【リビング・ダイニングの隣の中庭リゾート】一人掛けソファの置かれたテラスの屋外リビング



こういう開放的な作りのリビング・ダイニング、素敵ですよね。

タイル貼りのテラスの屋外リビングとバスルームのあるダイニング

こちら、オーストラリアの画家 スーザン・ホラーチェクさんのご自宅でして、建っているのはオーストラリア北東部、グレートバリアリーフに浮かぶリゾートアイランドであるフィッツロイ島。1920年台に建てられた、ひもや袋などの製造に用いるジュート繊維を保管しておくための倉庫をリノベーションした物件で、もともと所有していた友人から譲り受け、壁の塗装や植木などの最低限の部分に手を入れて、そのまま住んでいるんだそうで。

中庭に面したオープンな作りのこのリビング・ダイニング、そのすぐ脇に、なぜだかバスルームがあったりして。

ダイニングに隣接するオープンな作りのバスルーム1

こういうレイアウト、オーストラリアでは普通なんでしょうか。日本の感覚ではちょっとありえないような気もしますけれど…。

ダイニングに隣接するオープンな作りのバスルーム2

でも、この開放感抜群な感じはちょっとありかも。

お風呂とかシャワーとかって、ごく日常的な日々の生活の一部分なわけですけれど、そういう中に、こういう「非日常」な感じのおもしろさが埋め込んであると、それだけで毎日がその分楽しくなってくれそうでいいですよね。

 

こちらのリビング・ダイニング、隣接する中庭の作りがまたいい感じなんです。

中庭の周囲の壁とドアは、全てガラス張り。

格子入りのガラスドアで中庭を取り囲むリビング・ダイニング

中庭の向こうの暖炉のあるダイニングスペース

格子の可愛らしい雰囲気と庭の緑の組み合わせ。

 

上部を屋根におおわれたテラス的なスペースにタイルを敷いて、そこに座り心地の良さそうな一人掛けのソファを。

ダイニングに隣接するタイル貼りフロアのテラスの屋外リビング

よく晴れた日の午後、強い日差しが照りつける明るい庭を脇に見ながら、対象的な薄暗さと落ち着きのあるこのスペースで、淹れたてのコーヒー片手にのんびり…とか、いいですね〜。当然、夕暮れにどきにワイン片手に、みたいなのも素敵でしょうし、雨の日なんかに、敢えてここに出て静かに読書、みたいなのも、もしかするとかなり素晴らしかったりするんじゃないかなと。

先ほどのバスルームとコンビネーションにしてみたりすると、さらにいいかも。

暑い季節に、30度〜35度くらいのぬる~いお風呂につかってプール気分、みたいなのもありでしょうし、逆にちょっと熱めのお風呂で十分に暖まってからの、中庭を吹き抜ける風にあたりながらの夕涼み、みたいなのも、自宅に居ながらリゾート気分で過ごすことができちゃったりして最高なんじゃないでしょうか。極限までリラックスできるこの感じも、周囲からの視線を気にすることなく過ごすことができる中庭だからこそのものですよね。

これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、自宅の庭やテラスに、リラックスして過ごせる屋外スペースがあったらな、とお考えの方がいらっしゃいましたら、こんな感じの「中庭リゾート」、導入を検討してみてはいかがでしょうか?

( via The Design Files )

【随所に盛り込まれた可愛らしさと遊び心】コンパクトスペース同士が直接つながる広さ80平米のアパートメント



こちらのお宅、コンパクトな中に上手に詰め込まれた各スペースがなかなかいい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。

白基調のシンプルなベッドルームのすぐ脇には、大きな窓に面した明るく開放的なダイニング。

すぐ脇にスモールダイニングが隣接する明るく開放的なベッドルーム

広さ80平方mの平屋の明るく開放的なスモールダイニング

上部がアーチ型になった窓枠と、垂壁の上部から伸びるアームドランプ。コンパクトな中に遊び心と可愛らしさが盛り込まれたこの感じ、いいですね〜。

 

スモールダイニングの脇がリビング。

広さ80平方mの平屋の明るく開放的なスモールダイニングとその脇のリビング

こちらは少し余裕をもった作り。

広さ80平方mの平屋のゆったりとしたリビング

 

リビングを抜けた向こう側がキッチン。

格子窓の入った縦長の上げ下げ窓のある細長いキッチンスペース 遠景

キッチンからダイニングへは、リビングをまたいで、という形になるわけで、これは導線的にはどうなんでしょうかね。

とはいえ、まあ実際には大した距離じゃないですし、例えば誰かがキッチンに立っているときに、他の家族がすぐ隣のリビングにいて、会話なんかもできて、というように、近い空間で一緒に過ごしているような感じで過ごすことができると考えれば、こういうレイアウトもありかも。

 

細長のキッチンは、突き当りがシンク、サイドが調理や作業のためのスペース。

格子窓の入った縦長の上げ下げ窓のある細長いキッチンスペース

シンクの正面には、格子の入った可愛らしい縦長の上げ下げ窓。

ちなみに、2つ目のベッドルームも、同じ格子入りの上げ下げ窓が入ってます。

広さ80平方mの平屋のデイベッド的なベッドの置かれたセカンドベッドルーム

窓の中心にあわせるように置かれた小ぶりな観葉植物がまたいい感じ。こういう遊び心とか可愛らしさって、本当に大事だと思うんです。

 

こちら、1930年台に建てられたシドニーの古いアパートメントを、オーストラリアのデザイナーFrag Woodall氏がご自宅用にリノベーションした物件でして、広さは80平米程度とのこと。

廊下なしでスペースとスペースがそのままつながっていくこういう作り、日本の狭小住宅の作りにも通ずるものがありますよね。80平米といいえば、少し広めの3LDKくらいといったところかなと思いますけれど、それよりも広いような感じがするのは、やはりこの作りからくるものでしょうか。こういうのを応用して、平屋の一軒家とかで、スペースがフラットにつながっていく平屋独特のおもしろさや利便性と、廊下なしでスペース同士が直接つながっていくようなレイアウトを上手に組み合わせて「回廊のようにぐるりと一周できる家」みたいな感じにしてみたりするのもいいかも。

これからお家を建てたりリノベーションしたりするご予定のある方で、スペースのつなげ方や動線についてちょっと考えてみたいという方がいらっしゃいましたら、こちらのお宅を参考にしてイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?

あ、でも、本当にこういう作りにする場合には、壁やドアがあまりないので、空気や風の流れ、冷暖房の効率とか、音とかにおいの問題あたりについてはしっかりと考えておかないと、後からいろいろ困ったり悩んだりすることになることもあるかもしれませんから、そのあたりはきちんと確認/検討をしておくことをオススメしておきたいと思います。

( via MR.FRAG )