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【閉じて得る開放感】内部に開くウッドデッキの家



このお宅のウッドデッキのある庭、良いですね〜。

リビング・ダイニングと寝室は別棟になってまして、それぞれの周囲はウッドデッキで囲まれ、二つの建物の間もウッドデッキで接続された渡り廊下になっています。
お庭はそれほど広く無いんですが、ウッドデッキを張り巡らすことで、屋内と同じ感覚で気軽にアクセスできるようになっていて、コレはなかなか良い感じなのではないかと。
リビング・ダイニングと寝室の間のウッドデッキはこんな感じ。
雨でも行き来に問題無いように、屋根がついています。
天気が悪い日なんかは、ココでのんびりしたりするのも良さそうです。
二つの建物の庭に面する部分にはふんだんにガラスが使われ、ウッドデッキのお陰で庭を身近に感じることもできて、敷地内のどこにいても、とても開放的な気持ちで過ごせそうです。
建物の外観はこんな感じになっています。
この外観と内部の開放的な風景には結構なギャップがある気がしますが、外部に対してきっちりと閉ざしてあるからこそ、内部をここまで開放的に作ることができているのかなと。
この建物はオーストラリアのメルボルンの住宅地に建つ建物なんですが、日本の住宅地に建てるとしても、色々と参考に出来そうな気がします(全面ガラス張りは、夏の暑さと冬の寒さの双方が厳しい日本の気候では、ちょっと考えものだと思いますけれど)。
間取り図はこんな感じです。
2階は2つ目のベッドルームとお風呂だけ。ほとんど平屋に近い、結構贅沢な作りです。
このテラスは、1階のリビング・ダイニングと寝室間の渡り廊下の屋根の部分に作ってあります。
ココらへんの各部屋、各パーツの組み合わせ方も、なかなか秀逸かなと。
一軒家のクセに2LDKですので、このままだと家族で住むにはちょっと使いづらいかもしれませんが、少しレイアウト変更を入れれば十分に日本の一般家庭向けの邸宅にも応用出来そうです。
「ほぼ平屋に近い作り」「庭あり」と、今どきの日本の住宅地に建てるには多少贅沢目な作りかもしれませんが、候補地を少し郊外に移動させてでも、こんな感じのプランにしてみる価値は十分にありそうです。
コレからお家を建てるご予定の方、どうでしょう?

【明るく開放的で柔らかさのある空間】神々しいほど透明な寛ぎのリビング



コチラのリビング、明るく開放的で、透明感があってものすごく良い雰囲気だなと思ったので、ちょっとご紹介させて頂きます。

ソファ、オットマン、カーペット、壁を覆うカーテンから天窓のシェードに至るまで、共通したトーンのオフホワイトで統一されていて、それらが神聖さを感じさせられる程の独特の雰囲気を醸しています。
ここまでやってしまうと却って落ち着かない雰囲気になってしまいそうな気もしますが、壁面の大きな窓と全体が天窓になった天井がもたらす「明るさ」「開放感」と、ファブリック類の色と素材感の「柔らかさ」が、この部屋全体をものすごく暖かみのある空間にしてくれていると思います。
この部屋、実はCherというアメリカのシンガーの、数ある自宅のうちの一つのリビングなんです。
最初にその話を聞いたとき、偏狭で偏見にまみれた僕の想像力では、「ミュージシャン」という存在とこの部屋の神々しいまでの雰囲気が、どうしても一本の線で繋がらないような気がしていました。
何というか、部屋自体は本当に素晴らしい雰囲気に仕上がってると思うんですけれど、こんな部屋が自宅にあったらもうそれだけで満足してしまって、それ以上先の「進む方向」が見えなくなっちゃいそうというか…。
確かにイメージとしてこんな感じの雰囲気がマッチするミュージシャンというのもいるとは思うんですが、例えそういったイメージのミュージシャンであっても、何かを創造し続ける人というのは、実際にはこんな感じの部屋に暮らしていては創造的な活動をし続けることが徐々に難しくなってきてしまうのでは無いかと。
でも、このお部屋に関する説明を聞いて、そこら辺のことが、何となくですが理解が出来た気がします。
この部屋を作った当時、Cherは、エスカレートし続けるパパラッチたちの凄まじく酷い行いに深く悩まされていたんだそうです。
そこで、この家をデザインしたRon Wilsonというデザイナーは、外に出ることも嫌になるような状態に身を置いている彼女を「包み守ってくれる特別な場所」「聖域」として、この部屋を作ったんだそうで。
そういわれて改めてこの部屋をみてみると、この部屋は彼女にとっての「お気に入りの街並み」「聞き慣れた雑踏」「眺めの良いカフェ」「よく晴れた静かな公園」であって、尚且つ「隠れ家」であり「癒しの空間」であったのかなと。
人によっては心を病むほどの熾烈な戦いを日々繰り広げる現代人には、こんな感じのリビングが必要なのかもし知れません。