キッチン」タグアーカイブ

大理石のシンクと食器水切り



このシンクは相当贅沢で、しかも、相当面白いです。

イタリア ミラノの某お宅のキッチンのシンクです。
大理石は、色合いからいってアラベスカートあたりでしょうか。
白系の落ち着いた雰囲気のマーブル模様がいい雰囲気を出してますね。
何よりも面白いな、と思うのは、写真左手に写り込んでいる食器水切りと、右手奥に写り込んでいる作業エリアですね。
それぞれ、シンクと一体になって作られていて、その造形も美しいと思いますけれど、食器水切りからも、作業エリアからも、きちんと水がシンクに流れていくように「排水口」が切られているんです。
洗った食器をそのまま食器水切りに置いても、きちんとシンクに水が流れていきます。
作業エリアが汚れても、そのまま洗って水を流せるようになっているわけです。
もしかすると、奥の作業エリアは、そのまま「まな板」として使っても大丈夫なように考えられているのかもしれません。
こういった作りの食器水切り、ステンレス製の独立型のものでは見かけることがありますが、大理石のシンクに一体の形で作られたもの、というのは中々無いのでは無いでしょうか。
こういう、「面白くて」、「気が効いている」(しかも「贅沢な」)ものを作って、それを何気なく普段の生活の中で使ってしまう、というのが、本当の贅沢というものなのかな、と思わさせられました。
Photo ©cat-o’

使い勝手の良さそうなコンパクト目のキッチン



こちらのキッチン、お世辞にも「広々とした」とは言い難いですが、なんだか結構使い勝手はよさそうです。

冷蔵庫のサイズから考えても、せいぜい3m×3mで9?、5.5畳かそれ以下、という位の広さだと思います。
家族で暮らすにはちょっと狭いかな、というコンパクト目なキッチンですが、このレイアウトだと結構使い易そうな気がしますね。
ポイントは、左側に配されたコの字型のカウンターだと思います。
このコの字エリアの中心に立つと、シンクにも、左右のカウンター部にも、冷蔵庫にも、それぞれ体の回転 or 1、2歩の移動で手が届きそうで、料理中などに色々な作業を並行で進めるのが楽そうです。
写真の右側にはオーブンやレンジなどの火力系の調理エリアがありますが、そちらへのアクセスも、コンパクトな分楽そうです。
全体として、作業者を中心にして作業エリアが周囲を取り囲む様なレイアウトになっていますので、作業効率が良くなるのではないかと思います。
後片付けの時も、写真手前側のダイニングから、コの字カウンターの左側(手前側)のカウンター部にお皿などを下げてきて、そこから取ってシンクで洗って・・・という感じで、作業がスムーズにできそうです。
料理や後片付けというのは、日々発生する結構大変な家事の一つですので、「作業エリアの広いキッチン」というのはとても魅力ではあるんですが、コンパクト目のキッチンでも、こんな感じにレイアウトをよく考えれば、使い勝手の良いキッチンを作ることはできます、という参考としてご紹介させて頂きました。
Photo ©*chiwai*