝室-1Fリビング・ダイニング-庭」という「間接ルート」でしか移動できなかったのが、外階段を作ることで、「2F寝室から直接庭に出て水遣りをしてからダイニングで朝食」というルートで移動できたり、屋上へ出るためのルートにしても「庭から直接屋上」という「直接ルート」で移動ができるようになるわけです。
別に「直接ルート」でなくても「間接ルート」で移動すれば良いと思うかもしれませんが、「庭にいる人が一旦家に入って中階段を使って屋上まで上がる」という「間接ルート」は、「直接ルート」に比べれば気持ち的な面でのハードルはかなり高くなるわけで、結局のところ、「直接ルート」があるかどうかというのが実際に居住者の家の中での過ごし方や日々取る行動に大きな影響を与えることになります。
ただそれだけのために2つ目の階段を作るというのはちょっと贅沢な方法なのかも知れませんが、階段下のスペースを収納や小さなワークスペースに仕立てるなど、その他の使途も兼ねて空間を有効に活用できる方法を考えれば多少はスペース的な負担も軽減できますし、メリットや面白さが見いだせそうならば思い切って設置してみる価値はあるのでは無いかなと。
( via jmA )

【屋内の延長】母屋と離れをつなぐウッドデッキ



「ロケーションが良いから」といってしまえばそれまでなのかもしれませんが…。

こんな感じのウッドデッキのテラスにソファを出して、沈みゆく夕日を眺めながらのんびりと過ごしたりしてみたいものです。


お庭やテラスなどの屋外スペースに面したリビング・ダイニングのドアを全開口のスライディングドアにして、そこに隣接するスペースにウッドデッキを張るのって、かなり良い感じですよね。

全開口スライドドアとウッドデッキ1_[0].jpg

ウッドデッキも、定期的にキシラデコールを塗ったりしなきゃならないという面ではそれなりのメンテナンスの手間がかかるのは確かなんですが、芝生にしたって何にしたって結局は色々とお手入れが必要なわけで、そういった意味では比較的手間がかからない方なのかなと。

自宅の設備って、こういう日常的なメンテナンスが楽にできるかどうかというのが結構重要なポイントだったりします。
庭やテラスをウッドデッキにしておくと、天気の良い日にお家でのんびり過ごしてるときなんかに、「今日は屋外メインで過ごしたいな」と思ったらリビングのソファとかテーブルとかを気兼ねなくサッと持ち出せちゃいます。
土や芝だと家具の足が汚れるのが気になったり、片付けるときに拭いたりしなきゃならなかったりしますが、ウッドデッキだとそういうこともありません。


母屋と離れの間をウッドデッキでつなげておくというのも良いですね。

ウッドデッキのテラス1_[0].jpg


屋内から出るときにも、サンダルとかを履かずに裸足でペタペタ歩いていってもそんなに足の裏が汚れるようなこともなくて、離れまでを含めた全体の空間をまるで屋内の延長みたいな感覚で使えちゃうわけです。

芝には芝の良さがあるのも認めますけれど、こんな感じに、母屋と離れの周囲をウッドデッキにしておいて、その更に外側が芝生という「ウッドデッキと芝のハイブリッド」にしておくと、ウッドデッキの気軽さと芝の良さの両方を楽しめて最高かなと。


あくまで、それなりの広さの屋外空間が作れる余裕があるなら、という前提つきではあるんですけどね…。
( via MyHouseIdea )