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大きな天窓とテラスのある炭化フローリングのリビング



こちらのリビング、とっても良い感じです。

このリビング、天窓があって、コンパクトながらも良い感じのテラスがあって、と、かなりの開放感があるところが良いな、と思ったんですが、よく見ていくと、魅力的なポイントが沢山あるな、と思いまして。
斜め天井にはめ込まれた天窓はかなり大き目で、しかも複数入ってますので、壁の面積よりも窓の面積の方が大きい位です。
せっかく天窓を作るんであれば、この位思い切りよく大きな天窓を沢山入れた方が、開放感も格段にアップして良いと思いますね(暑いとか眩しいとか、そういった問題もあるかもしれませんが)。
斜め天井の包まれ感と、複数の大きな天窓の開放感の組み合わせが抜群です。
奥に見えるテラスも良い感じなんですが、よく見ると、リビングからテラスに続く扉とその脇の壁も凝ってますね。
テラスに出るための扉がガラス扉なのは普通だとしても、その脇の壁までガラスです。
斜め天井に合うようにガラスをカットして入れるとか、ちょっと面倒臭そうな気が…。
でも、ここが普通のコンパネとかの壁か、ガラスになっているかで、部屋全体の雰囲気が相当変わってしまうのではないかと。
こういうのって、普通に思いつけてしまうアイディアなんでしょうか…。
ちなみに、このお部屋、ドイツのHAROというフローリング屋さんがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開してた写真でして、メインは当然フローリングなんです。
落ち着いた感じの、少し白味がかった様な濃いブラウンのフローリング、かなり好きな色合いなんですが、「炭化木材のフローリング」という奴らしいです(説明がドイツ語だったもので、翻訳的には非常に自信が無いです。Google様の力も借りてみましたが、口語体だったのか、うまいこと翻訳できませんで…)。
僕自身、炭化木材というのをあまり良く知らなかったので、ちょっと調べてみました。
簡単に言うと、「発火しないよう、酸素を加えないで木材に超高熱を加えて加工した木材」のことらしいんですが、下記の様な、結構良い特徴があります。
・光熱を加えることで、木材の中の水分含有量が数%程度まで低下するので、フローリングの変形、割れなどが起きづらくなる。
・木材が炭化することで、菌やシロアリなどに侵されづらくなって、耐久性が上がる。
・木材内部に細かな空洞ができて、断熱性が上がる。
無垢素材のフローリングの下に床暖房を入れると、反りが出たり縮んだり、ということが起きやすいんですが、炭化木材を使えば、そこら辺の問題も解消できそうです(ウチもクルミの無垢材の下に床暖を入れてますが、はやり縮んで隙間ができてます。ま、それも味のうちだと思ってはいますが。強がりじゃ無いですよ…)。
Photo ©HARO Flooring – Parkett & Laminat

ロフトの天窓と空間の雰囲気



こちらのロフト、キッチンになってるんですが、窓の感じが良いなと思ったのでご紹介させて頂きます。

この斜めの天井、パッと見だとどうなってるのかよくわからないんですが、簡単に言うと、斜め天井の上部に大きな天窓を作って、更に、斜め天井の下部を切り妻屋根状にえぐりとってそこにも窓を作っています。
非常に変わった造りで面白いな、と思ったんですが、この写真を見ていて思ったのが、「もしもここに窓がなかったらどうなっていただろう」、ということです。
このスペースを、キッチンに限らず、何らかの居住スペースにするのであれば窓は必須だと思いますが、よく見ると大した広さでも無く、そもそもこの2つの窓を作っていなかったら、単なる斜め天井の物置スペースや、何らかのサブ的な位置づけの空間、という扱いになっていたのでは無いかと。
そこにこの窓を作り込むことで、明るく開放感のある空間に仕上がっているのかな、と思います。
別の例で、こんな感じの天窓があるロフト(というか、階段の上のちょっとした空間というか)もあります。
こちらも、もしも天窓を作っていなかったら、使用頻度の低いモノを置いておくスペースとか、今は使われていない古いピアノでも置いて有りそうな場所になってしまっていたのでは無いかと(単なる僕のイメージですが)。
そこにこの天窓を作ることで、何だかちょっと雰囲気の良いプライベートスペース的な場所に変身できていると思います。
隙間的な小さい狭い場所に天窓を作ると、随分と雰囲気が変わって、そのスペースを全然別の位置づけの場所に変えることができるのでは無いか、というお話でした。
Photo #1©Medusa Properties , #2©jeffhurlow