こんな街に住んでみたくないですか?
こちら、エーゲ海北東部に浮かぶギリシア領レスボス島北部の街・モリボスの小道の風景なんですが、この歴史を感じさせられる街並みと人々のローカルな感じの組み合わせ、良いですよね〜。
この写真を見ていて、なんでだか、数十年前の自分が生まれ育った街の周辺の風景がふと頭に浮かんだんですよ。
僕は東京23区の東部と西部の逆目あたりにある某下町周辺の生まれでして、昭和40年台のそのあたりって、結構な大通り沿いに大きなビルと古くからの一戸建てが混在して建っているような、今の街並みとはちょっと異なる不思議な感じのエリアだったんですよね。
一本裏の細い道に入って行くと庭の無い小さな戸建てが隙間なく建ち並んでいて、このレスボス島の街並みとは当然全然違う街並みなんですけれど、何処かものすごく共通したものを感じさせられる雰囲気があったような記憶があります(ちなみに、そういう街並みは、何でだか今でも小道に入って行くと、ところどころにまだ残ってたりもするんですが)。
そういうのって実は、そこに住む人々が形成しているコミュニティなんかが街の雰囲気に現れたものを見ているという面もあると思うんですけれど、そういった部分のどこかに共通点があるからこそ、似た雰囲気を感じたのかなと。
懐古主義に陥っても仕方ないですし、近代文明の恩恵をコレでもかというくらい享受している身であれこれ言える立場でも無いわけですが、こういう写真を見ていると、人間はどこに街を作っても、何度建物を建て直して新しくしても、最終的にはそこにこういう「場所」を作ろうとしていかなければいけないと思うんですよ。
マンションにしても家にしても、買ったり建てたりってどうしても比較的新しいものをどうにかする方向になり勝ちですけれど、古い建物を建て直すときに、往々にしてそこにあった街やコミュニティ的なものまで壊されていってしまうというのはちょっと寂しいような気がしますよね。
地震大国の日本ですから、古い建物・古い町並みを残し続けるというのはいろいろな面で難しい話があるわけですけれど、許されるならば、そこにある街の風景を残しつつ、長くそこに住み続け、そのコミュニティを継続し続けさせられるような、そんな建物・街の作り方を考えていけたら良いかなと。
( via DESIGNERGH )
「家」カテゴリーアーカイブ
【シンプルなのが良い感じ】40畳のワンルーム一軒家
こういうシンプルなワークスペースも良いですよね。
ぎりぎり2人並んで使えるくらいの広さのカウンターテーブルと、あとは本棚があるだけなんですけれど、ワークスペースなんて、ちょっと書き物をしたりPCを置いておけるスペースがあってしっかりとした収納さえあればそれで十分なのかなと。
こちらのお宅、上の写真のワークスペースも良い感じなんですが、なかなか面白い作りをしてまして。
一軒家なんですが、平屋でそれほど広く無い。広さ704スクエアフィートということですから、≒65.4平方m≒19.8坪≒40畳弱といったところなんですが、何とワンルームなんです。
40畳のワンルームの一軒家。何だかちょっと面白そうじゃ無いですか?
どーんとメインの空間がリビング・ダイニング・キッチンで、中央には薪ストーブが据え付けられちゃってます。
薪ストーブ、良いですね〜。これだけでもう、この空間が素晴らしい感じがしてきます。
ストーブに向かって右手がベッドルームエリア。
リビング・ダイニングと一体のエリアなんですけれど、斜め天井の下のちょっと奥まった空間になっていてカーテンでも仕切れるようになっているので、それなりに落ち着ける良い感じのスペースに仕上がっているのでは無いかと。
ストーブに向かって左手がダイニング・キッチン。
キッチンの左奥に見えているのが、最初の写真に出てきたワークスペースです。
ぐるっと回った逆のエリアは、バスルーム&ランドリー&クローゼットエリアです。
このシンプルな感じがまた、なかなか良い感じかなと。
大物を収納しておくための納戸の離れもあります。
コミコミ40畳といったら、日本の感覚だと、「広からず狭からず」「1人暮らしだったら贅沢」「2人だったらそれなり」「家族で暮らすのはちょっと無理」というくらいの、それなりの広さというところですかね。
この広さの土地に平屋を建てて更にそこをワンルームにするというプランはちょっと現実的じゃ無い気がしますけれど、将来引退して、山か海の近くに小さな家でも建てて暮らすようなチャンスがあったら、是非ともこんな感じのお家を建ててみたいものですね〜。
( via The New York Times )