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コンパクトな書斎、ワークスペースの参考



お盆休みでちょっと更新の間隔が開いてしまいました…。

こんなしがない記事を定期的に読んでいただいている方、すいません…。
で、まだお休み中なんですけれど、ちょっと良い目の書斎/ワークスペースの写真を見つけたので、2点ほどご紹介しておきたいと思います。
まず1点目、壁際の隙間的スペースに作りこんだワークスペース兼超スモールリビングという感じでしょうか。
それほど広くない机のサイズから考えて、幅はせいぜい2m弱、奥行き80cm程度といったところでしょうか。
恐らく1畳にも満たない広さですが、中々いい雰囲気なのでは無いかと。
リビング・ダイニングの一角にこういったスペースを作りこんでおいたら、ちょっと書き物をしたり、調べ物をしたり、本を読んだりと、日常的な生活動線の中で普通に活用出来る使い勝手の良いエリアになってくれそうです。
自宅にこんな感じのスペースが作りこめて、家でする仕事の内容、家での家族との過ごし方辺りのバランスがうまく取れるのであれば、区切られた占有スペースとしての「書斎」は必要ないかも知れません。
照明の使い方も面白いです。
棚の下にダウンライト的な照明を埋め込んであって、ややもするとこれだけでOKにしてしまいそうなところですが、そこに加えてもうひとつ、ソファエリアの上に可愛らしいペンダントランプを吊り下げてあります。
PCを扱ったり書き物をしたりするデスク側の明かりは近いところから十分な光量が得られるダウンライトが適切なわけですが、寛いだ姿勢で本を読んだりするソファ側の明かりはそこまで強い明るさでは無く、遠いところから全体を照らしてくれるペンダントランプの方が良いわけで、結構しっかりと考えられていると思います。
こういう辺りの遊びココロや細かい配慮が、結構全体の雰囲気に影響してきたりするのかな、と。
続きまして2点目です。
こちらは、扉の向こう、クローゼットの中に作りこまれたワークスペースですね。
中々面白い作りです。こういうの、結構好きですね。
ただ、よくよく考えてみると、敢えて隠す必要があるのかどうかはちょっと不明ですが。
小さなお子さんとかに触れさせたくないものなどがある場合や、他には「煩雑な感じの作業エリアが人目につくのがイヤ」という方もいらっしゃるようなので、そういった場合には、こういった「閉じて置ける」作りも良いかもしれません。
狭小住宅の書斎として、この前に可動式の家具とか棚とかそういったものを置いておいて、仕事をしたい時だけ扉を開けて使う、というようなパターンもアリかもしれませんね。
あとは例えば、将来的に予想外に家族が増えて部屋が必要になってしまったようなケースの対応策としても、こういったアイディアは使えそうな気がします。
元々は書斎は別にしっかりとしたものを作っておいて、ここはクローゼットとして使っておいて、で、上記のように書斎を潰さなければならない様なケースに陥った場合に、家の中でのレイアウト変更的な手段として、こういったクローゼットの中の書斎を作って空き部屋を確保するというような。
そういえば、僕のうちでもそういった問題がいつか起きるという話しがあったような無かったような…。
参考にさせていただきたいと思います。
( Photo #1-2 via whimages.blogspot.jp , #3 via  STEVEN AND CHRIS )

ロフトの上のワークスペース



こちらのロフトの上のワークスペース、中々良い感じです。

包まれ感のある斜め天井に、上げ下げ窓が開放感も加えてくれていて、コンパクトなロフトの空間が、落ち着いてお仕事ができそうな雰囲気に仕上がっています。
休日、どうしても仕事をしなければいけない、という様なときでも、このロフトでお仕事をしていれば、下にいる家族とゆるいコミュニケーションを取りながら仕事ができそうで良いですね(子供が上がってきてしまう、という可能性はありますが…)。
逆側は、こんな感じではしごで上がってくる様になっています。
人のお家の写真を見ながら、あーだこーだと想像や妄想をするのが好きな僕なんですが、このロフト、日本のお宅に作る場合だったらどうなるんだろう、という下らない想像をしてみました。
まず、日本で、建築基準法上の「小屋裏収納」や「ロフト収納」、つまり、「建物の床面積に含まなくて良いスペース」としてロフトを作る場合、以下の様な条件を満たさなければいけません。
1)各階において、その階に出し入れ口がある小屋裏物置等の面積の合計が、出し入れ口がある階の床面積の2分の1未満であること(つまり、ロフトを作るフロアの床面積の半分以下の面積のロフトしか作れない、ということです)。
2)小屋裏物置等の天井高が1.4m以下であること。
3)小屋裏物置等にはしごなどで入る場合、固定式のはしごを使用しないこと。
1)と3)は問題がなさそうですが、2)はちょっとダメですね。
このロフト、どう見ても天井の高さが2m以上ありますから。
で、このロフトを、日本で言うところの、上記の条件を満たす「ロフト」にするとしたらどうなるのかを具体的に考えてみました。
まず、それぞれの高さなどを計算するために、机の高さを仮に80cmとして、これを基準にして考えてみます。
机の高さが80cmだとすると、
・現在の天井の高さは約220cm。
・窓の縦の長さは約140cm。
・窓の設置位置(最下部)の高さは約42cm。
解決すべき問題点としては、現状の220cm程度ある天井高を140cmまで下げる、というところです(というか、実際には床を80cm底上げすることになります)。
a.現状だと、窓の最上部が140cm+42cmで182cmもありますので、まずは窓を下にずらさなければいけません。
窓自体の縦の長さが140cmありますので、窓は42cm丸々下にずらして、壁面の一番下、床にぴったりとくっつくイメージまで下げる必要があります。
b.床を80cm底上げすると、窓の位置を下にずらしたとしても、窓の上の角が斜め天井にあたってしまいますので、窓の形を少し変える必要があります。
窓の横幅を削って斜め天井にあたらない様にするには、窓の幅を半分程度にするか、または、窓の高さを25cm程度縮めるか、のいずれかが必要になります。
幅を削って、縦に細長い窓にしても面白そうですが、ここは窓の高さを140cmから115cmに縮める方で行きたいと思います。
c.天井を140cmまで低くすると、ワークデスクも現在の位置には置けません。
このワークデスク、奥行きは恐らく110cm位あるのですが、コレの奥行きを削るか、場所を部屋の中央に移動するか、高さを変更するか、といういずれかが必要になります。
せっかくのワークデスクの奥行きを削るのはもったいないですし、部屋の中央に持ってくるのも何だか珍妙な感じがしますので、机の高さを低くすることにします(そもそも、部屋の中央に持ってきても、天井の高さが140cmしか無いわけで、椅子に座って…というのは無理がある気がしますし)。
床に座って使用するタイプの、ローテブルと座椅子の組み合せが良い様な気がします。
まとめますと、下記程度のアレンジを加えれば、日本の「ロフト」としても使えそうです。
(変更点)
・天井高を80cm削る(床を80cm底上げする)。
・窓の設置場所を、壁の一番下まで下げる。
・窓の縦サイズを、現状の140cmから115cmまで下げる。
・設置する机と椅子を、ローテーブルと座椅子に変更する。
こんな感じでしょうか。
(ひどいやっつけですいません…)
このロフト、作ってみたら、意外とこの写真よりも面白い空間になりそうです。
また長々と妄想してしまいました…。
Photo ©Rick Scully