こちらのお宅のリビングの雰囲気、ちょっといい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
無垢材と合板を無塗装で使って、木の質感そのままで仕上げた内装。サイドの壁際に造作された壁いっぱいの大きな棚がまたいいですよね。
この棚、ところどころの背板が抜いてありまして、そこから向こう側が見えるようになってます。
棚の向こうはキッチン。
この、「見えるけど見え過ぎない」感じが絶妙だったりするかなと。この棚に全部背板が入れてあったら、こういう開放的な雰囲気とはちょっと違う感じになっちゃいますもんね。
キッチンの隣はダイニングなんですが、ダイニングとの間に立てられたカウンター脇の棚も、やはり同じように背板なしなんです。
こういう、「緩く区切りつつ、つながってる」感じ、いいと思うんですよね。
しかも、棚ですから、そこに置くもの1つでスペース同士のつながり具合もコントロールもできちゃうわけで。何も置かないか、置いてもシンプルなちょっとしたものだけにとどめておけば、まんまつながった感じになるでしょうし、逆に、スペース同士をもう少し区切った感じにしたいのであれば、大きなものや存在感のあるものを置くようにすればいいわけです。
もしかすると、抜いた背板の部分にロールスクリーンでも付けておいたりすると、開けたり閉めたりすることでスペースのつながり方を手軽にコントロールできて便利かもしれませんね〜。あとは、棚にいろいろな種類の観葉植物をいくつも置いて、季節によって変わる葉の茂り具合で、スペース同士のつながり方も変化していくのを楽しんで、みたいなのもおもしろいかも。
こうやってイメージを膨らませていくと、この「スペースを区切る棚」、見た目以上にいろいろなやり方で遊べるアイテムになってくれそうじゃないですか?
ただしこの棚(壁)、当然のことながら、光のみならず、空気も音もぜーんぶ通しちゃいますから、本当にこんな感じの棚を導入される場合には、空調・換気・もしかすると防音とか、その他もろもろも含めて十分すぎるくらいにご検討の上、しっかりと対策をされることをおすすめしておきたいと思います。
( via Rob Kennon )
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【包まれてリラックス】湖に面して建つ木製の洞窟の寛ぎ空間
土地とお金に余裕があったら、自宅にこういうの作ってみたいですけどね。
近未来の宇宙船の内部を連想させるような流線型のインテリアのこちら、いったい何なのかと言いますと、サウナなんだそうで。
内装は杉の羽目板。木の暖かみ、節ありの板目の変化に富んだ独特の表情と、艶めかしい彫刻のような曲面の組み合わせが最高に素敵ですよね。
ロケーションは、北アメリカ五大湖の1つ、アメリカ ミシガン州とカナダ オンタリオ州にまたがって広がる広大なヒューロン湖の北東部のほとり。
長い年月を掛けて作られた花崗岩の崖のきわに、天然の地形をそのまま利用して、埋め込むような形で作りこまれています。
外壁も、用いられているのは内装と同じく杉。
ただしこちらは、”Shou Sugi Ban method”、つまり、日本の伝統的な建築材料である「焼杉」です。
冒頭で、「近未来の宇宙船の内部」という陳腐な表現を使ってしまいましたが、このサウナを作るにあたってイメージしたのは「洞窟」なんだそうで。そういわれてみれば、この雰囲気といい、このロケーションといい、宇宙船というよりは洞窟の方が遥かにしっくり来ますね。
この流線型の内装、見た目の美しさ、洞窟的な「包まれ感のある心地良さ」をもたらしてくれるのもさることながら、尖った部分がほとんど無いという点で、裸に近い姿で過ごすサウナという場所で、内部の人間がよりリラックスして過ごすことにも一役買ってくれているのではないかと思います。
そういう意味では、見た目は全然違いますけれど、このサイトでも何度かご紹介してきた、「浴室のニッチの物置スペース(=出っ張りが無いので、裸で過ごして、シャンプーしたりして目を閉じることもある浴室には最適)」にも通ずる部分があったりするのかなと。
こんな雄大な風景を目交いにおさめながら、美しくも艶めかしい木製の洞窟で最高にリラックスして過ごす心地よいひととき。いいですね〜。
これを自宅に作るというのは、さすがにちょっと無理がありますかね…。でも、こんな感じの設備のある温泉宿とかがあったら、年末年始のお休みにでも泊まりに行ってみたいものです。伊豆とか南房総あたりにあったりしたら、毎年恒例で通っちゃうかも。
( via ArchDaily )