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【テラスでアウトドア気分】色々なものを燃料にできるエコな小型ウッドストーブ “solo stove”



実はいま、欲しいものが1つありまして。

それは何かと言いますと…。

solo stove ソロストーブに火を入れたところ

solo stove ソロストーブ キャンプファイアで調理

こちら、solo stoveというアウトドア用の熱源なんですけれど、こういうのを自宅のテラスやベランダで使うの、ちょっといいかもなと。

 

僕は基本インドア派なので、キャンプとかにはあまり行きたいとは思わないんですけれど、自宅でそういうのの「気分」だけでも味わえたら素敵じゃないですか?(カラリとした気持ちのよい秋晴れの日に、キャンプ大好きな友人が全部お膳立てしてくれたところで一泊だけ、とかならいいですけれど、真夏に、湿度が高くて暑くて寝苦しくて虫だらけで…みたいなところで、お父さんが1人で奮闘するのとか、想像するだけでもアレですしね)。

週末の朝に、テラスに出したこのストーブでベーコンエッグとパンを焼いて、擬似アウトドア気分を楽しみながら家族みんなで朝食とか、ちょっとのんびりした気分で過ごしたい夜に、この炎で軽く何か炙りながら赤ワインで一杯とか、結構いろいろと楽しめちゃうんじゃないかと思うんですよね。

そりゃ、暖炉や薪ストーブがあればそれも良いんでしょうけれど、設置導入には当然それなりの費用が掛かりますし、火を起こすのもいちいち手間が掛かります。それに比べて、このストーブだったら、手軽且つ低コストに「自宅に炎のある生活」を楽しめちゃいます。何よりも、暖炉は夏場は楽しめませんしね。

 

ちなみにこちらのストーブ、煙を内部に還流させて、煙に含まれる燃えカスやタールなどを再度燃やすことで燃焼効率を上げる、「二次燃焼方式」が採用されてまして、普通では焚き付けにしか使えないような、小枝とか木の実とか、そういうものでも料理ができるレベルの火力が得られるようになってるんです。

solo stove ソロストーブ キャンプファイア

 

筐体が2重構造になってまして、内側の上部と外側の下部にそれぞれぐるりと一周、直径1cm程度の孔が開けられています。

solo stove ソロストーブの内部底面

外側の下部の孔から取り込まれた空気が2重構造の間の中空部で加熱されて、それが内側の上部の孔から出て来て二次燃焼する仕組みです。

 

実際に自宅のウッドデッキで使用してレビューされている方の写真も発見してしまったので、ちょっとご紹介しておきます。

solo stove ソロストーブと燃料の小枝

調理ができる程度の火力を一定時間維持するためには、普通はそれなりに太めの薪が必須だと思いますが、こういった小枝の類でも大丈夫というのは結構画期的なのかなと。キャンプの際にも、太い薪(で乾いたもの)は探すのが大変で、それなりの量を確保するとなると難易度が上がってしまうらしいですが、小枝でOKとなると一気に難易度が下がるため、そういった面でも重宝されているらしいです。

写真では結構な量の小枝が用意されてますけれど、別の日本の方のサイトで拝見したところでは、杉の葉数本、ちょっと太めの小枝10本と松ぼっくり10個で30分くらい調理ができたという話でした。これだったら、近所の公園でも拾ってこられる範囲内ですよね。

板を渡してその上でsolo stove ソロストーブを燃焼

燃焼時に下部が熱くなるのかどうかはっきりと分からなかったんですが、写真を見る限りでは、板の上に直置きしても特に板が焦げている様子もないので、ウッドデッキの上とかにそのまま置いても大丈夫そうです。

板を渡したその上でsolo stove ソロストーブで調理

まあ、いまどきは、きちんとしたアウトドアメーカーからもしっかりとした耐熱のテーブルが1,500円くらいで出てますから、作業のしやすさとかまで考慮すると、そういうのを1つ用意しておくのが良いのかも。

※後日追記:底面部は熱くならないので、ウッドデッキに直置きしても大丈夫です。ただし、側面はそれなりに熱くなりますので、燃焼後に場所移動などする際にはご注意ください。

 

燃料には、先ほども書きました通り小枝や木の実なんかが使えるんですけれど、実は燃料用アルコールでもOKです。

solo stove ソロストーブの内部にアルコールバーナーをセットしたところ

これなら小枝を拾ってこなくても大丈夫。

 

アルコールバーナーも色々なメーカーから安価に出てまして、大体1,500円〜2,000円くらいで買えます。

solo stove ソロストーブのアルコールバーナー

solo stove ソロストーブのアルコールバーナーを開けたところ

家で色々と試して使って使い方を熟知しておいて、家族で遠出したときとかにちょっと取り出してデイキャンプ的に楽しむというやり方もありそうですし、大震災など万が一の際の防災用グッズとしても何気に良いかも(イワタニのカセットコンロなんかも、防災グッズ用途で用意されてる方がいらっしゃると思うんですけれど、緊急時にはカセットのほうが品切れになってしまったりするらしいですしね。その点これは、そこらに落ちてる小枝を燃料にできますし、日頃から楽しめるという点でも、こっちのほうがスグレモノと言えると思います)。

 

ラインナップはサイズの違いで3種類。小さい方から順に、”solo stove”,”solo stove titan”,”solo stove campfire”です(+クッカーとセットのセットや、アルコールバーナーとのセットも用意されてます)。

solo stove ソロストーブの3種類のモデル

自宅のテラスで手軽に使うなら一番小さい”solo stove”で十分でしょうかね。ちょっと広めのお庭とか、アウトドアに家族皆で出かけて本格的に、という感じなら、”solo stove titan”か”solo stove campfire”が焚き火台替わりにも使えていいのかなと。思い切って、テラスに”solo stove campfire”という選択もありかもしれませんが。

欲しい…。1万円前後のものですから、普通に自分で買っても良いんですけれど、こういうの、誕生日プレゼントとかに家族からサプライズで貰ったらめちゃめちゃ嬉しいでしょうな…。

今のうちから、家族に向かって一生懸命、「念」を送っておきたいと思います。

( photos #1-4 , 8-10 via solo stove,  photos #5-7 via Tinycamper’s Blog )


【狭くてもいい感じ】わずか17坪に遊び心を詰め込んだコンパクトハウス



「狭さを活かした細長い狭小住宅」みたいなのをたまに見かけますけど、正直言ってあんまり住みたいと思うことないですよね。せっかくだったら、こういうの建てればいいのに。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のリビング・ダイニング・キッチン

こちらポルトガル第二の都市ポルトの中心部に建つ、3階建ての超狭小住宅のリビング・ダイニング・キッチンの風景なんですが、こういう家だったらちょっと住んでみたかったかもと思いまして。

 

間口わずか4m、土地の広さは57平米17坪。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の間口

土地の形は細長い三角形でして、一番奥の部分の幅は、わずか75cmしかありません。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の屋根

 

先ほどのリビング・ダイニング・キッチンが最上階。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のリビング・ダイニング・キッチン

 

その中でも、スキップフロア状に一段高くなった最上部がキッチン。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のキッチン

 

キッチンの一番奥が一番細い”75cm”部。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のキッチンを上から

こんな狭い中でも遊び心を忘れることなく、壁にニッチなんか掘っちゃったりして。

 

ちなみに、このキッチンから梯子を使って屋根の上に出ることができるようになってます。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のキッチンからは屋上にも出られる

 

キッチンから半フロア下がった下がリビング・ダイニング。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のキッチンからリビング・ダイニングを見下ろす

 

コンパクトながらもいい感じのダイニングスペース。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のダイニング

大人2人+αくらいまでだったら、こんなダイニングでも十分ですもんね。

 

キッチンとリビング・ダイニングをつなぐ階段は、更に下のフロアへもつながってます。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅の最上階のキッチンから階段下を覗く

 

降りる途中にバスルーム。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅のシャワーブース

キッチンの真下の細くなってる部分です。

 

その下がベッドルーム。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅のベッドルーム

こちらは間口側の太い方。ということは、幅4m程度は確保できてるということになりますかね。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅のベッドルームの入り口

 

さらにそこから降りた先がトイレ。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅のトイレ

こちらも細い方。

ここの壁にも物置スペースとして使えるニッチ。

ポルトガル ポルトの中心部に建つ三角形の狭小住宅のトイレのニッチ

こうやって見てみると、ニッチって棚のように出っ張ってこないので、こういう狭小住宅に向いてますよね。

 

さすがにこの家に大きな子どもを含む家族4人で住むというのはちょっと難しいかなと思いますけれど、若い夫婦2人とか、そこに+乳幼児1人2人くらいまでだったらいけそうかなと。たとえば、結婚当初〜上の子供が小学校に入学するまでの10年程度とかだったら十分住めそうですよね。

この前提でちょっと具体的に考えてみますと、例えば都心部の下町のほうの交通の便の良いあたりで、土地が坪150万×17坪で2,600万円+建築費用が1,000万円で合計3,600万円。頭金は600万円、残り3,000万円を20年ローンで組むとして、金利3%だとボーナス無しの月返済額が16〜17万。まあ、それなりに厳しい額ではありますが、狭いとはいえ、都心に建つ一軒家に住むわけですから…。

で、適切に設備更新を入れれば30年40年経っても普通に住めるようなしっかりとした作りで建てておいて、最初の10年は自分たちで住んで、11年目以降は自分たちは別の場所に引っ越しつつ、この家は共働きの若夫婦に家賃16万円で貸してローンの返済に充てるというのはどうでしょう?

ローンを組むにしても不動産投資にしても、10年先20年先の状況がはっきりとは読めないことが1つのリスクなわけですけれど、「最初の10年は自分たちで住んで、残りは人に貸す」という想定で計画を立てることで、金額や環境変化に関わるリスクを多少軽減することができたりしないかなと。

「築10年経った後、11年目から最低10年以上、若い共働き夫婦に必ず16万円以上で貸せそうなものをつくる」という前提をしっかりと守れるように考えて建てれば、意外と行けそうな気がするんですけど(税金とか手数料とか借り手がつかないとか、そういう諸々を考慮に入れて、ローン自体は25年くらいで組んでおきつつ、20年の計画で返していくくらいが良いのかもしれませんが)。

ま、素人がパッと思いつくようなこんなプランが上手くいくなら、すでにもう不動産屋がやってるでしょうけどね…。

( via archilovers )