こちらのお宅のダイニング、作りがちょっといい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
まずこちらが、ダイニングに隣接するリビング。
右手に見えるドアをくぐりますと、
そこにはこんな感じのダイニングスペースが。
細長い作りのこじんまりとしたスペースに、壁一面に埋め込まれた大きな窓の組み合わせ。半ばサンルームと言ってしまっても過言でないくらいの明るさが得られていて、最高にいい感じですよね。
コンパクトさと開放的が組み合わさった独特の雰囲気が素敵なのもさることながら、外部に面した部分にこういったスペースが作り込まれていることで、この部屋の空気の層が、魔法瓶のように外部からの熱や冷気を遮る断熱エリアとしての機能を果たすようにもなってくれると思うんです。コンパクトなスペースにしてあることで、冷暖房の効率も格段に良くなりますしね。例えば夏場の休日、家族皆で終日出かけて夕方帰宅した際、家中に1日分の熱気がたっぷり篭っていたとしても、とりあえずこの部屋の窓を開けて軽く換気してからエアコンを入れれば、ものの5分としないうちにあっという間に涼しくなってくれますから。平日の朝なんかも、家族が出かけるまでの時間であれば、こことキッチンくらいに冷暖房を入れればそれだけで十分に事足りてしまうわけで。
まあ最終的には、リビングや寝室なんかの冷暖房も必要に応じて入れる必要があるわけですけれど、こういうのが省エネとか光熱費の節約にも結構効いてきたりするのかなと。
これだけ窓が大きいと、日の差し込む時間帯はかなり暑くなりそうな気もしますけれど、熱帯系の観葉植物なんかを並べて温室っぽいスペースとして楽しんじゃうというのもありかも。
実はこちらのお宅、ベッドルームもちょっと似た作りになってたりするんです。
と言いましても、別にベッドルームの脇にサンルーム的なスペースがあるわけではありませんで、ベッドルーム脇に用意されているのは、バスルーム。
ヘッドボードの向こう側に、幅80cm〜1mちょい程度の、両脇からぐるりと回れる作りの通路のような作りのコンパクトなスペースが作り込まれてまして、そこがバスルームになってるんです。
ここが断熱エリアとしての役割を果たしてくれるかどうかはちょっとわかりませんが、ベッドルームの隣に、こんな感じの明るく開放的な雰囲気のバスルームがあるというだけでも、十分に素敵なのではないかなと。
小さく区切られたスペースって、そういった空間からしか得られない独特の雰囲気やおもしろさみたいなものがあると思うんです。「広々開放的な大空間」みたいなのも、それはそれで当然いいとは思うんですけれど、その一部を区切ってこういったコンパクトなスペースを作り込むことで、スペース全体が、より楽しめる空間になってくれるのではないかなと。
このポストをご覧になっている方のなかで、これからお家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方がいらっしゃいましたら、こういうメインスペース脇の少空間、いろいろと検討してみてははいかがでしょうか?
( via TFAD )
【緩く隔てて柔軟に使う】ガラス入りの室内壁で区切られたリビング・ダイニング・キッチン
こちらのお宅のリビング・ダイニング・キッチン、ちょっといい感じじゃないですか?
壁も廊下もない大きなひとかたまりの空間を、格子入りのガラスドアのような室内壁で仕切って、隣接するキッチンは半個室的な作りに。
リビングも、同じような感じで仕切っておいて、
その向こう側を、半クローズドな作りの書斎兼ワークスペース的なエリアに。
ブラインドかカーテンを組み合わせれば、必要に応じてもっとしっかりと区切ることもできますから、かなりいろいろな使い方のできるスペースになってくれそうです。
スペースを緩く隔てつつ上手に区切れるこういうやり方、好きなんですよね。採光や開放的な雰囲気などの、そのスペースがもともと持っている良さをそのまま残せるという点だけでも十分魅力的だと思うんです。しかもそれに加えて、視線や光、空気、音、においなどのいろいろな要素をカットしたり、場合によってはそれを通したりと、必要に応じて柔軟にコントロールできてしまうというこの機能的で合理的な仕組み、スペースにあまり余裕のない日本の狭小住宅なんかに応用したら、かなりいい感じに使えると思うんです。
これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、間取りやスペースの区切り方をご検討中の方がいらっしゃいましたら、こんな感じのスペースの区切り方、導入をご検討してみてはいかがでしょうか? ※こういうのにご興味があるようでしたら、お時間あるときにでも、以前にご紹介したこちらなんかも、ぜひチェックしてみてください。
( via EL MUEBLE )