こちら、ニュージーランド南島の北端、ピクトン湾に面して建つあるお宅のリビング・ダイニング・キッチンなんですが、作りがちょっと面白いかなということで。
柱や梁などの構造躯体以外の部分には極限までガラスを多用。開放感溢れる明るい空間が作り上げられてます。
リビングの向こう側には、屋内と一体化した屋外ダイニング的なベランダスペース。
リビングには暖炉。
そして、暖炉の裏側には、スキップフロア状に半フロア程度高くなったエリアに、作り付けの巨大本棚付きの読書スペースが。
リビングと読書スペースの間は引き戸になってまして、この扉を開け放つことで、2つのエリアを一体のスペースとして使用することも可能です。
引き戸を開け放った状態での、読書スペース側からの眺め。
この作り、確かにスペースはスキップフロアで分けられてはいますけれど、リビングの向こうのベランダまで含めて、空間としては一続きの意識で使うことができそうです。
屋内と屋外、外部の自然環境まで含めて、空間をどう分けて、どうつなげるか、というところに、色々なアイディアと取り組みがあって面白いかなと。
ニュージランドの南島北端地域は、夏場の平均気温が25度前後、冬場の平均気温が10度前後と、夏は涼しく、冬はそこまで寒くないという穏やかな気候の地域。
その気候を踏まえてのこの作りということなわけですが、日本でも、極端に厳しい気候の地域でなければ、夏場と冬場の暑さ寒さ対策に2つ3つアイディアを重ねた上で、こんな作りのお宅を建ててみるというのも十分にアリな気がします。
( via arch daily )
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引き戸の向こうのコンパクトなベッドルーム
この可愛らしい色違いの3枚引き戸の向こう側、どうなってると思います?
と、なんだか思わせぶりな書き方をしてしまいましたが、ドアの向こうはこんな感じのベッドルームになってます。
このベッドルーム、ちょっと良い感じじゃ無いですか?
むき出しの合板に囲まれた独特の暖かみのようなものと、ちょっと和な感じもあったりして、結構落ち着けそうな雰囲気かなと。
広さ4畳くらいといったところでしょうか。
ベッドを入れたら、かなりせせこましい感じになってしまいそうなコンパクトなスペースですけれど、こんな感じにスキップフロア状に一段高くして、床に直接マットレスを敷いてしまうのであれば、大人が2人寝るのには十分ですよね。
こちらのお宅、元は75平方mのだだっ広いワンルーム的なスペースでして、そこに夫婦2人で暮らしてたんだそうです。
で、ゆくゆくは子供も欲しいので、ベッドルームを2つ、できれば安価に作りたくて、というニーズに対して、合板を使ってこんな感じに室内を区切るアイディアを思いついてリフォームしてみたのが上の写真のベッドルームなんです。
なので、実はこの部屋の奥にも、左側の扉から入って行ける子供用の部屋がもう1つあったりします。
部屋を区切っている壁面が収納になっているので、スペースも無駄なく有効活用できてますし、ある程度は防音/断熱的な効果も望めそうですよね。
これくらい簡単な作りだと、将来的に再度レイアウト変更をしたくなったときにも、更に手を入れたり取り壊したりするのも比較的楽に出来そうですし、単に「安価に2部屋追加」というニーズにシンプルに対応したように見えて、なかなか秀逸なアイディアなのでは無いかと。
将来的な自宅のリフォームに備えて、有力候補の1つに追加しておきたいと思います。
( via CLARE COUSINS )