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南カリフォルニアの屋外暖炉



色々な暖炉ご紹介シリーズ、第十一弾は、アメリカ 南カリフォルニアの屋外暖炉2点を紹介します。

ます1点目、南部カリフォルニア、オレンジカウンティの屋外暖炉です。
1階の、庭に面した屋根付きベランダの一画に、天然石で覆われた暖炉が埋め込まれています。
昼間は日の光が降り注ぎ、夜は暖炉の明かりが周囲を照らす、という感じでしょうか。
とても上品で落ち着いた寛ぎの空間を造り上げていると思います。
この暖炉、よく見ると背面側が無い様ですね。夕暮れに暖炉に火を入れたら炎の向うに景色が見えるというのは、相当面白いと思います。
続きまして2点目はこちらの暖炉です
乳白色の土で覆われた暖炉に炎が美しく映えます。
同じく南カリフォルニア、Robert E. Taft Landscape Architectureが作った暖炉です。
ゆっくりと食事をとったり寛いだりするためのパティオに、とても柔和で柔らかい印象を持った暖炉が、自然と溶け込みつつもしっかりとした存在感を放っています。

屋外暖炉というとちょっと変わった設備なのかと思っていましたけれど、国や地域によってはそれほど珍しく無いのかもしれません。
カリフォルニアの気候は、北部と南部、沿岸部と内陸部で随分と変わってくるのですが、例えばロサンンゼルスは冬の平均最低気温が10°前後、夏の平均最高気温が28°くらいです。僕も何度かサーフィンをしに行った事があるんですが、カラリとした気候でとても過ごし易い印象があります。
こういった気候であれば、夏の涼しい夜でも暖炉に火を入れてみよう、とか、冬であってもテラスに出てのんびりしよう、そこで暖炉に火を入れて炎を楽しもう、という気になるのもわかる気がします。
まあ、(コレは単なる僕の思い込みかもしれませんが)カリフォルニア南部の沿岸地帯、オレンジカウンティといえば「良い土地」で、比較的裕福な人が多くすむエリアだと思いますので、そういった部分がこういった生活文化と関係がある様にも思います。
All Photos ©Landscape Design Advisor

木製の洗面台



シンクを木で作ってしまう、という発想にはびっくりさせられました。

こちら、カナダのLUBOという家具デザインの会社ものです。
試作品として作ったものらしいですが、カナダのBEST OF CANADA annual design competitionというコンペで、2004年の新製品賞を受賞してます。
木工ろくろで作った様な、流れる様な滑らかな木目がとても美しいです。
材質はmarine grade plywoodという合板で、日本ではそういった規格の合板は無いらしいですが、耐水性のある「マリンタイプの合板」ということらしいです。
「木でできた洗面台」と聞くと、一瞬「大丈夫かな」と思ってしまいますが、まあ、水はすぐに流れて行ってしまいますので、きちんとメンテナンスさえしていれば大丈夫なんでしょう。
逆に、使い込む程に木の風合いが出て来て、どんどん良い感じになっていきそうな気もします。
毎日の様に水にさらされる洗面台を、敢えて木でつくってしまう、という発想が良いですよね。
Photo ©jmv