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家の中心に据え付けられた巨大な多機能ボックス



こちらのお宅、ちょっと面白いんですけれど。

内部に構造躯体以外のものがほとんど無い家の外観

 

家の内部に入ると、柱や梁などの構造躯体的なものと壁以外、ほぼ何もないようなガランとした空間に、

内部に構造躯体以外のものがほとんど無い家の内側

合板で作った、「サービスボックス」と呼ばれる巨大な物体が。

家の中央に設置された合板製のキッチン他多機能サービスボックス

 

こちら、ぱっと見は、上部に本棚のついた木製の造作システムキッチンという感じなんですが、脇を抜けて奥に行きますと…。

多機能サービスボックスの脇の通路

内部に階段が作られてまして、

多機能サービスボックスの内部に作られた階段

 

階段を上がった先、ボックスの上部には、こんなワークスペースが作られてるんです。

多機能サービスボックスの上はワークスペース1

 

階段を上らずに進んだ1階の奥側はトイレとクローゼットです。

多機能サービスボックスの奥側のトイレ

 

こういうの、なんて言うのんですかね?

キッチン兼収納兼階段兼トイレの箱?

 

でも、ちょっと面白いですよね。

スケルトン・インフィル住宅じゃないですけれど、まず周りのガワだけ、きっちりとしたものを作っておいて、内部側は、住む人のニーズに応じて多機能のボックスをオーダーメイドで作り込む、とか。

リフォームするのも簡単ですし、もしもいつの日か、こういうのが一般化した世の中が到来したら、1人一個/一家に1つとかで、みんなそれぞれ規格化されたこのボックスを持っていて、引っ越すときにはこのボックスを移設したりして……。

 

ちなみに、ベッドルームとお風呂はこのボックスには含まれていませんで、2階の、ワークスペースとは逆のエリアに、普通のフロアとして作られてます。

内部に構造躯体以外のものがほとんど無いスケルトンハウスの中の唯一の2階フロア

多機能サービスボックスの奥のベッドルームとバスルーム

あのボックスが無いと、ここに上がってくることも出来ないんですから、やっぱ少し(かなり?)変わってますかね……。

 

何はともあれ、こんな感じでダイニング・キッチン・収納・ワークスペース・トイレ・バス・寝室と一通り揃っているわけですが、あれ? じゃあ、リビングは無いの……?

ということで、キッチン脇のドアから外に出てみますと……。

ウッドデッキのベランダの屋外リビング2

ドアの先はウッドデッキのベランダになってまして、ここと庭がリビングスペースというわけで。

ウッドデッキのベランダの屋外リビングで寛ぐ

ウッドデッキのベランダの屋外リビング1

 

便利か不便か、実用性がどうだとか、実際には色々あるのかも知れませんけれど、住んだらともかく楽しそうなお家ですよね。

内部に多機能サービスボックスを収めたスケルトンの家

スケルトンの家の塀

スケルトンの家の塀に吊り下げられたハートマーク

( via archilovers )

床面積34平方mの盛り沢山リノベーション住宅



こちら、床面積34平方mという、かなりコンパクトなお宅をリノベーションした物件なんですが、なかなか面白い作りになってます。

34平方m≒10坪20畳ちょい。この程度の広さしかない場所を上手に使う方法を考えるだけでも一苦労だと思うんですが、こちらのお宅、更に、室内の中央に取り壊すことの出来ない耐力壁があるという難条件までついてまして、その代わりと言ってはなんですが、天井高は4.5mもあるんだそうで…。

 

では実際に、どんなお宅にリノベーションしたのかと言いますと。

玄関を開けて室内に入ると、左手にいきなりリビング&ワークスペース。

狭小ワンルームリノベーション住宅の収納&ワークスペース

階段下もしっかり使って収納を確保。

狭小ワンルームリノベーション住宅の中二階のスモールリビング

リビングといっても、コーナーにソファが1つ置いてあるだけだったりしますが…。でも、ちょっと座ってコーヒーでも飲みながらテレビを見たりするくらいだったら、この程度でも十分なわけで、夫婦2人+小さな子供くらいの家族構成だったらコレもありかも。

しかも、階段を上がった先の中二階的な場所にも、もう1つソファが置いてありまして、第二のリビング的なスペースが作ってあるんです。ここも更にコンパクトなスペースなわけですけれど、高い位置から室内を見渡して寛ぐのって、独特の面白さがありそうですよね。

 

そして、更に階段を上ったその上がベッドエリア。

狭小ワンルームリノベーション住宅のロフトのベッドルーム

写真だと広さがいまいち分からなくて、ちょっと狭く感じるかも知れませんが、コレ、ダブルベッドなんだそうで。でも、もう少し高い柵が欲しいかな……。

 

そして、玄関入って右手、耐力壁を挟んだ逆のエリアがダイニング・キッチン。

狭小ワンルームリノベーション住宅のダイニング・キッチン

こちらは結構ゆったりとした作り。天井高も4.5mもありますし、なかなか開放感のあるダイニングエリアだと思います。

狭小ワンルームリノベーション住宅の断面図2

 

34平方mというと、日本の住宅の感覚では、「結構キツキツの1LDK」というくらいかなと思いますけれど、作り方によっては、ワークスペースあり、セカンドリビングありのこんな盛り沢山住宅にもできちゃうんですね〜。

狭小ワンルームリノベーション住宅の断面図1

でも、よく考えたら、天井高が普通の住宅の倍くらいあるんだから当たり前か……。

いっそのこと、ダイニング・キッチン側にもロフト的なスペースを作り込んでみたら、もっと面白かったかも。

( via ARQUITECTURA-G )