大理石のシンクと食器水切り



このシンクは相当贅沢で、しかも、相当面白いです。

イタリア ミラノの某お宅のキッチンのシンクです。
大理石は、色合いからいってアラベスカートあたりでしょうか。
白系の落ち着いた雰囲気のマーブル模様がいい雰囲気を出してますね。
何よりも面白いな、と思うのは、写真左手に写り込んでいる食器水切りと、右手奥に写り込んでいる作業エリアですね。
それぞれ、シンクと一体になって作られていて、その造形も美しいと思いますけれど、食器水切りからも、作業エリアからも、きちんと水がシンクに流れていくように「排水口」が切られているんです。
洗った食器をそのまま食器水切りに置いても、きちんとシンクに水が流れていきます。
作業エリアが汚れても、そのまま洗って水を流せるようになっているわけです。
もしかすると、奥の作業エリアは、そのまま「まな板」として使っても大丈夫なように考えられているのかもしれません。
こういった作りの食器水切り、ステンレス製の独立型のものでは見かけることがありますが、大理石のシンクに一体の形で作られたもの、というのは中々無いのでは無いでしょうか。
こういう、「面白くて」、「気が効いている」(しかも「贅沢な」)ものを作って、それを何気なく普段の生活の中で使ってしまう、というのが、本当の贅沢というものなのかな、と思わさせられました。
Photo ©cat-o’

シナ共芯合板の丸いティーテーブルと椅子



こちらの丸いティーテーブルと椅子のセット、かなりいい感じです。

材質はシナ共芯合板だそうですが、この合板、切り口が綺麗なので、コレを縦にいくつも並べると、独特の雰囲気が出ていいですね。
真っ直ぐな合板を少しずつずらして組んで、テーブルと椅子の曲面を作っているところも面白いと思います。
しかも、丸い背もたれですので、座り心地的にも期待できるところが有りそうです。
こちら、大岡山建築設計研究所のアルマジロという作品なんですが、商品として販売されているものでは無い様です。
クリエイティブ・コモンズライセンスで提供されていた写真はこちらの写真だけなので、他の写真がこのサイトに掲載できないんですが、このテーブルとイス2脚、使わないときには、2つの椅子がテーブルの両脇にぴったりとはまって、一塊の円柱状になるんです。
上記の写真をちょっと見ただけでは、どう考えても、組み合わせようとすると、テーブルのヘリと椅子の背もたれ、2つの椅子の座面同士がぶつかってしまう様に見えるんですが、更に良く見ていくと、それぞれの合板の間の隙間に、相手方の合板がぴったりと収まって、最終的に一つの円柱になる様に設計されていることがわかります(説明がわかりづらくてすいません)。
こちらの椅子が「面白いな」と思った方は、大岡山建築設計研究所blogの方に、組み合わせた円柱状態の写真もありますので、是非そちらもご覧になってみていただきたいと思います。
正直言って、このテーブルと椅子のセット、僕のウチに欲しいんですけど・・・。
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