」カテゴリーアーカイブ

【面白さが随所に】ミッドセンチュリーのアレ風住宅



こちらのお宅、作りも内装もとっても良い感じなんですけど。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅の外観2

 

雰囲気のある古びた板張りの玄関をくぐると、

ミッドセンチュリーの校舎風住宅の玄関

 

室内はオフホワイトの羽目板張り。内壁で小分けにされた空間が面白くてちょっと良い感じです。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅の内部 鴨居

 

この回廊のようなスペースを抜けた突き当りがダイニング・キッチン。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のダイニング

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のキッチン1

 

そこから右に折れるとリビング。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のダイニングキッチン

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のリビング

 

リビングの壁面収納の真ん中には、こんな感じのワークスペースが作り込まれてたりします。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のリビング脇のワークスペース

内装は、どこまで行ってもひたすら同じトーンのオフホワイトの板張りで統一されているにも関わらず、ワークスペースの中だけいきなり黒い板張りに変えてあったりして。こう遊び心って良いですよね。

 

ちなみに、この黒板張りのアクセント、ベッドルームにも、

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のベッドルーム

クローゼットにも、採用されてます。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のロッカー風クローゼット

 

と、ここまでご覧になって頂いて、何かお感じになりましたしょうか?

そう、このお宅、何だか古い校舎とか宿舎みたいな雰囲気なんですよね。

実はこちらのお宅、アメリカのSchoolhouse Electric & Supply Co.という、家具や雑貨、照明なんかを取り扱う会社の社長さんのご自宅なんです。

Schoolhouse Electric & Supply Co.のバナー

 

社名に”Scoolhouse”とは入っているものの、別に学校設備専門のお店というわけじゃないんですけれど、自社で取り扱っているミッドセンチュリーっぽい雰囲気の商品のショウルームとして自宅を使うために、わざわざこんな家を建ててしまったんだそうで。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅の外観1

 

奇抜さのかけらも無いのに、随所がいちいち面白かったり可愛らしかったりいうというこの感じ、良いですね〜。

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のコーナーのリーディングヌック1

ミッドセンチュリーの校舎風住宅のコーナーのリーディングヌック2

こんなお宅に住んでたら、コーナーに置かれた椅子に腰掛けてちょっとコーヒー飲んだりするだけでも楽しい気持ちになれちゃいそう。

 

いつの日か引退して、郊外にゆったりとした一軒家を建て直せるようなチャンスが訪れたら、是非ともこんな家を建ててみたいものです(まぁ、間違いなく無理だとは思いますけど)。

でも、ここまでやっちゃうと、普通の家具とか家電とかがことごとくマッチしなさ過ぎて、色々と困っちゃうこともありそうな気もしますね……。

( via Schoolhouse Electric & Supply Co. )

家の中心に据え付けられた巨大な多機能ボックス



こちらのお宅、ちょっと面白いんですけれど。

内部に構造躯体以外のものがほとんど無い家の外観

 

家の内部に入ると、柱や梁などの構造躯体的なものと壁以外、ほぼ何もないようなガランとした空間に、

内部に構造躯体以外のものがほとんど無い家の内側

合板で作った、「サービスボックス」と呼ばれる巨大な物体が。

家の中央に設置された合板製のキッチン他多機能サービスボックス

 

こちら、ぱっと見は、上部に本棚のついた木製の造作システムキッチンという感じなんですが、脇を抜けて奥に行きますと…。

多機能サービスボックスの脇の通路

内部に階段が作られてまして、

多機能サービスボックスの内部に作られた階段

 

階段を上がった先、ボックスの上部には、こんなワークスペースが作られてるんです。

多機能サービスボックスの上はワークスペース1

 

階段を上らずに進んだ1階の奥側はトイレとクローゼットです。

多機能サービスボックスの奥側のトイレ

 

こういうの、なんて言うのんですかね?

キッチン兼収納兼階段兼トイレの箱?

 

でも、ちょっと面白いですよね。

スケルトン・インフィル住宅じゃないですけれど、まず周りのガワだけ、きっちりとしたものを作っておいて、内部側は、住む人のニーズに応じて多機能のボックスをオーダーメイドで作り込む、とか。

リフォームするのも簡単ですし、もしもいつの日か、こういうのが一般化した世の中が到来したら、1人一個/一家に1つとかで、みんなそれぞれ規格化されたこのボックスを持っていて、引っ越すときにはこのボックスを移設したりして……。

 

ちなみに、ベッドルームとお風呂はこのボックスには含まれていませんで、2階の、ワークスペースとは逆のエリアに、普通のフロアとして作られてます。

内部に構造躯体以外のものがほとんど無いスケルトンハウスの中の唯一の2階フロア

多機能サービスボックスの奥のベッドルームとバスルーム

あのボックスが無いと、ここに上がってくることも出来ないんですから、やっぱ少し(かなり?)変わってますかね……。

 

何はともあれ、こんな感じでダイニング・キッチン・収納・ワークスペース・トイレ・バス・寝室と一通り揃っているわけですが、あれ? じゃあ、リビングは無いの……?

ということで、キッチン脇のドアから外に出てみますと……。

ウッドデッキのベランダの屋外リビング2

ドアの先はウッドデッキのベランダになってまして、ここと庭がリビングスペースというわけで。

ウッドデッキのベランダの屋外リビングで寛ぐ

ウッドデッキのベランダの屋外リビング1

 

便利か不便か、実用性がどうだとか、実際には色々あるのかも知れませんけれど、住んだらともかく楽しそうなお家ですよね。

内部に多機能サービスボックスを収めたスケルトンの家

スケルトンの家の塀

スケルトンの家の塀に吊り下げられたハートマーク

( via archilovers )