自宅のベッドルームにこんな感じのクローゼット、おひとついかがでしょう?
それほど大きくはありませんけれど、そのシーズンのメインのものを収めておくための、日常使い品用クローゼットとしてだったら十分なのではないかと。
もう少し容量が欲しければ2つ並べてというのもありでしょうし、いくつか組み合わせてウォークインクローゼット的なスペースを作り込んでみたりするのも良さそうですよね。
こちら、アメリカでDIYの収納システムの製造・販売を手がけるKONEKTEという会社の収納ラックシステムでして、箱から出して組み立てて上部数か所を壁に固定するだけというお手軽さで、素人でも簡単に設置取付が可能なキットになってるんです。
このタイプのもので、お値段わずか$68弱。円安の進んだ昨今、1ドル111円換算としても7,500円ちょい。この収納システムがこの価格で手に入るとは、さすがアメリカ、DIYのお国柄という感じでしょうかね(単なる僕の思い込みも多分に含んでおりますので、そこらへんは差っ引いて読んで下さい)。
同じキットを女の子の子供部屋用に使うならこんな感じ。
ちょっとスカスカ過ぎてスペースがもったいない感じですかね。ハンガー用のパイプを4段くらいに増設してもいいかも。
この写真を見ていて思い出したことがあったので、ついでといってはアレですが、ちょっと書いておきたいと思います。
この収納システム、設置の手軽さや収納力など、魅力的な部分は多々あると思うんですけど、その中でも特にいいなと僕が思ったのが、下段のボトムスの収納スペースなんです。
例えばですけれど、ボトムスを10本収納しておくためにどの程度のスペースが必要かご存知でしょうか? おおよその目安ですけれど、高さはボトムス用のハンガーに掛けた状態で約65cm程度、奥行きが約35cm〜40cmといったところ。そして、幅は最低でも20cmちょい、できれば30cmくらいは欲しい(つまり、ボトムス1枚あたり2〜3cm程度の幅が必要)といったところでしょうか。
上着とボトムスでは収納に必要な高さも異なりますから、上着とボトムスが混在していると、見た目的にも美しくない、当然使い勝手も悪いですし、何よりも、スペースを無駄に消費してしまうことにもなります。例えば身長170cmくらいの男性のジャケットやブルゾン、上着類などですと、総丈がおおよそ80cm前後、これをハンガーに掛けると、収納スペースとして必要な高さはだいたい90cmくらいということになります。それに対して、ボトムスは、高さは先程も書いた通り65cm程度ですから、その差約25cm。これを同じ場所に収納しようとすると、ボトムスを掛けている部分は全てこの25cmが無駄なスペースになるわけです。
ですから、それぞれの収納スペースを分けて用意するというのは衣類の収納スペースを設計する上での大切なポイントの1つで、こういうふうにボトムスに対してボトムス専用の収納スペースが確保できているのって、実はとっても重要なのではないかと思うわけです。
こういうのって、服好きなおしゃれな方々はあたりまえのようにご存知のことなのかもしれませんけれど、実は僕、家を建てる段階ではあまりわかってなかったんですよね。
で、建てたあとで、自分の衣類を収納しながら実測して、という感じで収納スペースを作り込んでいったので、実際のところ、新居に引っ越してから1〜2年はきちんと衣類を収納できてなかっということになりまして、当然その間はかなり乱雑な状態の中での生活を余儀なくされましたが…。
最終的に、うちではボトムスの収納に専用のこういうラックを使ってます。
幅60cm程度のスペースに、20本のボトムスが収納可能。
キャスター付きで、手前に引き出して使えるようになっているのが何気にとても便利。
サイドについている引き出し用の取っ手が、カバン類のハンガースペースとして使うのにちょうど良かったりもします。
ラック+専用のハンガー20本のセットで3,500円くらいでした。ネットでいろいろ探しながら検討した結果、最終的にこれが一番良さそうだということで購入したんですが、使い勝手の良さから考えると、かなりお得感のある買い物だったかなと。
これ、ボトムス用のスペースにハンガー用のパイプを用意する必要がないので、(当たり前ですが)ハンガー用のパイプは上着用ものだけで良いんです。しかも、上着用のパイプの高さを、上着収納の高さ約90cm+ボトムス収納の高さ約65cm+αで5cm=160cm程度の高さに設計しておけば、クローゼットの下部にこの収納ラックを入れて、サイドの空き部分を使って丈の長いコートも収められるようになるというメリットもありますしね。
上着類とボトムスをそれぞれ分けて収納できて、スペースは隙間なく使えて、下段を引き出せるので使い勝手も良くて、長尺物も一緒に収納できて、サイドにはカバンまで収められてしまうという、これ以上言うことのない、いたれりつくせりな収納スペースかなと。
ちなみにですが、僕自身、あまり収納上手なほうではない思ってるんですけれど、収納についてはつねづね気にしていることがあるんです。それは何かと言いますと、
「ものは、それが収まるべき収納場所さえ用意してあげておけば、自然と片付いていく」
「収納場所は100%使い切ってはいけない。60%〜70%程度の使用率に収まるように、常に余裕を持って確保しておくことが大切」
という2点でして。
これが守れている収納場所については、ある程度整理整頓ができているように思います。実際、「ボトムスを収めてあげるためのスペース」をきちんと用意したら、途端に衣類が簡単に片付くようになったように思いますし。偶然なんですけれど、妻の友人でとても収納が上手な方がいるんですが、その方もこれと同じようなことを言ってましたので、それほど的外れでもないのかなと。
こちらのポストを御覧いただいている方のなかで、「どうにもものが上手く収まらなくて…」とお悩みのご主人/奥様がいらっしゃいましたら、「必要十分な収納場所」が確保できているかを確認してみて、必要に応じて、こういったものを使ってスペースを増設してあげる、というのも1つの手なのではないかと思います。
( Photo #1-#4 via wayfair , #5-#7 ©juutakudesign )
「子供部屋」タグアーカイブ
【仕切りつつ緩くつなげる】光を通す半透明の壁で囲われたワークスペースや読書スペース
間仕切り壁やパーティションにこういう素材を用いるの、ありだと思います。
木材のフレームにポリカーボネート製の半透明の波板を組み合わせただけのシンプルなパーティション。
壁のこちら側と向こう側が緩くつながっていて、2つの空間にいるお互いがどんな状態にあるのかを雰囲気で感じ取れるようなこういう感じ、好きなんですよね。ワークスペースなんかの場合だと、なんとなく誰かに見られているような気もしてしまうこういう感じが適度な緊張感につながって、集中力向上や作業効率改善につながってくれそうな気もしますしね。
個室的な作りにしてありつつも、壁を透過して差し込む光が開放感をもたらしてくれますし、その一方で、音や空気の流れは遮ってくれますから、静粛性が求められる場合や、冷暖房の効率が気になるような場合でも問題なし。
ポリカーボネートを両面2重張りにしてみたりすると、間に挟まれた空気の層がさらに断熱効果を高めてくれるかも。
この壁を使って、こういうリーディングヌック的なスペースを作るのもありですね。
このアイディア、そう遠くない将来の子ども部屋作成プラン&それなりに先になるであろう自宅の各種リフォームプラン用としてしっかりとストックしておきたいと思います。
それにしてもこのパーティション、準備さえしっかりすれば、DIYでも十分できちゃいそうな気がするんですけど。子供部屋用のパーティション、思い切って自分で作ってみようかな。
( via dezeen )