外壁とか扉とかに、こういう木製のルーバーや格子のようなものを使うのって、ちょっと良くないですか?
見た目の美しさや、アクセント的な面白さがあるのもさることながら、機能的にもおもしろい部分がいろいろあると思うんですよね。
例えば、寝室のベランダを格子で囲うとこんな感じ。
格子の隙間から漏れ入る柔らかい光、いいですよね。風や音は通して、光と外部からの視線は適度に遮って、かと言って開放感が失われるわけでもなく。
日本でいうところの、千本格子というのによく似てますかね。
単なる平面の壁や扉だと、夏場はそれ自体が熱せられて熱を持ってしまうことにもなりますけれど、こういった格子形状であれば、そのものがヒートシンク的に放熱の機能も果たしてくれそうです。
家の入口周辺、玄関とか駐車場周りや、袖壁的なものとかに使うというのもありだと思います。
ちなみにですが、こういう跳ね上げ扉の場合には、重量が軽くなって開け閉めが楽になるというメリットもあるらしいです。
外から多少見えてしまうかも、という部分はデメリットかもしれませんけれど、基本的には内部の方が暗いですから、近づいてきて覗きこんだりしない限りはそこまでは見えなと思いますし、逆に中からも当然外の様子がうかがえて、開放感もそれなりに得られます。自宅を建てた後で、もしかしてこういうも良かったかもなと思ってたりしたんですよね。
可動式の格子戸を二つ重ねて、それを動かしてずらすことができるようにしておけば、必要に応じて格子の間隔を変えたり、完全に閉じたりもできる格子が作れちゃうかも。
空間を緩く区切ったりつなげたりできるこういうアイテム、好きなんですよね〜。これ以外にも、アイディア次第でもっといろいろな使い方ができそうな気がします。
これから自宅を建てたりリフォームしたりするご予定のある方は、格子やルーバーの導入、検討してみてはいかがでしょう?
うちの自宅も、リフォームのときには、千本格子入れてみようかな。
( via dezeen )
「内装や雰囲気」カテゴリーアーカイブ
【スペースの作り込み】寛ぎ空間を詰め込んだコンパクトな一軒家
又首構造の低い切妻屋根をそのまま地面に置いたような、どこか合掌造りにも似た外観のこのロッジ、コンパクトながらも、作りがなかなか素敵だなと思ったのでちょっとご紹介させていただきたいと思います。
玄関を開けて中に入ると、そこにはいきなり階段と薪ストーブ。
ここが、リビングであり、この家のメインのスペースになります。
ターンテーブルとレコード、いいですね〜。アナログの音がどうなのかという話は別にして、レコードって、デジタルのオーディオプレーヤーと違って、シャッフルしたり飛ばしたりが簡単にできないところがいいんだと思うんですよね。「今からしばらくのあいだ、この空間でこれを聞くぞ」という、より能動的な姿勢が必須と言いますかなんと言いますか。「適当に何かをBGMとして流す」にしても、そこには、今どきの「適当に」とは一線を画したものが必要とされる気がします。お気に入りのスタンダードの名盤を何枚かとか、もしかすると、70年台〜80年台前半の、初期のハウスあたりなんかを置いておいたりするのも良さそうかなと。
…いきなり話が飛びました。お家の中に戻りたいと思います。
階段の下は、本棚と食器や道具類の収納棚。
このスペースでできることといったら、壁際に置かれたソファに座って、コーヒーかワインでも飲みながら何気ない会話を楽しむか、音楽を聞きながらのんびり読書をするくらい。なんとなく、僕の大好物でもある「一人掛けのソファのある空間」にも通ずるものがあるこういう場所、自宅にあったらいいですよね〜。
階段を上った先は、こんな感じのベッドルーム。
「勾配天井下の、包まれ感のあるベッドルーム」 みたいなのとはちょっと違いますけれど、これはこれで落ち着いてよく眠れそうな感じ。
1階に戻りまして、先ほどの、ターンテーブルのあったスペースのさらに右奥がキッチンスペース。
キッチンのさらに奥、家の裏手にはウッドデッキのテラスもあります。
屋内にはダイニングスペースはありませんが、その代わりに、テラスに屋外ダイニングが。
バスルームはこの隣。
この家の大きさに対しては、バスルームが若干贅沢すぎるような気も…。
見た目はコンパクトなのに、中に入ると意外とスペースのある、そして、その空間でどうやって過ごしたいかが明確になっている人にとっては必要なものは全て揃っている、1LK(ダイニングなし)の一軒家。
こういう家をこのままで日本の都市部なりに建てるというのはさすがに無理があるとは思いますけれど、スペースの使い方/作り込み方には、狭小住宅に限らずとも、参考にできる部分がありそうかなと。これからお家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方がいらっしゃいましたら、こちらのお宅を参考にしつついろいろとアイディアを膨らませてみるというのはいかがでしょうか。
( via Airbnb )