副スペースとしてのアイランドキッチン



単なる好みの問題でもあるのかもしれませんが、コレは僕の経験からのお話です。

キッチンにアイランドキッチン的なテーブルを導入する際に重要視するべきことは、「主作業スペース」と「副作業スペース」の関係を整理することだと思います。
人間、「横の並行移動」と「後ろに向くという回転運動」のどちらがし易いかと言えば、(ココこそが好みの問題なのかもしれませんが)横の並行移動の方が数倍し易い訳です。
なので、一番頻繁に作業をする場所(コンロ等の調理系、流し等)を、並行移動できる場所にまとめておくこと重要です。そして、その周辺に、できるだけ大きな作業スペース、キッチンの中で一番広い作業スペースを確保する様にしましょう。
アイランドキッチンを導入するときに、この原則を忘れてしまうと、何かをするときにいちいち後ろに向かなければ行けない、という事態が発生します。
この写真のアイランドキッチンはその原則を守れていると思います。
「アイランドキッチン的な作業スペースを入れたい」と思ったときに、アイランド側にそれほど大きなスペースが確保できなった訳です。そこで潔くアイランド側を「副」のスペースにしています。
こういったケースで間違えてアイランド側に「頻繁に行なう作業(調理や洗い物)」の機能をまとめてしまったり、「頻繁に行う作業」の機能を、「主(奥のキッチン)」と「副(アイランド)」の2カ所に分けてしまったりすると、日々の作業に「後ろを向く」という作業が入り込んで来て煩わしくなります。
メーカー既製のユニットものを入れるのであれば、大抵は大丈夫だと思いますが、作り付け、既製品の組み合わせやカスタマイズをするときには気をつけてみて下さい。
Photo ©litlnemo

ライトを埋め込んだアンティークの食器戸棚



収納力抜群の大きな棚も良いですが、オーソドックスなこういった食器戸棚はやはり良いです。

棚の内部にダウンライトを埋め込んであります。ガラスの棚板を使う事で、棚の内部が最下段まで明るくライトアップされます。棚の下にもダウンライトが埋め込まれていて、作業スペースも明るく照らされています。後から買って来た家具では中々こういった事はできないわけで、家具にライトを埋め込むというのは、作り付けならでは、という感じがします。
照明を埋め込んだ棚ってモダンなデザインのものが多いと思うんですが、この棚のようにアンティークな雰囲気の食器戸棚では珍しいのではないでしょうか。
お気に入りのアンティークの食器やちょっと良いクリスタル等をこちらの棚に入れる様にして、日常使いの食器用には、収納力の高い大きめの食器棚をもう一つ用意しておけば万全だと思います。
先日紹介した、こんな感じの収納力抜群の巨大食器棚と組み合わせたら最強です。
こういう食器戸棚は本当に可愛らしくて良いですね。
Photo ©NancyHugoCKD.com