このデイベッド、良くないですか?
大きな窓の作られたこの勾配天井の下の空間で、コーヒーでも飲みながら本を読んだりゴロゴロしたり。
幅1.5m程度の、本当にちょっとした隙間的なスペースですけれど、何だかとっても落ち着いて寛げそう。
とんがった先っぽにも、小さな窓がもう1個作ってあったりして。
こういうの、ちょっと面白くて良いですよね〜。
しかもこのデイベッド、実は、ニューヨークの高層ビル街にある、こんなペントハウスの更に最上階、本当の先っちょ部分に作られてたりして。
狭〜い隙間スペースに作られた、包まれ感のあるこじんまりとしたデイベッドエリアに身を横たえると、窓の外にはこんな摩天楼が広がっているわけです。
このギャップ、僕の貧弱な想像力ではとても想像しきれませんが、実際にココに行ったらさぞや凄いものを味わえるのでは無いかと。
正直言うと、高層マンションにはあんまり憧れとかもありませんし、どちらかと言えば、あんまり住みたく無いなと思ってるくらいですけれど、こういうところなら住んでも良いかも。
というか、もしも住ませてくれるなら、今の自宅を明日引き払っても良いですが。
( via David Hotson_Architect )
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【エコで便利で経済的】テラスを囲む「夏の壁」
このテラスの雰囲気は良いですね〜。
中庭のように左右を囲まれたテラスの上にタープが張られちゃったりして。
こちらのお宅、どんな作りになっているのかと言いますと…。
メインの建物の南側に厚さ1m程度の独立した壁が建てられてまして、先ほどの写真は、この壁とメインの建物の間のペースだったというわけで。
この壁、その名も”Summer wall”と言いまして、テラス用の屋外キッチンや色々なものを収納しておくためのクローゼットスペースを内包しつつ、暑い夏場に南側からの日差しを遮って日陰を作るという役割も果たすように設計されてます。
必要に応じてメインの建物と壁の間の上部にタープを張って、更に積極的に日照をコントロールすることも出来るわけです。
キッチンの右側にはデイベッド的なスペースも作りこまれてたりして。
これ、かなり面白いアイディアですよね。
実はこちら、本当の住宅ではなく、「ソーラーデカスロン」というコンテストに参加するために、ハンガリーのブダペスト工科経済大学の学生のチームが2年の歳月を費やして作った作品なんです。
「ソーラーデカスロン」というのは、米国・エネルギー省(U.S.Department Of Energy / D.O.E)が主催となって2002年に始めた次世代のソーラー住宅設計コンテストでして、世界中から選抜された20の大学の各チームが、実際にソーラー住宅を設計/建設して総合的な優劣を競うというもの。
デザイン性、快適性、省エネ性、革新性、市場性など合計10項目で評価を競って総合順位を決めることから、陸上競技の10種競技(デカスロン)になぞらえてネーミングされました。
実際にはまだまだアイディアレベルのものの方が多いんでしょうけれど、こういうものが一般の住宅に実現可能なプランとして盛り込んでいけるようになってくれると、「エコで便利で面白くて」みたいな、本当の意味で夢のある家が建てられるようになってくれそうな気がします。
( arch daily )