木製ルーバーのあるベランダ



以前にも木製ルーバーのある家の記事を書いたことがあるんですが、木製ルーバーって、中々良いと思います。

こちら、ベランダの目隠しとして木製ルーバーを使っているお宅です。
遠くから見ると目隠し状になって内部が見えづらくなりますが、近くからルーバーを通して遠くを眺める分には、数本のルーバーの間から景色を眺める形になるのであまり視界を遮りません。
また、ルーバーの間は風も光も通りますので、「外」の感じをあまり損なわずに目隠しができます。
ある一定の方向からの視線を遮りたい場合には、斜めに角度を付けてルーバーを並べることで視線の遮り方をコントロールすることもできます。
僕の知り合いの家では、ガラスを多く使って光を多く取り込める様にした玄関周りに、木製ルーバーをプラスして通りからの視線を遮りつつ、必要な量の光を上手く取り込んでいました。
ルーバーを通った光が生み出す格子状の影を上手く使うと、柔らかく差し込む光が室内の雰囲気を変えてくれるという効果もあります。
家の外観としても、木の風合いを上手く取り込むことでRC、木造、様々なタイプの家にアクセントを加えてくれます。
この家の様にまっすぐに並べたり、格子状にしたり、とデザイン的な選択肢も広いです。
何だか一杯書き過ぎましたが、木製ルーバー、導入してみる価値のあるアイテムだと思います。
Photo ©dalylab

庭にキッチンと暖炉のある家



こんなお家、素敵だと思います。

場所はロサンゼルスです。
なんと、お庭にフルサイズのキッチンと大きなダイニングテーブルがあり、暖炉まであるんです。
 
暖炉が出て来ましたので、一応、色々な暖炉ご紹介シリーズの第二十二弾、ということにもさせていただきたいと思います。
天気の良い休日は、庭でのんびりとお昼ご飯を食べて、後片付けも庭のキッチンで。
その後は大きな庇のあるベランダの下で家族みんなで再びのんびりと。

The Post War House by Walter Wurdeman and Welton Becket,暖炉,キッチン
 

夕方になったら暖炉に火を入れて、炎を眺めながら夕ご飯を食べて、という感じで、ずっとお庭で過ごせそうですね。
カリフォルニアは雨も少ないですから、この庭の設備、フルで活用できてしまいそうです。
実はこの家、Walter Wurdeman and Welton Becketという建築家ユニットが1946年にカリフォルニアに建てたThe Post War House、戦後の家(訳は僕の訳なので、ホントは別の日本語名称があるのかも知れません)、という建物なんです。
戦争が終わって、これからはこんなお家に住んで楽しい未来に向かいましょうよ、という感じだったんでしょうか(すいません、もっと深いテーマがあったのかもしれないんですが、何せ素人なもので・・・)。
何にせよ、今から60年以上も前に「こんな素敵な家をつくりましょう」と言っていたアメリカという国はスゴイと思いますし、そこに戦いを挑み、破れ、再びここまでの復興を遂げた日本という国も改めて相当スゴイ国だな、と本筋に関係の無い余計なことまで考えてしまいました。
Photo ©MidCentArc