良いなと思った家や内装、家具など」カテゴリーアーカイブ

【開放的で実用的】リビング・ダイニングと室内窓でつながるバスルーム



こちらのお宅、作りがちょっとおもしろいなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。

フランス パリの中心地、6区の一画をなすサン=ジェルマン=デ=プレ地区に建つ30平方mのワンルーム。メインスペースは、こんな感じのリビング兼ベッドルームになってまして、

30平米のワンルームのリビングスペース

 

リビングの右奥のエリアが、コンパクトなダイニング・キッチン。

30平米のワンルームのダイニング・キッチン

 

キッチンからリビング側のビュー。

30平米のワンルームのダイニング・キッチンからリビングを

 

と、ここまでは、ごくごく普通のワンルームという感じなんですが、ちょっと変わっているのが、リビングの壁に作られたこの室内窓と、その向こうのスペース。

室内窓で浴室とつながる30平米のワンルームのリビングスペース

 

じつはこちら、バスルームなんです。

バスルームとリビングの間に室内窓のある30平米のワンルームのバスルーム1

リビング・ダイニング・キッチンのすぐとなりがバスルームで、しかも、そことの間に室内窓があるなんて、ちょっとおもしろくないですか?

日本の住宅事情の感覚でワンルームのバスルームというと、狭いユニットで、圧迫感うんぬんを気にするどころか、単に「用をたすためのスペース」、寛いだりというのとは程遠いレベルというのが普通だと思うんですが、こちらのお宅のバスルームのように、他のスペースとつながる室内窓が作ってあると、雰囲気がずいぶんと変わってきますよね。

バスルームとリビングの間に室内窓のある30平米のワンルームのバスルーム2

窓があるだけで相当な開放感も得られますし、リビング経由での外部からの光も差し込んできます。これはなかなかよいアイディアなのではないかと。

ブラインドもついていますので、必要に応じて閉じることもできますから、単身者の1人暮らしや、子供のいない若い夫婦の2人暮らしくらいなら(夫婦といえども、お互いのプライバシーを尊重するべきなのは当然ですが)、このつくりで問題になるようなことは特になさそうですし、もしかすると、小学校低学年くらいのお子さんを1人でお風呂に入れさせるさいなんかにも、リビング・ダイニングエリアに居ながらにして中の様子を窺うことができて、意外と役に立ってくれるかも。

お子さんがお年ごろになったら、ちょっと考える必要はあるかも知れませんけれど、それでも、そういったもろもろを補って余りあるほどの、十分過ぎるメリットがあるような気がします。

これからお家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、「どうにもバスルームのイメージが固まらないんだけれど、良いアイディアないかな」とお考えの方がいらっしゃいましたら、こんな感じのバスルームを参考にしてみるというのはいかがでしょうか。

( via ARCHITECTURAL DIGEST. )

【「見せる収納」で整理整頓】シンプルなワイヤーフレームのワードローブ



こういうシンプルなワードローブ、ちょっと良くないですか?

IKEAのワイヤーフレーム・ワードローブPS 2014 正面から開いたところ シルバー

これ、過去にも何度か同じようなことを書いたような気がするんですけれど、ものって、収納場所さえきちんと作っておいてあげれば、自然とそこに収まって片付いてくれるものだと思うんですよ。逆にいうと、収まる場所が用意されていないと、いくら頑張って家の片付けをしても、いつまでたっても片付かない。つまり、家を買ったり建てたりした後で、「収納スペース、ちょっと足んなかったわ…」というようなことになってしまうと、これは結構面倒な問題になってくるわけです。

そういう場合には、ワードローブやキャビネットなんかを買って、収納スペースを適宜増やしていくというのが第一の対応策になるわけですけれど、そもそものスペースがない、例えば4〜5畳程度の小さ目のベッドルームにそれなりのサイズの収納を追加で入れようとしたら、仮に置くためのスペースは確保できたとしても、圧迫感が半端なかったりして、現実的には結構厳しかったりするのと思うんですよね。

その点、このワードローブみたいな感じのものだと、ベッドのすぐ脇に置いてもそれほど圧迫感もなくて、いい感じに収まってくれたりするのかなと。

IKEAのワイヤーフレーム・ワードローブPS 2014メタル

圧迫感が少ないだけじゃなくて、見た目的なおもしろさがあるところもまたいいですよね。

 

スペースが許すならば、2個3個と並べれば、ちょっとしたウォークインクローゼット並みの収納スペースを後付けで作り出すこともできちゃいます。

IKEAのワイヤーフレーム・ワードローブPS 2014にショッキングピンクを組み合わせてカラフルな「見せる収納」

こんな感じに、「見せる収納」的に上手に遊び心を盛り込むことができれば、リビングやダイニングにでも置けちゃいそうな感じですよね。

 

こちら、実はIKEAのものでして、IKEAのPS 2014というワイヤーフレームのワードルーブなんですけれど、この「中身丸見え」な感じが、実用面でも意外と良い働きをしてくれたりするのかなと。

IKEAのワイヤーフレーム・ワードローブPS 2014

収納って、ものを収めておくことが本来の目的であって、必ずしも「隠しておける」必要はないわけじゃないですか。でも実際には、多くの収納は、中身の見えない「隠す」機能も持ち合わせていて、それがかえって内部の整理整頓をおろそかにさせたり、不要なものを溜め込んむことにつながったりしてしまうわけです。その点、こんな感じに「丸見え」だと、日々きれいに整理をせざるを得なくなりますし、それでもキャパが追いつかなくなれば、否が応でもいらないものを処分しなければならなくなるわけで、日常生活がそのまま整理整頓になるという良いサイクルを生み出してくれるのかなと。

このポストをご覧の方で、「どうにも家が片付かない」「収納が足りないのかも」と感じていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、今年の年末の大掃除あたりをターゲットに、「見せる収納」の導入を計画してみるというのはいかがでしょうか。

( via IKEA )