こちらのダイニングの作り、ちょっと面白いかなと思いまして。
広々としたオープンスペースのリビング・ダイニング・キッチンなんですが、ダイニングエリアだけは、壁、床、天井に至るまでが板で覆われてまして、まるで箱の中のような雰囲気のスペースになってるんです。
「板で覆われている」といっても、実際のところはキッチン・リビングエリアとの間に壁があるわけでも無く、コーナー部に柱が1本あって、フロアが10cmほど高いスキップフロア状になっているだけなんですが、ダイニングエリアとその他のエリアが、異なる空間としてしっかりと色分けされてますよね。
壁を作って区切れば、ダイニングを独立した1つの空間として作ることは可能なわけですが、当然のことながら、広いひと繋がりの空間としてのメリットはその分損なわれますし、リビング側の採光や開放感にも大きく影響してきます。
それに対して、空間を物理的には区切らずに、こうやって内装や雰囲気などを利用してイメージとして区切ることで、全体の空間としての良さを残したまま、1つの空間を複数のエリアに分けることができているというのは、なかなか面白いかなと。
ちなみに、ダイニングスペースの右側に写り込んでいる大きな作り付けの本棚の裏側は、こんな感じのコンパクトなワークスペースになってます。
こちらが図面。
ダイニングスペースのコーナーにある柱は、付柱のような見せかけの柱ではなく、構造用の本物の柱。そして、クローズドなスペースとして作られている本棚・ワークスペースエリアには、実は柱や耐力壁は一切無いんです。
何も考えずにいたら、「ダイニングスペースを(半)クローズに、本棚・ワークスペースをオープンに」というプランに流れていってしまうかもしれないところを、「この広々とした大きなスペースに柱が1本出て来てしまうとしたら、この空間をどうやって使うのが一番良いのか」という点から離れずにしっかりと考えた結果が、この面白さなのかなと。
( via int2architecture )
「本棚」タグアーカイブ
斜め天井の下のロフトのワークスペース
このワークスペースの雰囲気、かなり良い感じじゃ無いですか?
すっきりとした白基調のインテリアに、シンプルなデザインのゆったりとした作りのワークデスク。斜め天井の下の落ち着ける雰囲気と相まって、ものすごく集中して作業ができそうな空間に仕上がってますよね。
しかもこのワークスペース、よく見ると本棚や収納が全て壁面に埋め込まれてまして、家具は机と椅子しか無いという…。
このシンプルさ、サイコーに羨ましいんですけど…。
ま、とは言え、実際には日々増え続ける書類や本なんかがこの程度の収納エリアに収まるはずもなく、実際には棚やら何やらをある程度増設しなければならないんでしょうけれど、それにしたって、ベースとなる収納がコレだけ用意してあったら、ずいぶんとシンプルな空間を目指せるのでは無いかと。
これからお家を建てるご予定の方、壁面にニッチとか作り付け棚というのも良いですけれど、こんな感じの壁面収納を作り込むことを検討してみてはいかがでしょうか?
( via Design Insight )